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　『魔術の回路』


　ランセ地方は海に囲まれている。

　幻のポケモン“アルセウス”を横から見た形状の島で出来ている。

　その島は、十七の国に分かれていた。

　各国には“ブショウリーダー”と名の、ポケモンと心を交わす者達に治めラられていた。

　ポケモン協会が存在する地方では、八ヵ所のジムリーダーや四天王、チャンピオンがいる。

　これは、ポケモン協会が『秘密結社』であったころ、ポケモン協会創設者が手紙のやり取りをしていた女性“黄金の窓口”が編み出した

、ポケモンから人間の生存圏を守る魔術による結界だった。

　八ヵ所のジムは、仏教の八部鬼衆や陰陽術の八卦、八色の姓による“８”による世界の安定を。

　四天王は、仏教の四天王や十字教の四大天使、四聖獣（朱雀／玄武／白虎）、四姓（源氏／平氏／藤原氏／橘氏）による“４”による守

護を。

　チャンピオンたる『主』は、帝釈天や創造神、黄龍、天皇による“１”の君臨を。

　これらの無差別に集めた力を独創的な魔術論でサーキット（回路）に組み込んだ“結界”で守られていた。

　この結界を創り出した、“黄金の窓口”たる『魔女』は史上稀に見る天才だった。

　その魔女は、ランセ地方に結界を張った。

　しかし、その結界は別のサーキュリット（回路）を組み込まれていた。

　十二ヵ国を、十二使徒、円卓騎士団、十二神将による“１２”を置き。

　四ヵ国は、従来の“４”を配置。

　中心の一ヵ国には、阿修羅、光を掲げる者・ルシフェル（神の右席）、光源氏（左大臣・源高明）の力を込めた。

　“１２”による世界の管理を、“４”による『神殺し』、“１”による『第六天魔王』。

　今、ランセ地方で『アルセウス』を封印した結界のサーキット（回路）は改変される。

　もたらされるのは、破滅か………？

　それとも………