ポケモンノベル ＞＞ 小説を読む

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

煙があたりを包み込む。すると、流星群が繰り出された。

「オノノクス、流星群！」

オノノクスも流星群を繰り出す。お互い、お互いの流星群にヒットした。しかし、オノノクスはけがをしている。こっちが不利なのだ。しかし、オノノクスの眼はまだあきらめていない。

「オド！オドド！（偽物に負けてたまるか！）」

オノノクスはそう言った。それを悟ったかのように朝日は頷いた。

「オノノクス、げきりん！」

オノノクスはげきりんを繰り出した。偽物もげきりんを繰り出した。オノノクスは偽物を交わし、偽物にくらわす。偽物は少しふらついた。

「今だよ！オノノクス、流星群！」
「オドーー！！（流星群！！）」

朝日は力強く指をさして叫んだ。オノノクスもそれにこたえるようにして叫んだ。そして、流星群が繰り出される。偽物が体勢を立て直したころにはもう遅かった。そして―偽物は倒れた。そして、コピーはオノノクスを戻す。有氷はすかさず、銃を持ち、コピーにはなった。コピーはその場で壊れてしまった。

「やったよ！オノノクスすごいよ！」
「オ、オド…？（そ、そうか…？）」

朝日はオノノクスに抱きついて行った。オノノクスは首を少しかしげる。褒められるのは初めてなのだ。彰人は「当たり前だ。」といって、褒めなかったのだ。はじめて褒められ、オノノクスは温かみを感じた。一方で、有氷はこの結果に少しばかり驚いていた。

（…本物より性能が良くて、強いはずなのに……それだけ、オノノクスの思いが強かったということ…か…）

有氷はそう思い、少し苦笑しながらも、ほほ笑んだ。２人は朝日とオノノクスのほうによる。

「すごかったぜ！初めてとは思えないぐらい！」
「しかも、すごいコンビネーションだったぞ？」
「へへ…そうかな…」
「……」

２人は朝日とオノノクスをほめた。朝日が照れる中、オノノクスは落ち着いていた。すると、有氷は寄ってきて言った。

「朝日、オノノクスのトレーナーになれ。」
「え？」

有氷の言葉に朝日は驚く。有氷は続けた。

「今、オノノクスにとって一番の相棒は朝日だと思う。それに、はぐれた時や危ない時に助けてもらえるだろ？だからオノノクスのためにもなる。」
「…そっか…オノノクス、どうする？私はあなたのトレーナーになりたい。」
「……」

朝日が尋ねると、オノノクスは眼をつむった。そして、力強くうなずいた。

「よーし！じゃあ、戻って！オノノクス！」

朝日はそういって、オノノクスをモンスターボールに戻した。そして、言った。

「オノノクス、仲間入り！」

そうして、オノノクスは朝日のポケモンになった。それからしばらくし、オノノクスの体力も回復した。その間、トウロはケイノとジム戦をした。結果は負けた。しかし、トウロは特訓するといい、特訓にぴったりな洞窟へとはいって行った。そして、出発―

「じゃあ、俺は基地に戻るわ。２人とも、頑張れよ。」
「ありがとう！」
「お前も、牢屋入りしない様にな。」
「あ、そういえばあんたに景品。」

２人が出発する時、レキとケイノが見送った。ケイノはそういうと、バックから箱を取り出し、手渡した。有氷は受け取り、２人ははこのパッケージを見た。そこには、「フエンせんべい」と書かれていた。

「ここの名物。量は通常より大きくて、後、４枚大きいフエンせんべいが入っているの。ま、ありがたく思うことね。さーて、まーたあの子が挑戦に来るのよねー。今週は大変だわ。」
「ありがとう！」
「……」

朝日はお礼を言い、有氷は首を下げる。そして、２人はフエンせんべいをかじりながら旅立っていった。オノノクスという新しい仲間を加えて―