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夕焼け見にこ

著編者 : はる吉

始まりの日

著 : はる吉

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「まてー!イーブイ!」
「きゃはははは!!!」
「捕まえた!」
『ふふふふふ!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はっ!」
ながれた夢とともに終わりを告げるかのように、涙が流れる。なんで、こんな夢。
「はっくーん!おきなさーい!」
「はーい。」
涙を袖でふき上げ何もなかったかのようにわざと目をこする。
いつも通り、起き上がり足を使い立とうとした。すると。
「どさっ。」
その場に倒れてしまった。なんでだろう。不思議に思いながらも、気のせいだと思い、もう一度立とうとした。
「どさっ。」
やはり、倒れてしまった。けがをしたのかな?そう思ったけど、運動など一切していない。夜?でも、そんなにねぞうは悪くない。なんで。何があったのだろう。
「はっくーん!いい加減にしなさーい!」
母は二階に上がってきた。体は自分と違って赤い。自分だけそうだった。緑色は仲間外れだと思ったが、誇りに思える。たぶん。
「なにぼーっとしてんの?」
「足が、動かない。」
《・・・。》
母が黙ったとともに、自分も黙った。きっと驚いたのだろう。
「ホント?ほんとなの?」
「うん。ホント。嘘だと思う?」
「ううん。思わない。」
会話をし、自分は学校があるのにもかかわらず、病院に行った。いかされた。車でこんなことを言われた。
「なんで動かないのかわかる?」
どうしよう。少し戸惑う。もし、あのことを言えば、母は悲しむだろう。でも。
「わかんない。」
この答えが正解かな。少しホッとする。それ以外何も聞かれずに済んだ。それから、病院についた。自分は車いすに座っていた。飛べる自信がないのだから。それから、母は子供(ハッサム)の状況を伝え、自分の車いすをおしてくれた。ありがたい。診察室に入り、先生に羽の状況を見せ、自分は母とは違う部屋に入れられた。看護師さん(ラッキー)と先生(ルカリオ)が目の前にいる。気まずい。
「なんで、こんなことになったのかわかるかな?」
優しい口調で、先生が言う。
「いいえ。知りません。」
母に伝えたことと同じようにいう。嘘はついていない。事実だから。
「運動や足を使って何かをしましたか?」
足を使って?範囲広い。答えずらいな〜。まあ一応。
「していません。」
これでいいかな?
「うん。あなたの足が動かない原因がわかりました。」
へ〜。って。え。まじかよ。
「本当ですか?」
嘘をつくわけがないが、一応念のためいっておく。
「あなたはナルコレプシーの可能性があります。羽をよく使う人は羽が、足をよく使う人は足が使えなくなる。ということをナルコレプシーといいます。」
「ナルコレプシー?」
初めて聞いた言葉に疑問を抱く。
「はい。ナルコレプシーの主な症状は睡眠発作つまり、日中に突然強烈に生じる眠気のことです。また、脱力発作があり、喜怒哀楽の感情が強く動いた後に急に手や足に力が抜けてしまうということです。ほかにもあるのですが、一般的にはこうなのではないかと思います。心当たりはないですか?」
「・・・。」
な、い?でいいのかな?
「ないです。」
「そうですか。ではたぶんですが、良質な睡眠がとれていないのが原因でしょう。今日は早めに寝るようにしてください。」
「はい。」
そうして、看護師が自分の乗っている車いすをおして、診察室を出た。先生は母を呼び、自分は待機した。
「ーーーーーーですか。わかりました。」
うっすら聞こえる母の声をわざと聴いていないふりをした。あぁ。めんどくさいことになったな。そんなことを考えていると、
「ガラガラ。ありがとうございました。」
母が来た。そうして母は自分をおして、病院から出た。気まずかった。母は自分の顔を見なかった。でも、自分は見えてしまった。きらりと光る何かが落ちた。
(涙だ。)
そう思った。でも、口には出さなかった。
                    つづく

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2024.9.8  02:16:52    公開
2024.9.22  23:38:22    修正


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