四葉のクローバー
第六話 転
著 : キノコ13
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「この船に乗るの?!」
「おう」
「でも、無理そうだよ?」
「やればできる。やればできる」
そんな会話を遠目で見ている者がいた。
なんで?
彼は「気になるから」と答えるだろう
意味はあるのか?
彼は「ない」と答えるだろう
なぜ気になるのか
彼は「わからない」と答えるだろう
彼にもわからないが、本能のような、第六感のような、カンのような、なにかに導かれ彼はこの奇妙な集団の後を追うことにした。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「おーい! いくらなんでも遅いぞ! 早く起きろぅ!」
と今日もまた、メタ具に叩き起こされた今日この日。あくびをしながら目をこすり、周囲を見渡すとみんなはもう準備ができている様子。眠いなぁと思いながらも数少ない荷物を持ち、僕たちは出発した。
そして僕たちは夜を迎えた
今日は本当に何もなかった。ただ歩き、シンオウまで連れてってくれるというメタ具の知り合いのいる所へ向かって歩いただけ。本当にそれだけ。強いて言うならリアが人間に捕まえられそうになったぐらいだけど。
「後何日でシンオウに行けそう?」
とジラーチは聞いた。
「明後日にはシンオウにいるだろう。」
ジラーチはその時何かを呟いたがよく聞こえなかった。
「じゃあおやすみ。」
とメタ具は言うものの作業場へ一直線。
僕は横になった瞬間睡魔に襲われほとんどすぐに眠った。
「…おい! 起きろ! おーい!」
と珍しくメタ具ではなくライに起こされ目を開けるとまだ真っ暗で明らかに朝ではない様子。
「なに…? こんな深夜で…」
「いや、ま、とにかくこっち!!」
ライはメタ具の作業場へと向かった。
ーそこはまるで嵐が過ぎ去ったような散らかり具合だった。
地面には争いの形跡があり、その争いのせいかいろんな形大きさの部品が落ちていた。そしてその中心にいたのはぐったりとしている
「メタ………」
あとあとライから聞いた話だと、まずメタ具が作業を勧めているときに何者かに攻撃され、メタ具も応戦するが、それも虚しく……
しかしメタ具の持っていた小さな機械だけは無傷で残った。
しかし、奪われたのはメタ具だけではなく、リアもいなくなっていたらしい。ジラーチが言うには作業場の近くで寝ていたリアは騒音を聞き起きたが、その誰かの味方であろうポケモンにさらわれたらしい。
そして僕が起きた頃には嵐は過ぎ去っていたらしい。
ともかくリアの無事を祈るばかりだ。
2024.4.13 03:24:42 公開
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