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俺の答え旅

著編者 : 窮爽

嵐と思いと〜求める者と悔やむ者と見届ける者〜

著 : 窮爽

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「ほらー!さっさと行くわよー!!?ここでキリをつける事が大事よー!!」
「了解!」

そんな声が遠く後ろから聞こえる。雨の音でそれはさらに小さくなる。

「お前等、戸惑うな。遠慮なく追え。」
「分かりました!」

そんな声が遠く右側のほうから聞こえる。雨の音でそれはさらに小さくなる。

「皆様、参ります。雨の如く、素早く参ります。」
「はい!」

そんな声が遠く左側のほうから聞こえる。雨の音でそれはさらに小さくなる。

「ホント困るんですよ。怒られずには済みましたが…もう嫌ですよ。」

そんな声が少し近く後ろから聞こえる。雨の音で少し小さくなる。

「あー!しつこいなぁ!まさかポケモンが巻き込まれてるなんて思いもしなかった!ま、いっか。」

そんな声が少し近く右側から聞こえる。雨の音で少し小さくなる。

「ま、この嵐の中逃げ切ることはほぼ不可能…」

そんな声が少し近く左側から聞こえる。雨の音で少し小さくなる。

「ハァッ…ハァッ…」

逃げる自分の声。疲れきっている声。でも、止まらない。

俺を追う様々な声。一緒に追ってくるポケモンたち。

俺は逃げる。一緒に逃げるポケモンたち。

そんな俺達をかき消すように降る雨。跳ね返すように吹く風。光を示すように落ちる雷。

それを俗に言う嵐。そんな嵐の中を飛び回る2匹のポケモン。

俺はそれにも構わず走り続ける。服が濡れようが、汚れようが、風邪を引こうが…

わが身のために走る。目的のために走る。答えのために―――

    夢の理想…

                友の真実…

ただ、それだけのために―――



「・・・あの…」
「?はい。」
「…僕は…アララギ博士の助手をさせていただいてます…神嵜(カンザキ)と言います…」
「その神嵜さんは何の御用なんですかねぇ?」
「…幻影…」
「え?」
「…実は…僕―――!」

悔みながらも嵐がやむのを待つ私達。

そんな中で男性は名乗る。

口にした組織の名前。

それに首をかしげる私達。

自分の過去を語る彼。

それに驚く私達。

真実を語る彼。

それを静かに聞く私達。

そんな会話は他の人間からは雷の音や雨の音、風の音でかき消されている事だろう。

でも、私達には聞こえる。

彼が語る話が―――


「理想と真実の神がまずい事になってるみたいだよ?」
「…分かっている。…だが。」
「?」
「…それを止める者が必ずいる・・・…我が行くより、その者に任せよう…」
「…分かったよ。」

現状を訴える時の神。

止めるべき者が動いてくれると信じる我。

納得する時の神。

創造の神の私はただ静かにその時を待つのみ―――

もう、我の出る幕はない。

…もう、真実と理想の2つの歯車は…

もう…すでに回りだし…

我では止められないから……

信ずる者に託すのみの創造の神の我―――

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2011.5.3  22:46:46    公開


■  コメント (3)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
雨っていやですよね…何かと荷物増えるし…
理想と現実!そう!あれです!!
神嵜は最後らへんで重要になってきます^^
神嵜「ぼ、僕の出番…」(ショボーン
…すまない。時を待て。(肩ポン
凄さ!?そんなに凄いですか!?
コメありがとうございました!それでは!

11.5.4  22:20  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
雨の音が五月蝿いというか、ウザすぎるw私、雨嫌いなんですよね〜何か匂うし・・・っていうか話ズレテル(。_。;)
理想と現実。まさかっ!?
エーフィ「ゼクロムとレシラム、それぞれ追い求めていた事があったわよね」
ん〜、忘れちゃった^^((蹴られ
神嵜、新伽羅ですが何か謎めいてますね((キラリッ
・・・なんだろう、この凄さを言葉にできない―――!!
とにかく、鳥肌立つぐらい!!((はしゃぎすぎ
それでは、続き読みますね〜ノノ!!!

11.5.4  22:11  -  papiko  (papiko)

えー、今回は詩みたいな感じですね。
まぁ…詩を書きたいなぁ…みたいな感じです(おい
誰視線かは皆様にお任せします^^(おい!?
それでは!

11.5.3  22:47  -  窮爽  (monoraru)

 

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