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闇夜に届く声

著編者 : 窮爽

第八夜 森の話

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「今日はアイナタウンに行かない?」
「アイナタウン?どんな場所?」

翌朝、私は事前に調べて行こう!と思ったページを利明に見せた。
利明は首をかしげる。

「えーっと、アイナタウンは森の緑に囲まれた自然豊かな村で空気も美味しく、落ち着ける場所だって!」
「へぇ〜、良いんじゃない?」

ページの紹介欄を読み上げると、利明は微笑んで言った。
ま、最近は騒がしい所ばっかだったしね!

「森か。私は楽しみだけどな」
「ケケッ!フーディンは森が好きだもんなぁ?さて、癖ちゃんはどうなんだろうなぁ?俺は嫌でも楽しみでもないぜ?ケケッ!」
「五月蝿いですねぇ。…影猫。ちょっとは黙れ。…ま、別に何とも思わないけど」

フーディンは少し明るい表情を見せて言った。ゲンガーはニヤニヤしながら言う。
ルイは暴言交じりで平然と言った。
…何だかヤバい事に…

「ま、まぁフーディン!行こう!」
「あ、あぁ」

私はこの空気を断ち切るため、フーディンに明るく言った。
フーディンは頷き、テレポートを繰り出した。そして、景色は一瞬にしてガラッと変わった。
あたりは木々にか囲まれ、野原もあり…空気も美味しい。

「へぇ〜、何だかリラックスできるわ」

利明は伸びをしながら言う。・・・確かに、街中に居たからこの解放感かな?凄くいい…

「…やはり森は良いな」
「ケケッ!森に来た途端一気に落ち着きだしたなぁ?」
「影猫が落ち着きが無いだけだろうね?」

フーディンの呟きにゲンガーは笑いながら言った。
ルイはフッと笑うような表情を見せて言う。
…こんな所まで…
利明と私はため息をついた。…その時だった。

『さっさと帰って来い!!サボリ魔が!!』

そんな電話越しの男の人の怒鳴り声が聞こえてきた。私達はとっさに振り返る。
その声は帽子をかぶった男の人のライブキャスターからだった。

「プッ…もう声で分かりますねぇ…」
「ケケッ!お前もう機嫌直ってんじゃねぇか!」
「…キレてるな」

ルイとゲンガー、フーディンは吹き出しそうになりながら言った。
…?知ってる人の声なのかな…

「まーまー。そんなにキレちゃあストレス溜まるぜ?後でシャーベットやるから♪」
『お前ふざけてんじゃねぇぞ!?さっさと帰って来い!!』
「ん?…あー、はいはい♪分かった分かった♪」
『何がだよ』
「この素敵で優しくてイケメンな俺に早く会いたいって事だ『黙れ!極限ナルシスト!!とにかく!!帰って来いよ!!』」

電話越しで会話する男の人。…凄い会話だなぁ…なんだかある意味。
男の人はライブキャスターの電源を切ってやれやれと苦笑する。
と、男の人はこっちに気付いた。そして、こちらに寄って来た。

「あ、さっきの会話聞いてた?」
「え?あ…はい」

男の人は微笑みながら尋ねて来た。私は戸惑いながらも頷く。
勿論、男の人には利明とルイの姿は見えないので私とゲンガー、フーディンしか居ないと思っているはずだ。

「俺、輝羅(キラ)。いわゆる、素敵な森ボーイだ☆」
「えっと…瑠歌です…」

輝羅さんはウィンクをしながら自己紹介して来た。私は少し引きながらも名乗る。
…変わり者だなぁ…

「…ナルシですねぇ」
「それ同感。あ、私はそこらへん周ってるから」
「僕は面白そうなので見物と行きましょうかねぇ」

ルイと利明は会話をしている。利明はそのまま行ってしまう。…何言ってもばれないのが良いよね…

「俺、カントーの四天王やってんだ。ちなみに草タイプ使い♪ここには観光として船で来たんだ。…こっそりとな♪」
「え…それって怒られないんですか…?」
「まー、ちょいと五月蝿いチャンピオンがいるけどへーきへーき!人生、楽しまないと損だぜ?」

輝羅さんは人差し指を立てて、またウィンクをしながら言った。
…いわば、サボリだよね…

「…ま、さすがにそろそろ帰らねぇとやべぇし、じゃ!」
「あ、はい」

輝羅さんはそう言いながらトロピウスを繰り出し、跨った。
私は頷く。輝羅さんはそのままトロピウスに乗って去って行った。
…なんだかある意味凄い人だったなぁ…
それから私は村を周って行った。ストレスが体中から出ていくようだった。
そして、皆と集合してフーディンのテレポートで神社に帰って行った―

第八夜 森の話

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2011.7.13  19:57:47    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
今日は暇だったのでww(おい
田舎って…良いですよね…落ち着きますし…汚れが取れるというか…(は?
瑠歌「そうそう!人酔いしちゃうし大変だよね!」
お前な(汗
フーディンのまさかの事実ww
フーディン「これでももともとは森に住んでいたからな」
そうか〜。…お前、変なあだ名つけすぎ(汗
ルイ「愛称があった方がいいでしょうに?あぁ…ブラッキーさんなら…ムッキーですねぇ」
え!?何で!?
ルイ「月を英語でいうとムーンでブラッキーですのでww」
何か由来は素敵だけど名前はヤダな(汗
ナルシキャラですよwwってか多いな(汗
ホークルwww
ムクホーク「直ちに言葉撤回した方がいいと私も感じます。」
マジかww
輝羅「太陽とかwwwマジあり得『お前が言うな』風鈴
色んな意味で凄くて、困りますよ^^;
コメありがとうございました!それでは!

11.7.13  22:09  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜!来てみたら凄い話が進んでいたので、今さっきガーっと読んできました^^それでは・・・

自然豊かな村!いいですね〜^^、やはり私は都会より田舎ですかね。都会もいいんですけどね〜・・・
イーブイ「人酔いする可能性が大だからね〜・・・」
そういう事かよ!?
フーディンって森好きだったんだ・・・意外ですね。ってか影猫www
イーブイ「さすがルイさん!あだ名の名人だ!!((目輝かせながら」
グレイシア「もしルイさんがブラッキー君にあだ名をつけるとしたら、面白い事になりそうだね〜。ね、汚染物?」
ブラッキー「誰が汚染物だ!?」
お前等喋りすぎじゃね!?((汗
挿絵の人が輝羅ですね^^っていうか、ナルシスト伽羅だwww
未威也「だってさ。ホークル?」
ホークル「このホークル様にナルシなんて言葉は似合わないよ?そっちが素敵な森ボーイなら、こっちは素敵な太陽b『今すぐその言葉撤回しとけ。byユラン』
色んな意味で凄い人ですね・・・w
それでは、続き頑張ってください!!!

11.7.13  21:58  -  papiko  (papiko)

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