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闇夜に届く声
白夜二 悪戯者の平穏
著 : 窮爽
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「ケケッ!よぉ!久しぶりだなぁ!」
「あ!ゴースト…じゃなかった!ゲンガーさん!お久しぶりです!」
俺は久々に元々住処にしていた島の洞窟に来ていた。
そこにはもうとっくに進化していたイトマル達…アリアドス達がいた。
その他にゴーストタイプの野郎たち。
「ゲンガー兄貴じゃないですかい。ヒヒッ、相変わらずの気楽さで」
「ケケッ!お前も相変わらずの気味の悪さじゃねぇか!」
そこにジュペッタが相変わらずのチンピラの怪しいの奴の様に話しかけて来た。
俺は背中を叩きながら言う。一見、俺の言葉はジュペッタを傷つけているようにもみえるが、ジュペッタからすれば嬉しいほめ言葉なのだ。
「いやぁ、ゲンガーさんのトレーナーのポケモン達に懲らしめられて以来、悪戯なんてしてないですよ」
「ケケッ!そりゃーな!」
一匹のアリアドスは苦笑しながら言った。俺は笑いながら言う。
…まだ、俺がゴーストの時。俺がゴーストタイプの野郎たちを引き連れてこの島の洞窟に来た。そこに居たイトマル達と手を組んで、悪戯をしていた。
…ま、人間浚ってこの洞窟に連れて来るような感じだったけどな!ケケッ!
まー、俺達はそんな深く考えもしないで楽しんでた訳…なんだが、人間達からすれば大騒ぎ。
『幽霊島』…だなんて呼ばれるようにもなった。それを聞いて、俺達はますます楽しくなってきたね!ケケッ!!
…そんなある日、突然1人の人間とムクバード、ポッチャマ、ジュプトルがやってきた。
野郎たちも倒され、イトマル達も倒され…俺はポッチャマと一騎打ちで戦ったね。
で、結果は敗退で呆気なくゲットされた…って訳さぁ!ケケッ!んで、今に至る。
「ヒヒッ、お仲間さんはお元気ですかい?」
「ケケッ!あぁ!元気だぜぇ?そりゃあ、愉快愉快!五月蝿いぐらいになぁ!」
ジュペッタに尋ねられ、俺は笑いながら答えた。皆はそれを聞いてドッと笑う。
相変わらず単純な奴らだぜ。ケケッ!
「ケケッ!お前ら単純だからなぁ、これから俺が話す事を聞けばあっと言う間に笑い死んじまうなぁ!」
「マジですか?ま、俺達はゲンガーさんの話好きですから!」
俺が言うと、アリアドスの一匹が笑顔で言う。
「ケケッ!しゃーねーなぁ?んじゃ、耳かっぽじって聞いとけぇ!」
俺は皆を指差しながらニヤリと笑って言う。
ケケッ!コイツ等は話しがいがあるしなぁ!
俺が話すと予想通り、皆はドッと爆笑する。
ま、俺の周りには変わり者が多いしなぁ!おもしれーことも色々と起こるしなぁ?
例えば、今!!
暫く、俺達は爆笑交じりで会話する。
「ケケッ!んじゃ、俺そろそろ行くわ!またしてる奴等がいるからなぁ!」
「ヒヒッ、それってさっき言ってた巫女さんとフーディンさんと幽霊さんですかい?」
「ケケッ!あったりまえだろぉ!」
ジュペッタの言葉に俺は笑いながら言った。
そして、俺は別れを告げて洞窟を出た。見ると、海は夕日でオレンジ色に輝いていた。
「ケケッ!んじゃー、帰るかぁ!」
俺はそう言って島を出る。浜辺では機嫌よさげにフーディン達が待っていた。
俺達はフーディンのテレポートで神社に戻る。
ケケッ!明日も楽しみだぜぇ?
2011.7.13 16:31:28 公開
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