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ポケモンの楽園

著編者 : トーカ@浮上停止

7,あすかの決意

著 : トーカ@浮上停止

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人間が来たあの日から一日が経った。私は皆に真実を言おうと思った。そして、皆を広場に集めた。
「皆….私、隠し事をしていたの。」
「隠し事?」
マリナが言った。
「うん。」
「私、実は元々人間だったの。」
「え?」
皆が呆然としている。
「え…どうして…」
「ごめん。本当に。皆、人間が嫌いだからさ、言えなかったんだ。でも大丈夫。もう、今すぐ出て行くから…。」
「に…人間…」
ガイルが今にも私に襲いかかろうとしているようだった。
「ガイル…」
「ガイル。」
ラリスがにっこり微笑んだ。
「はっ…すまねぇ…つい…」
「うん、いいよ。もうここを出るから…じゃあ…」
私がここを出ようとした時だった。マリナが私の腕をがしっと掴んだ。
「あすか、行かないで…」
「でも…私が居たら…」
マリナが涙ぐみながら言った。
「確かに私達は人間が嫌いだけど、友達だもん!!!友達に人間もポケモンも関係無いよ!!
お願いだよ…大好きなんだよぉ!行かないでよぉぉ!」
それはもう、今にも泣きそうだった。
「マリナ…」
「そうだよ!マリナの言うとおりだよ。友達に人間もポケモンも関係無いよ!!」
「ルアン…」
「あすか。」
「ガイル。ごめん…」
「なーに、謝ることなんかねぇよ。あすか、俺達は確かに人間が嫌いだ。だけど、あすかを見て、あすかが元々人間だと知って分かったんだ。世の中にはポケモンに酷いことをする人間ばかりじゃないって事をな。だから、皆お前の事を嫌いだなんて言う奴は一人も居ないんだ。」
「うぅ…」
「そうよ、あすか。貴方は皆にとって、大事で大切な存在である仲間なのよ。」
「はい…ぅぅ…」
「何泣いてんの、あすか!」
「だって…私…うわぁぁぁぁぁあん!」
「これからもここで過ごすといいわ!」
「アア!コレデアスカモセイシキナナカマダ!」
「あすか、これからも宜しく!」
「俺からも宜しくなっ!」
こうして、私は改めて皆に歓迎された。皆、私が元々人間だからって追い出したりしなかった。私は皆に真実を伝えられたという安心感とまた皆で楽しく暮らしていけるという嬉しさでいっぱいだった。この楽園で仲間達と過ごすのは、楽しくて、とても幸せだったんだ。

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2014.7.16  22:38:52    公開
2014.7.16  22:42:39    修正


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