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「…嵐か…」

翌日。俺が目が覚めたときにはもうすでに３匹は起きていた。外を見ると嵐。

「ゾ、ゾロアー？（さて、どうするんだ？）」
「…俺、言葉わかんねぇって…」

ゾロアークに当然の如くに何か言われ、戸惑う。

「これからどうする？だって。」
「そうか…？…誰だ？」

突然の声に俺は振り向いた。…そこには幻のポケモン、ビクティニがいた。
俺は驚く。

「あー、ごめんごめん☆いきなりでびっくりしたよね？僕ビクティニの勝炎（シエン）。散歩してたらここに来ちゃったんだ☆あ、散歩って言うよりスワンナの水花（スイハ）に背中に乗ってたんだけどね。あ、ちなみにテレパシーで話してるんだ。」
「…突然出てきて突然説明か…」

俺は頭をかきながら言う。

「…まぁ、それはどうでもいいか。」
「どうでもいいって結構冷たいなー？ま、気にしないけどね☆」

…こいつ、テンション高すぎるだろ…
…これからか…

「ジュ、ジュカ（そういえば、何で連れてこられたんだ。）」
「えっとね、何で君はここに連れてこられたんだ？って。」

ジュカインの言葉を勝炎が通訳する。
…何で……答えたほうがいいのか？これは。

「…まぁ・・・なんて言うか…」
「僕知ってるよー？よくこの島のポケモンたちが話を持ってくるからね♪」

勝炎はニコニコしながら言う。…こいつ、まさか言うつもりじゃないだろうな…

「あのねー実は「辞めろ！？何でお前が言うんだ！？俺が言う！なんか嫌な予感しかしない！」」

勝炎の言葉を俺は遮っていう。こいつ…マジで嫌な予感しかしねェし！

「えー？別にいーじゃんー？ケチー。」
「何度でも言え。」

口をとがらせながら言う勝炎に俺は一言で済ませる。
…はぁ。ここでな、突っ込むとは思わなかった…

「俺はな実「いたいたー。こーんなところに居たのねー？」」

ったく、誰だよ…せっかく人が説明しようとしてるときに言葉遮る奴…

「嵐の中ご苦労だ・・・・・・・・・な。」

そういいながら振り向くとトキビが笑顔で立っている。

「あー、二重人格のおばさんだー☆」
「誰がおばさんだゴルァ！？幻だとかかわいいで評判だろうが、それは許されない！！」

勝炎はトキビを指差して幼い子供のように言う。
・・・なぁ、お前は俺に三途の川を拝んでほしいのか。こいつ、マジで鬼だから。

「嵐の中頑張って探していたのよー？じゃ、一緒に行き「断る。」」

トキビの言葉を俺は遮って即答した。
見れば、３匹も身構えている。…勝炎は楽しそうにしてるけどな。

「即答ー？超酷いー。力づくで行っちゃおっかなー？さすがにその強いポケモンちゃん達もー、数では敵わないと思うしー？」

トキビはそういいながら６体のポケモンを繰り出す。３匹は俺の目の前に立って、戦闘態勢に入る。俺がモンスターボールを投げようとすると、勝炎が行って止めた。

「待って。ちょっと様子見たらどうかな？この人たち、大丈夫って言ってるよー？」
「は？」

まぁ・・・確かにこいつ等は強いさ。でも、数が違う…

「へー。ビクティニちゃんテレパシーでしゃべれるんだー？ま、貴方達も調子に乗ってんじゃないわよー？じゃ、遠慮なくやってしまってー！」

トキビがそういうと、６匹は技を繰り出す。しかも最強技。すると、ジュカインはハードプラント、エルレイドはサイコカッター、ゾロアークはナイトバーストを繰り出した。
３匹の技は６匹の技はまんまと破り、６体にヒットさせる。そして、あっという間に戦闘不能にしてしまった。

「あー！調子に乗りやがって…って、ちょ！」

俺達はもう濡れる事も構わず、外へと走り出した。勝炎は炎タイプだからと言って、俺のバックに入り込んだ。走ってる途中、空に何か２匹、ゼクロムでもレシラムでもないポケモンが踊るように飛んでいるように見えたが、それにも目をくれなかった。


…何とかなる…か…？