夕焼け見にこ
ナルコレプシーにかかったあの日
著 : はる吉
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そんな、いじめがエスカレートしていく中、自分はナルコレプシーにかかった。つらかった。なぜって、本当のことを言えないから。自分は医者に看護師に、母親に・・・。嘘をついた。
本当のことを言いたかった。
「いじめられている。」
って。そういいたかったのに、怖くて言えなかった。
その日。自分は学校を休んだ。でも、恐怖は終わらなかった。
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「人生で一番怖かった出来事は?」と、誰かに聞かれるとする。
そうしたら、自分はこういうだろう。
「いじめられているとき。」
そういったら、質問をした誰かはどんな顔をするだろう。
驚いている?心配?でも、もしかしたら、わらっているかも。
それは誰にもわからない。未来のことなのだから。
自分はこんな話をして、何が伝えたいと思う?
誰にも未来はわからないんだよ。と。そう、伝えたかった。
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なんで、この世は未来がわからないのだろう。そう、思っていたずっと。
もし、未来がわかったら、いじめられていなかったのかな。そう思う。
でも、いじめられるのはいやだったけど、一番いやだったのは『助けてくれない』ことだった。先生も友達もきっと見ている。なのに、なにもしてくれなかった。
それが続いた結果、電車にひかれて死ねばいいんだということになった。
いじめられていなかったら、こんなことになっていなかった。
でも、しょうがない。みんな見て見ぬふりだもん。
すべて、しがたないんだよ。
2024.9.24 07:20:40 公開
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