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生あるものの生きる世界

著編者 : 森羅

73.sideケイヤ 不知火[シラヌイ]

著 : 森羅

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流れていくような緑の景色。
燐の背中はほわりと温かい。
シロナと別れてモミのところへ走る途中、燐が唐突にぼくに言った。

《手品、と言いましたが、ケイ、どうするつもりなのですか?》
「うーん、どうしよっかな?」
《ふざけると、振り落としますよ》

ぞっ、とするほど抑揚のない燐の声。
本気の声だ・・・。
ぼくは振り落とされないように燐の首元にしがみつく。

「どうするって、まぁ見てのお楽しみってことで!
手品はさ、種を知っちゃうと面白くないし、光を失くしちゃうからさ」

かなり大きな声で言わないと燐には聞こえないから、ぼくは声を張り上げて答える。
では、貴方を信じましょうか、とため息交じりの燐の声が風の音に混ざって聞こえてきた。

徐々に燐の足が弱まっていく。
弱まる風を切る音に対して代わりにざわざわという音が聞こえてくる。
近い、みたいだね。

「燐、木の上に乗ってくれる?状況把握しないと」
《わかりましたよ。まったく人使いが荒いんですから》
「今度、何か好きなものおごるよ」
《よいしょしても無駄です》

しくしくしく・・・。
ぼくの精一杯の謝罪の気持ちは燐にあっさりと切り捨てられる。
そんなつもりじゃないのに。

「うわっ!」
《静かに》

一足飛びに飛び上がった燐にぼくは悲鳴を上げる。
それを制して燐は見事に太い木の幹の上に着地した。
ぼくらの重みでざぁ、と不自然に木が揺れた。

「・・・・気づかれて、ない?」
《大丈夫のようですね》

しばらく息を潜めていても辺りが騒ぐ気配はない。
と言うより、すでに真下でワーワーと騒いでいるから、気がついていない。

「モミ、一人じゃないみたいだよね?これ?」
《そのようですね》

モミはあんまり強くなかった。
もちろんゲームの話だからなんとも言えないんだけど。
けど、さっきのドジといいモミ一人なら多分ぼくが来る前に戦闘終了、だ。

バチッ、という電気音はクルシオ。
赤い炎は何匹ものマグマ団のポケモンから。
モミとあともう一人が何人かのマグマ団に袋叩き状態みたいだ。
そのもう一人は鴉の濡れ羽色と言う表現がふさわしい黒色でバサバサとした感じのストレートの髪の女の子。多分ぼくと同じくらいの年齢。上から見てるから良くわからないけど、青っぽい目だ。
駄目だよね、女の子をいじめちゃあ。

《かなり奮闘しているようですね、向こうは》
「そうだね。ぼくの出る幕ないかな?」

おどけて言うぼくに燐は怪しむような目を向けて言う。

《冗談ですよね?おされ気味ですよ。あと、もって数分、ですか》

火を見るより明らかなその状況にだろうね、と答えてぼくは燐に拍手を送った。
うぅん。どうしようかな?

「もうちょっと様子見だね。
今のまま突っ込んでもモミやあの子と同じ状況になるだけだし」
《いいんですか?下手したら死にますよ?》

さらりと怖い事を言う燐。

「大丈夫だと信じていてよ。あ、でもさ、他の声に混じって“ほえる”しておいて。
相手の戦力、削(そ)げるだけ削げっとこ」
《わかりました》

遠吠えのような燐の声がすぐ隣で発せられる。
それは空気を振動させて、他の音に混ざってかき消されていった。
ここでバレたらマズいんだけどな・・・。
けど、ぼくの心配はすぐに安堵に変わる。
誰もぼくらに気がついていない。

「じゃあ、次の手。シロナに借りたこの子に手伝ってもらおー!」

元気よくぼくは声とグーを作った右腕を上げて、燐ににらまれる。
・・・・ごめん。マグマ団たちに気づかれないように声音を落とすの忘れてた・・・。

ぼくが顔の前で手のひらを合わせて『ごめん』と表すと、
燐ははぁ、というため息のあと、

《気をつけてくださいね。二度目はないですよ?》

という温度の低いお言葉をくれる。
もし、二度目をしてしまったら、ぼくはその場で寿命を知る事になる。・・・覚悟しよう。
燐の痛い目線を浴びながらぼくはシロナに借りたボールを取り出す。
ボンッ、という音と共に現れたポケモンにぼくは目を奪われた。
そのポケモンの重さ分、木が揺れることなんか気にもならないくらい。

「すごっ・・・・」

つい漏れた一言。
なにがすごいって、
モンスターボールの技術もすごい。
だけど、
出てきたポケモン。数週間前のぼくなら実物を見ることなんか考えもしなかった生き物が目の前にいることがやっぱりなによりすごい。

それは、『奇跡』の具現化。
それは、『現実』の証明。

《ケイ?》
「燐・・やっぱり燐って、ポケモンってすごい。
うん、これって夢じゃないんだよね・・・」
《何を言ってるん・・・・・ッ!?》

燐が途中まで言いかけた言葉を無視してぼくはぎゅーと燐の首元を抱きしめる。
何かあったかいものがこみ上げてきて。
燐が居る、ってことを、夢じゃないってことを証明して欲しくて。
ほんわりと温かい毛並みが頬をなでた。
しばらくして、

「・・・ごめん」

えへへへ、と笑ってぼくは燐を放した。

《〜〜〜ッ・・・・貴方の行動は理解しかねます。
傍にいて本当に飽きないですよ。ですが、『場所』と『時間』をわきまえてください》

ほんのり桜色に染まった顔で燐はぼくを叱る。
ごめんごめん、と燐に謝って、待ちぼうけを食らっていたシロナのポケモンに2,3言やってほしいことを伝える。その子はその言葉に頷いてさっそく持ち場に移動してくれた。

「さてっと、どうなってるかなー?」
《・・・・・》

ぼくは下に目をやって、状況を再確認。
燐はふてくされたような、照れたような顔でそっぽを向いている。
・・・・・ごめんって・・・。

「もうちょっとで終わりかな。もう持たないだろうしね。
燐、お願いがあるんだけど」
《・・・・・・》
「りーん!ごめんって!!」

燐は呆(ほう)けたような顔のまま無言。
いや・・・うん、ごめん・・・。
ぼくは犬とか猫とかに抱きつくのと同レベルでしがみ付いちゃったんだけどさ。
そうだよね、燐、女の子だもんね。ぼくなんかが抱きついたらセクハラものだよね。
しどろもどろにぼくは燐に弁明をする。

「燐・・・。本当にごめんって。いや、あれはちょっと・・」
《何がしてほしいんですか?》

急に我に返ったような燐の声。
ぼくは殺されるんじゃないかと身を縮ませた。

《早く言ってください。『手品』を見せてくれるのでしょう?》
「・・・・ぅ、うん。あのさ」
「チッ!“えんまく”」

ぼくの声にかぶさるのはマグマ団の一人の声。
・・・・マズッ!急がないと!!

《早く言ってください!》
「待って」

切羽詰った燐の声をぼくはとっさに制する。
噴煙が、辺りを覆う。
ちらりと見えたのは、暗視スコープ。
あれは・・・邪魔だなぁ。

頭の中で作戦を練り直す。
こうして、あーして・・・それから・・・・?

《早くしないと、まずいですよ!!》

うぅん。臨機応変の策だけどなんとかするしかない。
燐、とぼくは言ってぼそぼそと指示を伝える。
一瞬だけけげんそうな顔をしてから燐はわかりました、と了承してくれた。
燐も持ち場に着こうとした時、マグマ団の声が響いた。

「“かえんほうしゃ”で終わりだぁ」

のたうつ蛇みたいに走る炎が獲物を照らし出す。
炎の先には奮闘していた2人。

・・・ッ!!燐ッ!

「“かえんほうしゃ”!」

燐は間髪を入れずに赤い炎を吐き出す。
それはぼくの指示がなくてもしていたということを確信させる早さ。

目の前で2種類の炎という名の蛇が共食いをして消滅する。
炎に照らし出されたのはびっくりしたように目を見開く黒髪の女の子。
よかったぁ〜。

・・・・・・・・ここまで来たら・・・。
『ぼくしかいない』と思わせるためにぼくは最高の演出を思いついた。

「やっぱり炎タイプの技じゃ効かないかぁ〜」

森に響くように大きめの声をぼくは張り上げる。
『つい、偶然通りかかりましたよ』というアピールにでもなればそれでいい。

「誰だ!?グラエナ、“かぎわける”“こわいかお”!」
「できないよ。“ほえる”しちゃったから」

見事に罠にはまってくれるマグマ団。
標的は一気にぼくに向く。
これでモミたちを逃がせられる。

「スピカ、行くわよ!」
「あっ!逃がすか!」

さっきの黒髪の女の子らしき声にマグマ団の意識が向こうに戻ってしまう。
ぼくの声は無意味になったし・・・・・・・。
けど、もう後には引けない。
燐らも行動に入ってくれているはずだし。

「もうちょっと遊んでもらうよ!“あやしいひかり”“おにび”!」

これには3つの意味がある。
一つはモミ一行のために道を照らす事。
一つは、

「チッ、やってくれる・・・ッ!!」

マグマ団の悪態と共に、パキーンという何かを地面に叩きつける音。
成功かな?

そう、二つ目は暗視スコープを壊す事。
暗い所を見る暗視スコープは一定以上の光を受けると許容量をオーバーして使えなくなる。
あの様子だと使えなくなったみたいだ。成功成功。
ぼくはにんまり笑って、小さくガッツポーズを作る。

「クソッ!・・ゴルバット、相手を探せ!」
「見つけたら、“ひのこ”だ。・・・ガキが、調子に乗ってやがる」

あ。その手があったね・・・。
まぁ、もう『無意味』。
だって、こっちの『準備』は整ったから。
ぼくは木の枝のところに座ってにこっ、と笑う。
さて、手品(ショー)の始まりだ。

「“かえんほうしゃ”!“あやしいひかり”!」
「炎タイプにそんな技が効くかッ」

ぼくの声にマグマ団の誰かが反応する。
そんなこと、わかってるって。
これ、本当の指示じゃないし。

《ケイ》
「あ、燐お帰りー。ありがとね」
《いえ、言われたとおりやってきましたが・・・》

帰ってきた燐の声にぼくは小さく答えて、燐の頭をふわふわとなでる。
シロナに借りてきた子も戻ってきたのでボールに戻した。

「“ひのこ”!」
「クソッ!どこだ・・・・ッ?」

ぼくのダミーの“ひのこ”の指示に完全に混乱したマグマ団が声を上げる。
燐が意味のわからないまま座っている隣で、ぼくは嘘の指示を出し続けた。
しばらくして、

「さてと、もうすぐ“えんまく”も晴れちゃうし、帰ろっか。
・・・・・チェックメイト。ぼくの勝ち」
《どういうことですか?何もしてませんよ?》

ぼくの声に燐は疑問符を浮かべて聞いてくる。
にっ、とぼくは笑って軽く片目をつぶってみせた。

「大丈夫、だいじょーぶ。説明(種明かし)はちょっと待ってね。
森の洋館に行っちゃってから。ちょっと耳ふさいどいてね。
・・・・もう。いいかな?逃げるよ!」
「逃がすかっ!」

ぼくが張り上げた声に逃がすか、の声がかかる。
つかまえられるものなら捕まえてみなよ。

いまだに疑問符を浮かべて森の洋館へと向かう燐の背中でぼくは後ろに居るはずのマグマ団にあっかんべーとしておいた。


森の洋館・・・・。

森の洋館は埃っぽい、ボロボロの建物だった。
かつて栄華を誇ったのか、内装は立派なものだったけど、カビが生えてちゃ使い物にはならない。
ぼくは埃にむせて少し咳き込む。燐は小さくくしゃみをした。
ランプにはクモの巣。絵に描いたような幽霊屋敷だ。
床に敷かれた赤いカーペットの感触はぼくの靴音を消してくれている。
後ろから誰か来たら気がつかないかもね、これ。
カタカタという聞き慣れたマウスとキーボードの音をたどって行くとシロナを見つけた。
さっそく声を掛ける。

「やっほ。いいものは見つかった?」
「きゃっ!・・・ってきみなの?」
「マグマ団は倒したからね。この子ありがとー」

ぼくは笑ってボールを返す。
シロナはそのボールを受け取ってから、ぼくに不思議そうに聞いてくる。

「どうやって倒してきたの?それになんでミロカロスを・・・?」
《わたしも聞きたいですね》

あ、そっか。種明かしを忘れてた。
これ以上じらせると燐に怒られてしまう。
ぼくはぱたぱたーと手を振って軽く謝って言葉を続ける。

「ごめんごめん。今からするよ。
・・・・・じゃあ、種明かしを始めよう」

ぼくは舞台に立ったマジシャンのように胸に手を当てて一礼した。

























































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2009.8.24  22:54:43    公開
2009.8.29  17:28:38    修正


■  コメント (4)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

コメントありがとうございます!!45さん!

繋がりましたか!!それはなによりです。
ぐだぐだは僕もですよ。
その証拠に評価下がってしまいましたしね。
僕なんか見習ったらひどい事になると思いますので、絶対にお勧めなんかできないですよー(笑)

え?ええぇ??すみませんm(−−)m
親父様に見つかってしまったのですか?
それはそれは・・・。
今度からは見つからないように気をつけてくださいm(−−)m

ケイヤ、ケイヤはですね・・・。
手品ですよ、手品。(うぜぇ)
・・・・次を読んでいただけると多分わかると思います。
わからなければ、教えてくださいm(−−)m

シロナ・・・うぅん、何かケイヤの傍にいるとみんなキャラ変わるんじゃないでしょうか?ケイヤペースに巻き込まれるというか・・。
明らか立場がケイヤの方が上ですよね、これ。

それでは、短いですがこれで失礼を。

09.8.30  14:11  -  森羅  (tokeisou)

コメントありがとうございます!!ハミングさん!

ケイヤが燐に抱きつくシーン・・・。
あー、やっぱりあのシーンが人気高いですねぇ(自己集計)
僕の中でもどうしてもやってみたかったシーンなんです(変人)
元ネタは我が家の犬なんですけどね。
結婚・・結婚かぁ・・・この2人なら可能そうですねっ!マジで。
暗示スコープの件は僕も本で読んだだけなので少し曖昧なんですが。・・・・そういえばそうですね。なんで一介の高校生がそんなもん知っている・・・(汗)
ケイヤって本当に侮れないキャラです。(最初は一番単純なキャラだったのになぁ・・・)子供っぽいのに・・・。
シロナに借りたポケモン・・・あー、一応出てるんですよ。ラストにシロナが「なんでミロカロス・・・以下略」って言ってるんです。あれだけじゃやっぱりわかりにくいですよね、すみません。
そういえば、自慢じゃないですけど、僕はシロナと戦ってないんですよ。冗談ではなくマジです。自分のゲームの下手さが思い知らされますね。レベル上げても上げても四天王に最後まで勝てない→まぁいいや、とレベル上げにハマる。というプロセスを繰り返すんです(うわぁ、泥沼)
とまぁ、それは置いておいて、
シロナは完全にケイヤにいいように使われてますねぇ・・。
かわいそーに(棒読み)
ケイヤがやったのは・・(強制終了)
次を読んでいただければ、と思います。すっごくわかりにくい説明になっていると思いますので、わからなければ、教えてくださいm(−−)m
それでは、失礼を。
P.S.メールボックス、多分大丈夫になっていると思います!
すみませんでした。
あーーーーあーーーー!!
やばい。クルシオだと思ってました・・・。
そうですよね、ルクシオだ・・・(馬鹿)
感覚で読んでしまうのがクセで(馬鹿)そして、それが正しいと決め付けてしまい(最悪)しかも、堂々と間違える(救えない)
教えていただきまして本当にありがとうございます!!
修正、ちょっとずつくわえていきますね!!!
本当にすみませんでした!!

09.8.30  14:02  -  森羅  (tokeisou)

繋がった――!(
おおwwと思いました^^

まったく、自分の方がグタグタしていて……それが、評価に出ています(−−;
森羅さんを見習いなさい! と言う……。

ど、ど、どうしてくれるんですか!!
ケイヤと燐のコンビのせいで「かわいい……ww」と、つぶやいたら、親父の目が! 
そ、それだけ……素晴らしきコンビ。感服します。

そして、ケイヤは何をした……??
何をしたんですかぁー!!(五月蠅い、黙れ、迷惑、考えろ

というか、シロナー、自分の中ではレッドの次に強かったシロナさーん。
なんか、立場が……明らかに、なんかww

さて、次回はすべての種明かしですね。
とても気になる種の答えいかなものか。

期待しています^^b
意味不明な感想失礼しましたm(_ _)m

09.8.29  23:14  -  不明(削除済)  (45syost)

こんばんはです、森羅様。
今回の第一印象ですがっ!
燐に抱きつくケイヤが可愛過ぎる。それに照れてる燐も…♪
もう結婚しちゃえよこのコンビ(死ね変態
ほうほう、強い光を受けると暗視ゴーグルが壊れるのですか。何で一般の男子高校生がそんな事を知って(rry
やはりケイヤは心底侮れねぇです^ ^;
あんなに子供っぽいのに何で…うぅむ(汗
今回はシロナから借りたポケモンの正体は出てきませんでしたが、シロナ+大きい+ふつくしい(ゑ)から考えると…あれ、シロナの手持ち全部思い出せない(死
何となくシロナの方が良いように利用されてる気が…;
ケイヤは特に何もしてないように思えますが、勝利を豪語する辺り何か仕込んだのでしょうね。次回の種明かし期待してます♪
ではでは、乱文失礼しましたっ!
P.S.メールボックスが一杯なので、不要なメールの削除をお願いしますm(_ _)m
+野暮な物言いですが、クルシオでなくルクシオですよね。

09.8.29  21:51  -  不明(削除済)  (lvskira)

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