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「さて、私達はそろそろ戻りましょうかネェ？テープももらいましたし？」
「そうですね。」
「さっさと帰るぞ。ていうか、捨てろよ？それ。」
「お前だけ残るもの手だ。」
「辞めろぉ！！？」
「トカゲ、奪い返せよ。」
「トカゲじゃねぇ！！？」

皆に恥をさらされた後、カラスどもは戻る事になった。
…あぁ、とっとと帰れ。・・・イルカも連れて行ってほしいけどな。…トカゲ、それ絶対奪い返せ。

「こっちにはビデオで焼いてますしねぇ？」
「それ、壊すぞ。」

イルカはビデオを揺らしながら言う。…いつかぶっ壊す。

「皆さん、お元気で！これ、また食べてください。」
「ドーナツですか。嬉しいですネェ？」

安藤はドーナツの入ったでかい段ボールを渡す。それをカラスが受け取る。
…こいつが一番嬉しそうだな。

「相変わらずですねぇ？いい加減そのお菓子馬鹿はどうにかならないんですかねぇ？レイちゃん？」
「五月蝿い奴ですネェ？貴方もお茶馬鹿はどうにかならないんですかネェ？ルイピャンさん？」

笑顔で２人は言う。
…絶対黒い。この２人。…手を組んだらある意味最強だな…おい…

「おい、疎火。こいつ倒せ。というか、何とかしろ。」
「出来ますかねぇ？」

俺は疎火に言う。イルカは紅茶を飲みながら言う。…こいつ、いつの間に飲んでた！？

「では、色々ありがとうございました！」
「こちらこそ、お届物どうもですよ？」

そうして、カラス共は帰っていった。
…あー、疲れた。

「ではでは、僕等も出発しましょうかね？」
「次はシッポウシティですよね。」
「そうですね。」

俺たちもそこから３番道路を歩いて、シッポウシティ向けて歩きだした。

「そういえば、ルイピャンって何ですか？」
「貴方は突き落とされたいんですかねぇ？…昔の呼び名ですよ。幼いころの。」

安藤は訊いちゃいけない様な事を尋ねた。イルカは怖い事を言いながらも答えた。
…こいつの幼いころってどんなんだよ…

「じゃあ、レイちゃんは？」
「それはですねぇ、幼いころの呼び名なんですよねぇ。カラスを英語に直して、その部分を取って、レイちゃん。女の子みたいですよねぇ？可愛らしい事に。はははは。」

今度はすみれが尋ねる。イルカは笑顔で言い、最後には笑った。
…こいつ、いつか殺られるな。俺は知らないぞ。

「あぁ。そういえば、望雅が言ってたけど、あだ名多いんだって。ルイ。ピカチュウ・放浪人・ルイピャン・ルイチャン・ルイっぺ・ルイっち・ルイにゃん・ルーちゃん・ルっちゃん・ルイたん…後その他。」
「貴方は殺されたいんですかねぇ？レイちゃんもやってくれますねぇ。…なら、あの事ばらしちゃいましょうか。」
「プッ…はっ…！」

俺はすみれの言ったあだ名に吹き出しそうなのをこらえていた。…なんか、嫌な予感しかしないから。
イルカはなんか、カラスの言っちゃいけない様な事を多数話した。

「…俺知らないからな。…プはっ…！」
「とか言って笑ってますよねぇ？ははは。」
「いつもそうやってばらし合ってるんですか？…はは…！」
「そうなんですよねぇ。ばらされる方はいらだちますが、ばらす方はとてもとても楽しくて。」
「……」
「すみれさん、大爆笑ですねぇ？」

そんな風にして俺たちは爆笑しながら歩いて行った。


…久々に笑ったな…プッ…！


えー、これでコラボ終了でございます。
…最後、暴走してしまった風鈴でございます_(._.)_
楽しんでいただけたでしょうか？
そよかぜさん、ありがとうございました！これからもよろしくお願いします！
それでは！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　風鈴