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「肝試し？」

影堕が首をかしげる。

「まぁ、根性を鍛えなおすようなものですねぇ。」

イルカが説明をする。
…なんだ、そんなに苦ではないか。

「ではでは、御２方で行って来てくださいネェ？」

カラスはそういう。

「というか、この屋敷いいのか。使っても。」
「だって、私の別荘だし。」

俺の質問にすみれが平然と答える。
なるほどな…！？

「お前の別荘！？マジで！？」
「マジ。」

影堕は驚く。すみれは普通に答える。
おい…それ普通に言う事か…？
そんな疑問を抱きながらも影堕と屋敷を一回りして行くこととなった。
中は暗く、懐中電灯の光だけが明るい。

「お前は駄目な方か？」
「別に。肝試しにはそもそも興味ないしな。」

影堕に尋ねられ、俺は答える。
…というか・・・

「興味なくてやったことないけどな。」
「マジか！？」

俺の答えに影堕は驚いた。
すると…

あぁぁ…

「な、何だ？」
「さあな。」

少し驚く影堕に対し、俺は気にせず歩く。
そして、懐中電灯に足が移った。それは腐ってるみたいだった。
さすがに俺もこれには驚く。

「！？…誰だ。」

俺はゆっくりと懐中電灯を上にあげていく。
そして、顔が移った。それは、女で血まみれ。

「「うわぁあぁあぁ！！？」」

俺たちは驚き、走っていく。…とっとと終わらせる！
すると―
ガシャン！
皿が割れる。そして、花瓶。
俺たちは必死で走った。そして、もうすぐ一周というところで―

あぁぁ…
パリン！
「シャァァ・・ン」
「ケケッ！」

女の声と割れる音、何か２匹のポケモンの鳴き声。俺たちも出口に向かって走り、出てきた。

「お帰りですよ？」

イルカの声が聞こえる。
…何故かイルカの声が懐かしく思ええた。

「どうでしたかネェ？」

カラスが訪ねてくる。
だが、俺たちは息切れしていて答える余裕もない。

「…なんか、いろんな意味で笑えたw」

そうかそうか…？

「お前等…見てたのか！？」
「防犯カメラで見てたのか！？」
「どうでしょうねぇ？」
「さあ。」
「笑えましたネェ？クックック・・・」

３人はそういう。見れば、後ろにゾロアーク、ゲンガー、色違いのシャンデラ、エルレイドが居た。
…そういうことか。ゾロアークが女に化けて、シャンデラとエルレイドのサイコキネシスで皿などを動かして、ゲンガーが最後に参加…そういうことか！？

「シャンデラ、珍しいですねぇ？」
「わざわざ送ってもらった。サ、戻っていい。」

すみれはシャンデラを自分で帰させる。
それから俺たちは寝た。…そして、朝早く起こされる。

　　　　　　　　　　　　　　　〜一時間後〜

「「ゼェ…ゼェ…」」
「まだ一時間ですよ？」
「そうそう。」
「情けないですネェ？」

俺と影堕、ポケモンたちは息切れしていた。…なんか、昨日よりすごく疲れるんだが…３人だからか…？

　　　　　　　　　　　　　　〜さらに一時間後〜

「「……」」
「これぐらいにしておきましょうかねぇ？」
「異議なし。」
「まぁ、仕方がないですネェ？」

こうして、影堕との特訓は終わった。

「…俺さ、三途の川を見たんだが…」
「…俺なんか二回目だぞ…？」

影堕も三途の川を見たらしい。白い奴等が同じように手招きしていたらしい。


…こいつら三人そろったら、もう最強だろ……