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白き闇・黒き光〜殺し屋物語〜

著編者 : 窮爽

★第十六章 月と太陽

著 : 窮爽

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夜中―朝日は瑠璃とベットに入ったまま話していた。

「私、有ちゃんのことよく知らないからなぁ・・・」
「そうなのか…私だってそうだぞ?分からないこともある。」
「ねえ、有ちゃんってチャンピオンなの?私、今の職業しか聞いてないんだ。」
「チャンピオンだが…今の?あぁ、昼間言ってた職業か。…でも、何で急に?」

瑠璃は答えて、質問をする。朝日も首をかしげた。

「うーん…それは聞いてないや。有ちゃん、自分のことあまり話さないから。」
「そうなのか…」
「有ちゃんってどんな人?改めて。」
「どんな人…か。そうだな…」

朝日の質問に瑠璃は考え込んだ。しばらくして、顔を上げる。

「…しっかりしてて、クールで…優しくて。」
「そうなんだぁ…」

瑠璃の答えに朝日はうんうんとうなずく。

「でも、不思議な人だ。私も知らないことがたくさんある。」
「そうだよね。不思議な感じだよね。」
「…そういえば、朝日は自分の記憶を知るための旅をしているんだろ?」
「…うん。」
「…すみれさんって職業が変わると口調も変わるんだな…」
「うーん、前の口調は知らないけど…そうなんだぁ。」

瑠璃の問いかけに朝日は静かにうなずいた。

「有ちゃんは頼りになるからね。朝日って名前も有ちゃんが付けてくれたんだよ?」
「そうなのか。」

2人はそう話した後、そのまま眠りに着いた。…それから一時間ほどたったころだろうか。有氷は自然と目が覚めた。

「…少し、外にでも出るか。」

有氷は考え事をしていた。これからのことだ。今日のコピーの様子を見て、動きが活発になっていたのだ。そして、外に出た。すると、望雅がいた。有氷に気付き、振り返る。

「なんですかねぇ?こんな時間に。」
「少し考え事を。…望雅は。」
「見張りですよ。今日みたいにコピーが来られては困りますからねぇ。」

2人は起きた理由を話すと、空を見上げた。

「そういえば、瑠璃ちゃんがバトルをこの前しそびれてすごいうるさかったんですよ。この機会にしてあげまんせんか?こちらもうるさいですしねぇ。」
「…別にかまわない。」
「構わないじゃなくて、やりたいのでしょう?素直じゃないですねぇ…クックック・・・」

望雅はそういい、笑いだす。有氷はため息をついた。すると、望雅は言った。

「そうだ。この際にバトルをしませんか?勇騎さんがすごいバトルをするといってましたからねぇ…興味があるのですよ。これで、琉楕より先に得ができますしねぇ…」
「…かまわない。一対一でな。」

2人はそういい、体形になる。そして、先に有氷がポケモンを繰り出す。

「行け、ゴローニャ。」
「では、ハガンネール。」

有氷はゴローニャ、望雅はハガネールを繰り出した。

「先手を譲る。」
「では、遠慮なく。ハガネール、ロックカットからアイアンヘッドです。」
「ゴローニャ、かわしながら火炎放射。」

ハガネールはロックカットを繰り出し、アイアンヘッドを繰り出した。ロックカットで素早さが上がっている。しかも、先制の爪を持たせているため、とても素早い。しかし、ゴローニャ特有の転がりを利用してくぁす。しかも火炎放射をその最中の繰り出した。火炎放射はあたりに広がる。そして、ハガネールのヒットした。

「ゴローニャ、地震。」

有氷がそう指示した時、望雅は静かに手を挙げた。有氷は何かの合図だと予想する。

(上…上へ…まさか…)

そんな風に考えている中、ゴローニャは地震を繰り出した。しかし、ハガネールには全く聞いていなかった。有氷の予想通り、あの合図は電磁浮遊の合図だったのだ。

「ハガネール、アイアンヘッドです。」

ゴローニャの地震が終わってすぐ、ハガネールは自慢の素早さでゴローニャにアイアンヘッドをくらわせた。しかし、効果抜群にもかかわらず、ゴローニャはそこから一歩も動かない。まるで、アイアンヘッドを跳ね返しているかのように。

「ゴローニャ、火炎放射。」
「ハガネール、かわしなさい。」

ゴローニャは火炎放射を繰り出した。ハガネールはそれを交わすが、ゴローニャはそれを見た瞬間、自慢の回転を繰り出す。火炎放射はあたりに広がり、ハガネールに見事ヒットする。そして、ハガネールは戦闘不能となった。2人はそれぞれモンスターボールに戻した。

「さすがはチャンピオンといったところでしょうかねぇ。なかなか強かったですよ?」
「それはどうも。」

有氷はそう返した。すると、望雅はった。

「綾太さん、こちらに電話をかけてきたのですよ?あなたがどこかに行ってしまったと。」
「…そうか。」

有氷はそう呟くように言った。

「…訊きたいことは分かる。でも、色々とな。」
「まあ、土下座して頼んでくれたら綾太さんに言わないようにしてあげますよ?」
「…お前、碌な死に方しないぞ。」
「そうでしょうかねぇ?」

そんな望雅に有氷はため息をついた。有氷が黙って出て行った理由。それは…
誰も知らないからだった。世界を変えたことで自分のことはみんな忘れている。当然、昔殺し屋だったことも。殺し屋は他人から見れば闇の職業。そんな職業をやっているなど、当然いいづらい。言いたい。でも言えない。そんな迷いがこの結果だ。そんなことを考えていると、丁度朝日が昇ってきた。だが、そんな空気を気にせず、望雅は言った。

「あなたはなぜ職業が変わると口調も変わるんですかねぇ?それとも二重人格なんですかねぇ?」
「…さあな。」
「冷たいですねぇ。私は悲しいですよ。しくしく…」
「死ぬまで泣いてろ。」
「釣れない人ですねぇ…そういうところは瑠璃ちゃんと正反対ですねぇ…クックック・・・でも、それだとつまらないですねぇ…まあ、瑠璃ちゃんというおもちゃがあるからいいですけどねぇ。クックック・・・」
「…等々おもちゃ扱いか。…まあ…Sからしたら最高だろうな…」
「あなたもSでしょう?かなりの。」
「…さあな。」

2人はそんな対話もない話をしていた。…おそらく、瑠璃が聞いていたら即効に望雅にキレるだろう。そんな朝でも太陽は一日の始まりを告げるのだった―

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2011.4.13  18:00:58    公開
2011.4.14  22:42:43    修正


■  コメント (5)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
おもちゃ扱いはこっちのキャラでもよくするんですよ〜(ジロリ
有氷「なんだ?じろじろと。」
…お前じゃん。よくおもちゃ扱いすんの。お前、望雅と話弾むんじゃね?毒舌で―(蹴られ
コメありがとうございました!それでは!

11.4.13  22:43  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
瑠離が望雅の玩具扱いにwww何というドS((ぉぃ
でも偉いッすね、コピーの見張りとは・・・
私だったらサボりますよ、G清掃と時とかに^^
それでは、続き読みますね〜★☆

11.4.13  22:37  -  papiko  (papiko)

そよかぜさんへ
ははは♪ははは…(ジロリ
有氷「…ピース。」
ピース!イエーイ!…っじゃねえっての!お前、勝手に何やってんだ!?
朝日「私も見たかったな〜。」
有氷「私は悪くない。」
いやいや!悪いから!というか、みたいとかそういうことじゃないし!(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.4.13  18:14  -  窮爽  (monoraru)

こんにちはw
おい望雅くん陰で何を!?
瑠璃「お前・・ってやつは!!!?」
望雅「貴方が怒っても怖くないんですがネェ?」
おやめなさい!?望雅めきつく言っておきますよw
とても面白かったです^^
頑張ってくださいまし!!では!

11.4.13  18:06  -  harumi  (34sykm)

えー、そよかぜさんとのコラボです!
有氷「Sからしたらな。」
朝日「有ちゃん、何でそう言い切れるの?」
ドSだからだ!(黒い笑み向けられ
えー、それでは!

11.4.13  18:01  -  窮爽  (monoraru)

 

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