ポケモンノベル ＞＞ 小説を読む

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

さて、ソフィアについてだが…
よく、彼女は脱走する。
「ソフィアまた逃げてたぞ」
「あ、先輩すみません…」
その度に他の団員に連れ戻されている。別にキンシロウが嫌いなわけではない。
だからといって猛烈に好きというわけでもない。

ある昼、キンシロウはアオギリから呼び出された。
不用心にも部屋の鍵をかけずに出てしまったものだから、ソフィアからすればチャンスといったところだ。
もっとも、かかっていても自力で開けられるのであまり変わらないが。
しかし、どういうわけか逃げる気にはならなかった。

その頃である。
「お前に折り入って頼みがある」
「と、いうと…?」
「お前グレイシア持ってたよな?」
「は、はい…」
「モフらせてくれッ!!」
「はい!?」
「たまにはグラエナ以外もモフりたい!!今すぐに!!」
「は、はい、ただ今…」(もふもふ要素あるか…?)

「また逃げてなきゃいいけど…」
脱走なんてしょっちゅうだというのに、なぜこう思えるのかは誰も知らない。
まあ、今回は例外であるが。
「あれ?いる…まあいいや、ちょっと来い」
「え?え?え?」

「連れてきました」
「おう、ありがとよ」

アオギリのモフり(?)は小一時間続いた。
(怖い…!いろんな意味で怖い…とにかく怖い…!!あとヒゲが痛い…)
その日、ソフィアは寝られなかった。

続く