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電氷念の闘い〜3分野のくに語り

著編者 : じおぐら4891

【civics_2】与党と野党、ルギアと手下

著 : じおぐら4891

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「フーディン…」
 ルギアは驚きを隠せなかった。手下2名がほぼ完全に離反しているからフーディンも離反した、と思っていた所。フーディンが離反した手下のムシャーナとオドリドリに攻撃をした。ルギアは、『俺陣営に残ってくれる安堵の思い』『くにの勢力をほぼ従えたあの2匹との内乱で勝てるのかという不安』が同時に込み上がってきた。どうしたらいいのだろう、と思った。思い続けた。その時だった。
「へへへ〜♪皆〜♪出〜て〜き〜て〜〜♪」
「「「「「「「「あいあいさー!」」」」」」」」
「げっ…なにこの多さ……。」
 “くにの全勢力を従えていた”それは、
ー国民全体がムシャーナ&オドリドリ陣営に付いていたー

 どう倒せばいいのか。数が多すぎる。再統治はほぼ不可能なので、武力で見せしめる以外の手がない。とは言え、2vs大多数。逆転の手があるのか、疑わしく、信じられない。

 俺の統治が曖昧すぎたせいで_
 俺がしっかりしてなかったせいで_
 俺が統治者じゃなかったら_
 そんな思いがどんどん出てくる。俺が統治者に相応しくない、と思う事しか出来なくなっていた。何が正しいのか、何が間違いなのか。それを考えることすらままならない自分の悔しさから、ルギアの眼から水滴が流れていった。俺の…俺がいるせいで……!俺が居なければ…こんな事にはならなかった……!





「フーディンは、ルギア様を信じるで。過半数の同意が得られないなら、得られるまで何度も、何度も、やり直せばいいんですから___」

 言葉がこんなにも心の深くに刺さるって、こんな事だったんだ、と思った。1滴、また1滴と、ルギアの眼から水滴が流れ落ちる。その水滴、暫くは途絶える事は無かった。自分の愚かさに気づいたと言う悔しさだけでなく、フーディンへの感謝も表されている如く、清らかな涙だった。
 それを見た国民が、一人、また一人とルギア陣営に近づいていく。気づけば、国民の半数近くがルギア陣営に近づいていた、互角の勢力を持っていた。ルギアに加勢を決めた国民も、ルギアと同じように泣いていた。
「うぅ…ルギアざぁぁぁんん…」
「ルギア様…これはオドリドリを倒すしかない様ですね…」
「ル"ギ"ア"さ"ま"あ"あ"あ"あ"」
 対するムシャーナ・オドリドリ陣営も、自分が正しいと思い続けるだけだった。ルギアの統治は汚れている、と、残ったポケモンに語り続け、洗脳させていく。そして彼らは洗脳に従う。
「オドリドリ様の仰る通りです!!」
「ムシャーナ氏の言うことは絶対さ。ふふっ。」

 二つの統治軍団がひしめき合うような雰囲気だった。勝った方がくに同士の戦争に出向かう。負けた方はシビックシティの統治者から降りる_その条件は、互いが目を合わせた時にテレパシーで伝わってきた。





与党と野党の口論の如く、ルギア達の内乱は始まりの刻を迎えた____

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2021.7.23  17:43:49    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

せせらぎ様
コメントありがとうございます!
 内乱展開はジオグラ原と同じ展開ですが、国民全体が内乱に参加するという感じで違いをつけました。
 そこで私が考えたのが、勝てます。勝てます。勝てm…あれ?この戦争したら勢力半減して各国同士の戦争で負けるっぽくね?的なこと。これもあるので、ここからの展開超絶悩みます…^^;
 果たして敵勢力はぶっ潰せるのか!?次回をお楽しみに♪ ではでは失礼致しました*・・~

21.7.25  12:26  -  じおぐら4891  (geograr)

フーディンいいやつですね^^♪ そしてルギアの清らかな涙のおかげで国民の半分が味方に! これで勝ち目は十分ありそうです。さあ敵勢力をぶっつぶしましょう♪\(^ω^)/

21.7.25  00:23  -  せせらぎ  (seseragi)

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