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キンシロウとソフィアがなんとなく102番道路をうろついていると、峰打ちを食らったのだろう、残りHP1のラルトス数匹がうずくまっていた。
ポケセンに連れていくのも面倒なので手当てを施した。
キンシロウ曰く、「キズぐすりが余ってたから処分しただけ」

数日経ったある日、キンシロウの兄とその息子が遊びに来ていた。
もっぱら、ソフィアが甥っ子の相手をしていたーー否、遊ばれていた。
叔父としては、これに悔しさすら覚えた。何故だ。

なんとなく、冒頭の件の話をしてみた。
兄「アクア団のクセに…善人かお前は」
キンシロウ「ゲー○スの奴よりマシだろ」
甥「恩返し！恩返し！」
どこかの昔話を読んだのだろうが、甥っ子はよくわからないコールをしている。

その時である。
『ピンポーン♪』
甥っ子の攻撃(?)が止まったスキに、ソフィアが応対した。
いかにもサーナイトを意識した感じの女性数名が立っていた。
妙に厚みのある封筒を無言で渡して去っていった。

ソフィア(現金とか夢がないわね…)
そう思いつつ、こっそり封筒を開けてみると、「ホウエン全域商品券」なるものが数十枚と「その節はお世話になりました」と書かれた紙が入っていた。
ポツリと呟く。
ソフィア「これはこれでどうなのよ…」

この時部屋にいた一同でじっくり(?)見たところ、総額で1万円強というしみったれたものだった。
ホント、恩返しとしてどうなんだ。
ナレーターのこの私でさえこう思うのだから、一同はなおさら呆れたやらガッカリしたやら。

続く