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「…安藤。」
「なんですか？」
「・・・あの特訓になれたらおかしいか？」

俺は特訓が終わった後、安藤に尋ねた。…俺はおかしいのか。
…最近、三途の川を見かけなくなったんだよな…

「別にいいんじゃないですか？」
「そうか…」

安藤は麦茶を飲みながら言う。

「もたもたしてないで早くしたらどうなんでしょうねぇ？」
「お前等が早いんだろ。」

イルカはそういってくる。見れば、イルカとすみれ、安藤は準備が終わっている。
…お前等が早いからだろうが。
俺はさっさと準備を終わらせ、３人と出発した。
道はヤグルマの森の横の道。…近いしな。

「スカイアローブリッジの下は車が通ってますからねぇ…」
「それがどうしたんですか？」
「いやー…ここから突き落としたら面白い事になりそうだと思いましてねぇ？」
「辞めとけ。」

イルカはニコニコしながら恐ろしげなことを言う。
…こいつ、リアルにしそうで怖いんだよな…

「あー、ムカついたときに突き落としたら清清しそう。」

すみれは平然と言う。
お前もか。

そんな風にしながらもスカイアローブリッジを渡り、ヒウンシティへとたどり着いた。
ポケモンセンターで部屋を取る。

「いつもより早いですから、私はヒウンアイスでも買いに行きます。」
「僕は評判のいい喫茶店にでも行きましょうかねぇ。」
「じゃあ、俺はジムのほうへ挨拶を。」
「…お前等は自由だな。…安藤は仕事みたいだけどな。」

こうして、すみれはヒウンアイスを買いに、イルカは喫茶店、安藤は挨拶へと向かった。
…ちょっと港でもブラブラするか…
俺は３つある港へ行くことにした。

「…ふぅ。１人になったのは久しぶりだな。」

俺は海の静かさに久しぶりだと実感する。
はぁ…あいつ等は騒がしい…

「……ん？何だ…？」

俺は水平線の上に何かが飛んでいるのに気づいた。俺は望遠鏡で見る。
映り込んだのは…

「…レシラム…」

俺はそいつの名前を呟く。
…あいつが……

「レシラムねぇ…お前ゼクロムも見てんだ。」
「！？お前は・・・・・・・・…………幹部２。」
「幹部２じゃねぇよ。ソウトだ。」

俺はまた名前が思いつかず、２をつける。
そいつは冷静に名前を言う。…だって、興味ねェし。

「お前、帰ったら暇なんて無いぞ？」
「俺はな別に手伝う気なんてないし、縛られない。」

ソウトはトキビと同じような事を言ってくる。

「ほぉ。友達のためか？」
「友達？俺には友達なんて必要ない。というより、居ない。」
「私から見たらそう見えるんだけどな。」
「…ちげぇよ。」

…あいつ等は友達とかじゃない。…単にメリットになるから一緒に居るだけだ。
…ただの同行人だ。


…友達なんて弱い奴が利用して真実を見せつける奴でしかないんだよ…

…だから俺には友達なんて必要ない…