友へ・・・
奪還2
著 : siki64
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F2戦闘機が爆音を鳴り響かせながら上空を飛んでいくのを一人の男が確認した。
彼がいるのは廃墟になったビルの屋上、通りすぎるのを確認した後。双眼鏡で駐屯地を確認した。だいぶ煙が立っている、よく見えないが敵は相当被害をうけたようだ。
双眼鏡をしまい階段を駆け下りると部下たちがいた。
「どうでした、野村准尉」
一にパクが聞く、
「砂煙でよく見えないがうまくやってくれたようだ、作戦道理にやる。確認するぞ、俺と宮下、千葉は正面ルートから。パクと太刀川は南、秋本と吉田は例のビルから援護あとは小野寺先頭に北から。正面突破が出来たら駐屯地に進入して各自の作業に移るんだ、いいな」
一がそう言うとはいと答えた、ここから駐屯地まで約3キロ。二時間以内に駐屯地に侵入し基地を奪還する。もし、時間になっても無線が無ければまたF2による攻撃が始まる。
全員が準備をし迫撃砲による攻撃がはじまった。そのとき一は部下に言った。
「生きて必ず会おう」
彼がいつも言う言葉だった。その言葉を聴くと皆、少し笑い各ルートに行った。作戦開始だ。
「それは本当?」
「はい、一部部隊が敵と交戦中の模様です。」
師団長が先程の攻撃で戦死し代わりに指揮をしている竹内にいっっしょにいた男が言った。
「おそらくここに来ます、どうされましょう」
敵の狙いはこれか、竹内は思った。混乱に付け込んで攻める。単純だが成功しやすい。
「わかった、死体の回収はあとにして戦闘の準備にかからせろ。」
「はい」
男が後ろを向いたときはっと思い出し言った。
「そういえば・・・・」
「はい?」
「まだ名前を聞いていなかったな」
「ああ・・・あーはい私は横田、横田あおい軍曹です。」
「そうか、ありがとう」
そう言うと横田は笑顔で敬礼し走っていった。
戦闘が始まりあちこちで銃声や迫撃砲の音が聞こえている中一人街中を走っている義勇軍人がいた。胸には小林宏と言う名前が書かれていた。ボルトアクション式ライフル、モシンナガンライフルを持ち息を切らしながら走っていた。
「アキー!おーいアキーどこいったー!」
そう叫びながら走っていた、
迫撃砲が近くに落ち始めた頃裏路地あたりから聞きなれた声が聞こえた。アキだ!
裏路地を除くとアキがいた。
「大丈夫か?アキ!」
そう言うと
「・・・・大丈夫・・・ごめん・・・」
か細い声でそう答えた。
「早く行こう」
そう言いアキを立ち上がらせ通りみに出るとおもいがけないことになった。
30代前半と同い年ぐらいの敵とであった。慌てて身を隠しナガンを構え引き金を引いた。
敵も隠れ発砲してきた。
これじゃ勝てない、そう思っていると味方がいたらしく援護してくれた、宏はとりあえず安心できた。
2011.12.11 13:57:19 公開
2011.12.11 16:21:22 修正
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