夕焼け見にこ
すべてを取り戻すことはできなくても
著 : はる吉
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「おはよー!イーブイ!」
自分は元気に声をかける。
「おはよ!ハッサム!」
元気に声をかけてくれる、イーブイ。
すべてを伝えたあの日から、イーブイと仲直りし、エレキッドとも仲良くしている。
先生から、謝罪を受けた。そして、サーナイトと仲良くもなった。サーナイトに言われた
〜過去は変えられないけど、未来は変えられるよ〜
自分の大切な言葉になった。
ある日。学校に行き廊下である人にすれ違った。
それは、見覚えのある顔。声をかける。
「サーナイトだよね?」
「さあね。」
そういって、彼女は振り返って自分とは反対方向に行った。
〜8年後〜
自分たちは20歳になった。小6のメンバーでの同窓会。
〇△×という、お店で同窓会をすることになった。
小学生の時、お世話になったところだった。店の中に入った瞬間懐かしいと感じるほど。
「よぉ!ひさしぶり!ハッサム!」
声をかけたのはエレキッドだった。
「よっ!エレキッド!元気だった?」
いじめなんてなかったのかと思うくらい仲良くなっていた。LIMEを交換するほどね。
「小6の時はごめんな。」
エレキッドが言った。そしたら、自分がしゃべるより先に、みんなが言った。
「ごめんなさい!」
そういわれて、うれしかった。泣きそうだった。
「だいじょうぶだよ。ありがと。」
目がぼやけていた。涙だった。ごめんなさい!と言われた瞬間サーナイトのことを思った。小6のサーナイトは誰だったのだろうか。もう会えないのだろうか。そう思う。でも、一番に思い出したのはサーナイトのあの言葉だった。
〜過去は変えられないけど、未来は変えられるよ〜
その言葉は本当だったんだな。と、思った。サーナイトを信じて正解だった。
もし、あっていなかったらどうなっていたことか。
本当に感謝でしかなかった。
「よ〜し!謝罪もしたことだしはしゃごーぜ!」
誰かが言った。その言葉に対してみんな。
「さんせー!」
そうして2,3時間くらいずっとこの店にいた。
お昼から初めてもう夕方だった。そろそろ帰る時間。
「2次会に行く人〜!」
そういわれると、自分を含めて3.4人はいかないということになった。
イーブイも、行かないということになったので、一緒に帰ることになった。
「小6の時はほんとにごめんね。」
そんな小6の話をしながら町中についた。すると。
「ハッサム?」
イーブイの声ではないことは分かった。聞き覚えのある声だった。自分を呼んだ人のほうへ向くと。
「サーナイト!!」
それは、助けてくれたサーナイトだった。もう会えないかと思っていた。でも会えた。うれしい。
「あ!やば!時間ないかも。じゃーね!ハッサム!」
サーナイトはいつも通りバタバタしている。でも、今日はまあまあ急いでそう。
「まって!LIME交換しよ!」
「え!いいけど。ちょっとまって!」
そうしてバタバタしながらもLIMEを交換してくれた。
「じゃーねー!」
サーナイトは急いでいった。
「だれ?」
イーブイに尋ねられる。
「内緒。」
絶対に話さない。そう決めているから。
それから、一本道を一緒に歩いていく。
夕日がきれいだった。その夕焼けを見ていった。
「夕焼け来年も見にこ!」
「うん!」
自分たちはそう約束をした。
!おしまい!
2024.9.25 23:13:55 公開
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