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ポケモン不思議のダンジョン 革命隊

第2話 ミルヒライ貴族制度

著 : ハルナツ・シュートウ

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翌日、起床時間になりサブレが眠っているブランを起こした。
記憶を無くし宛のないブランは暫くここで厄介になるようだ。ブランの部屋はサブレと同じ。つまり同居だ
二匹はロビーで朝食を取った。そんな時、レジスタンス仲間のマリルリが今日の指令の報告をしに来た

 「マドレーの貴族の討伐が今日の指令です。久々の大仕事になりそうね」

ブランは朝食を取りながら疑問に思った。
なんで貴族を討伐するんだろう。ブランはその事を尋ねてみた。

 「ああッ、そういえばブランにはまだミルヒライ貴族制度の事説明してなかったね」

急に言いだした『ミルヒライ貴族制度』とは何のことだろう? ブランは黙ってサブレの話を聞いた
サブレはまず身分について説明してくれた。
公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵と来て最後に一般市民となっている。分っていると思うけど上に行くほど権力があるのだ
貴族の頂点に立つ公爵クラスの貴族。今現在はデオキシス・スフレディッシュ一匹しかいないそうだ。
しかも全ての意思決定の権利を持っているとの事だ。流石、頂点に立つ貴族だけの事はある

その下に位置するのが10匹に満たない侯爵達。デオキシス公爵同様、会議での意思決定の権利を持っている。
特に公爵と侯爵の権力はとても大きいものである。その場で決まった政策は、誰も口出しができないほどなのだ。

ここまでの話を聞いてブランは公爵、侯爵クラスの貴族の権力の大きさに圧倒されたようだ。
それにしても何故、貴族を倒そうとしているのだろう? 再び先ほどの疑問が浮かんだ
するとサブレに 「本番はここからだよ。しっかり聞いてね」 と言われた。この先の説明で明らかになるようだ

侯爵の下に位置するのが、伯爵だ。唯一、侯爵クラスの貴族との交流を取れる地位。それ以降の身分は侯爵クラスの貴族との交流を一切取ることができない。
今から行くマドレーの『ユクシー・ガレット』も伯爵の位置に就く貴族とのことだ。

次にその下に位置する子爵、男爵の説明が始まるかと思いきや……

 「子爵、男爵は今のところ関係ないからカットさせてもらうね」

そういい、最後の身分『一般市民』の説明が始まった。
レジスタンス達を指して説明を始める。毎月の給料から8割を税金として政府に納めている。
貴族に抵抗すると食糧等の配給を止められかねない危うい地位なのだ。
一般市民という身分は、貴族達と違って裕福な生活ができないようだ。
だから政府に不満を持った一部の一般市民は革命隊(レジスタンス)を結成し、ミルヒライ貴族制度を無くすため、各地の貴族の討伐を決行するのだという

今までの説明を聞いて貴族達がいかに自分勝手かを実感した。ブランは政府に対し少し腹が立ったらしくレジスタンスに協力を示した

 「自分もレジスタンスに協力するよ。一緒にマドレーに連れてって欲しい」

それを聞いたサブレとマリルリが出した答えは……勿論OK!!
許可を出されてブランは少し笑みを見せた。

 「さァーて、そうと決まれば早速マドレーに行こう、ブラン」

ブランはサブレに手を引かれ、三匹はワッフルからマドレーを目指し町を後にした。
まだ戦いは始まったばかりである……

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2007.10.2  12:01:20    公開
2007.10.19  22:46:05    修正


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