生あるものの生きる世界
128.sideケイヤ×アヤ 引分けの報酬[ステイルメイト]
著 : 森羅
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sideケイヤ
ぼくの声が合図だったかのようにその入り口にいた人物はそっと中へと入ってきた。
ぼくらに近づいてくるにつれその人物の顔がはっきりと見えてくる。
染めたように鮮やかな青の髪に、やせこけた頬、そして銀色の服。
目だけがぎらぎらと殺気立っていてやつれたような、疲れ果てたような顔に似合ってない。
ぼくは笑顔でその人に話しかけた。
《ケイ》
「こんにちは、アカギ」
「・・・キミ達。ここで何を?」
うん、よかった。普通に会話が出来るじゃん。
ぼくは心配顔の燐に向かって頷く。ここはぼくに任せて、って。
ぐっ、と身構えるアヤちゃんを他所にぼくは覗き込むようにアカギを見上げた。
「アカギを待っていたんだ。ここを壊しに来たって事で目的、合ってるかな?」
一瞬だけぎょっとした顔をアカギが見せる。
それに対してぼくは会心の笑みで迎え撃った。
予想がここまで当たるとやっぱり嬉しい。
「ケイヤ、あんた・・・」
「あ、アヤちゃん。この人が渦中の人、ギンガ団のリーダー・アカギだよ。
アヤちゃんの持っていた新聞の切抜きの人」
かすかに震えているアヤちゃんの声にぼくはできるだけ軽い調子で答えた。
怪訝な顔をしているのはアカギ。得体の知れないものを見るような目でぼくを見ている。
ぼくはアカギに視線を戻して、
「で。ぼくとしてはアカギにここを壊したりさせたくないんだ。
おとなしく帰ってくれないかなぁ?」
すっ、と一歩アカギに歩み寄った。
それでもアカギはひるまないだろうし、実際ひるんでもいないんだけどこの位置にぼくが動けばアヤちゃんの盾にはなれる。ぼくだって一応男だしね。
そこまで来てアカギはやっと口を開いた。
「・・・下らん。私がキミごときに止められるとでも?」
「ぼくには大した力はないよ。でも、燐がいるから。
それに言葉では十分動揺させれたみたいだけど?」
ぼくはアカギに向かってへにゃりと笑う。
燐が威嚇するようにアカギに牙を剥いた。
沈黙は一瞬。ボールからポケモンが出てくるまでのわずかの時間。
「マニューラ!“だましうち”」
「燐っ!ここから追い出すよっ。“かえんほうしゃ”!」
“だましうち”なら“かげぶんしん”みたいな防御は無駄だ。
それでなくてもすばやさがすでに劣っている。
なら、攻撃!当たれば効果は抜群だ。
それに、別に『勝つ必要はない』しね。
炎の熱が、祠の中を火照らせた。
sideアヤ
何なのよっ・・・!?
《アヤ、下がって。危ないわ》
「言われなくてもッ!」
スピカの声とほぼ同時にあたしは祠の奥へと下がる。
いきなり戦闘始めるんじゃないわよ、この2人!しかもこんなに狭い所で!
あたしはとりあえず手出し無用でケイヤとアカギを見守ることにする。
この状況であたしなら手出しは欲しくない。
それにしても。
あたしはケイヤに目をやった。
こいつ、何者・・・?
突然現れたかと思ったらハクタイの森でマグマ団撃沈させた子で、その上どこから手に入れたのかわからないけどアカギの居場所まで把握してるって・・・どういうことなの!?
言葉だけならアカギを圧倒していた。現時点、戦闘に関しても決してアカギに劣ってない。
ぎゅっ、とあたしは無意識のうちに右手を握り締めていた。
「アヤちゃん!何してるのさ!?」
ケイヤが振り返ってあたしに向かって叫ぶ。
はっとしたあたしはそれでもどうすることも出来ない。
1対2でのバトルは公式ルール上禁止されている。
《アヤ、ルールになんて構ってる場合じゃないわ!指示出して頂戴!》
「でも・・・」
「でも、じゃなーーっい!!燐、“あやしいひかり”!・・・“ちょうはつ”されてるっ!?」
ぐっ、とケイヤがキュウコンへの指示をやめた。
“ちょうはつ”を受けたなら少しの間あのキュウコンにケイヤの声は届かない。
明らかに優位に立ったアカギが余裕から来る笑みを顔を引きつらせるように浮かべた。
「終わりか?」
「・・・アヤちゃんがいるよ」
ケイヤの発言でアカギの注目はあたしへと移る。
冷たい目と目が合った瞬間、ゾクリという寒気があたしを襲って足が震えだした。
その様子を見たアカギは話にもならないとあたしを嘲笑(わら)う。
・・・怖い・・・。
たった一言の言葉があたしを支配する。
冷たいなんてものじゃない、これは人間の目じゃない。
これは。
神の、目。
感情に流されず、誰も救わない。無慈悲でそれゆえに完全無欠な、『神』。
崇め奉ろうと、彼はためらいも無く生あるものの命を奪うだろう。
怖い、と臆病なあたしが小さな悲鳴を上げる。
それでも、
握り締めていた右手が、臆病なあたしを叱咤する。
そう、怯えている暇はない。
守ってもらうだけは、もう嫌。
あたしは、何かを護るための力が欲しい。
「アヤちゃん、倒す必要はないからこの祠からアカギを押し出して。
援護するから。あと、ここ壊さないでね」
こそっ、とケイヤがあたしに耳打ちした。
あたしはボールに手をかけアルフェッカを喚(よ)ぶ。
「アル!“あまいかおり”!」
《はいなっ!》
「燐、行くよ!“アイアンテール”」
アルの“あまいかおり”でマニューラがふらついた瞬間にキュウコンがアカギ本人を狙った。
メキッ、とアカギのすぐ傍の祠の壁が9本の尻尾によってクレーターを作る。
アカギが一歩下がり、代わりにマニューラが一歩前進。飛び掛ってきたマニューラの爪をアルの大顎が受け止める。キンッと言う金属の触れ合う音。押し負けたマニューラはとんぼ返りのように後退する。
アカギは確信を持った勝利の笑みで言葉を紡いだ。
「“なみのり”」
「・・・この場所でそれが出るんだ・・・」
呑気な、それでいて緊張したようなケイヤの声がぽつりと聞こえた。
感心してる場合じゃないでしょ!と言いかけて、
・・・キュウコンの姿が見当たらない?
「燐、今だよっ!」
ケイヤの声は笑っているよう。
次の瞬間ごつん、という頭突きの音でアカギの目の前に“あなをほる”で出現したキュウコンが強引にアカギを祠の外へ押し出した。主の指示を失って困惑状態のマニューラはアルの顎(あぎと)の餌食となる。ノックアウトされたマニューラの横をケイヤはキュウコンを伴って駆け抜けた。
「ちょっ、待ちなさいよっ!?」
あたしもアルとスピカを連れて祠の出口に駆け寄る。
出口では吹っ飛ばされて地面に倒れこんだアカギが起き上がりながら悪態をついていた。
ケイヤはへらりと笑いながらキュウコンとアカギを見下ろす。
「・・・チッ。子供ごときに遅れをとるとはな」
「“ちょうはつ”使ってくれてありがとう。あと、子供じゃないよ。これでもぼく、16歳」
「《え、嘘》」
そんな状況じゃないのは分かってるけどあたしとスピカは見事にハモった。
ケイヤってせいぜい12〜14くらいかと思ってた・・・。
あたし達の声にケイヤが振り返り、ひどいなぁと曖昧な笑みを浮かべる。
まぁ、それはおいといてとケイヤは視線を戻しアカギに話しかけた。
「ところで、聞きたい事があるんだよね」
「・・・答える義務は無い」
淡々と少し余裕を取り戻したアカギは答える。
ボールには触っていない。
ケイヤはふにゃりと表情を崩して応答する。
「だっよねー。2対1だったし。ぼくらはそれでもギリギリ。
でもアカギは今すぐ応戦しようと思ったらできるしね。
でもさ。善戦したって事で頑張り賞をくれない?」
アカギはだんまりを決め込んでいる。
そっかーとケイヤは一人で呟いて、笑った。
「じゃあ仕方がないね。ここからはぼくの独り言。
アカギの大好きな神話の話でもしよっかな?」
「何・・・!?」
あからさまにアカギがその話題に噛み付いてきた。
あたしは眉をひそめて一体何をしたいのかを見守る。
ケイヤはそんなあたし達に目もくれずキュウコンを相手に『独り言』を続けた。
「『昔々、混沌にタマゴがあって最初のものが生まれました。
最初のものが祈ると時間と空間が現れました。次に感情と意志と知識が生まれました。
世界が回り始めたので最初のものは眠りにつきました』」
「ケイヤ・・・?」
あまりにもポピュラーな神話すぎる。
それが一体アカギとどう関係があるのかあたしにはいまいちわからない。
「ぼくはね、これらの神話ってある程度繋がってるんじゃないかなって思うんだよね」
ケイヤの言葉にアカギが興味深そうに表情を崩した。
その様子を見たケイヤはにっこりと笑う。
「『3匹のポケモンがいました。
息を止めたまま湖を深く深く潜り、苦しいのに深く深く潜り、
湖の底から大事なものをとってくる。それが大地を創るための力となっている』。
これって3つの湖の3匹の感情と意志と知識を司るポケモンだよね。
彼らは感情と意志と知識を与える神(もの)。でも反面奪う神様でもあるんじゃないかな?
目を見たり触れたり傷つけたり・・・は禁止で禁忌を犯すと罰を受ける。ミオ図書館の『おそろしいしんわ』で出てくる神様もきっとこの3匹だとぼくは思うんだ」
ね、とケイヤはキュウコンに同意を求めるとキュウコンはこくこくと頷いてみせた。
「はい。そしてこれらの神話がもし繋がっているとしたら何が起こるか。
まず天才的な才能を持った人間が一人、『ポケモンの能力を取り出す』機械を考え付く」
ぴらりとあたしがコピーしてきた新聞記事をケイヤはアカギに見えるように見せ付ける。
アカギの目線が新聞記事に泳いだ。
「それから『湖の底から大事なものをとってくる3匹』・・・つまり湖の底に住む3匹をたたき起こす方法を考える。それがノモセでの爆発は実験だったんでしょ?湖を爆破してしまえばいいって思ったの?安直だね」
「アカギ、あんた・・・あれが『実験』だったって言うの・・・?」
《アヤ》
あたしは怒りをそのまま言葉に込める。
だってノモセで何匹ものポケモンが傷ついた。
何匹ものポケモンが住処の縄張りを失った。
それが、ただの『実験』?そんな理由で気が済むはずがないじゃない!!
ケイヤがあたしの方を振り返って悲しそうに首を振った。
あたしは唇をかみ締めて黙る。
「・・・実験は無事に成功。ここで神話にまで話を戻すことになるけど、その機械を考え付いた人間はこう結論付けたんだ。『おそろしいしんわ』の神は湖の3匹であると。
『ポケモンの能力を取り出す』機械で『取り出してしまえば』いいと思ったんでしょ?
その3匹の感情と意志と知識を『奪う』その『能力』を。
どんな生き物にだって・・・ううん。『神と呼ばれるポケモンにだって』その3つの心はあるんだ。
それが奪われたら『記憶がなくなって還ることができなく』なる。『感情がなく』なる。『何もできなく』なる。そうなった方が扱えると思ったの?それとも暴走させられればそれでいいと思ったのかな?
時空の神、ディアルガとパルキアを」
「なぜ、その名を・・・!」
アカギが示す感情は紛れもなく驚愕に変わった。
sideケイヤ
ほぼ、予想通りって感じかな・・・。
実際こんな話をする必要はどこにもないんだけど、雰囲気だけでもぼくらは優位に立っていないといけない。弱腰は相手に余裕を与えてまずいし。
「アカギ、忠告だよ。湖の3匹を起こすのはやめて欲しい。
アカギの望むものはディアルガとパルキアを捕らえても絶対に叶わない。
アカギはさびしすぎるよ。感情を履き違えている。
不安なんでしょ?誰も自分を理解しない、って。だから他人に感じる感情は嫌悪だ、って」
「なぜ・・・なぜ。そこまで計画を知って・・・」
アカギにはぼくの声は聞こえていない。
それはあの『刀匠』と同じ。でも今度は言葉は届くはずなのに!
「考えれば分かる事だよ。情報が出揃えばね。
アカギ。ユクシーたちを起こさないで欲し」
「五月蝿い!貴様ごときに私が止められるものか!!
すでに湖には部下を向かわせた!抵抗する子供が1人いようと関係がない。
マニューラ!クロバット“そらをとぶ”!」
クチートの攻撃でのびていたマニューラがたっ、とアカギのボールに収まった。
代わりに4枚の紫の羽がアカギを抱えて空を切り抜き、飛び去る。
空が飛べる子、今いないんだよね・・・。
ぼくは燐と空を見上げてアカギを見送るしかなかった。
《どうしますか?》
「どうもこうも、燐は空を飛べないでしょ?」
《すみません。それとさっきの“ちょうはつ”も・・・》
「謝らなくていいよー。アカギに勝つ必要はなかったんだし、目的は果たしたし。
引き分け(ステイルメイト)ってことで」
ぼくは燐に向かって笑う。
「ねぇ。ちょっと」
「・・・ぅん?何?アヤちゃん」
あはは。ごめんちょっと存在忘れてたかも。
ぼくはスピカと言うムウマとアルと呼ばれていたクチートを連れたアヤちゃんに目を向けた。
「さっきの話。本当なの?」
「ぼくの勝手な推測だったんだけどね。でもアカギの様子を見るとビンゴっぽい」
「ケイヤ、他に知ってる事があるなら教えて」
「なんでさ?理由がないなら教えられない。確証がないものも多いんだ」
ぼくは燐の頭を撫でてアヤちゃんの顔を見ないようにする。
必死な声だ。顔もきっと必死なんだろうけど、ぼくの『推測』は知っている情報と知った情報を混ぜ合わせた危険物。ゲーム通りじゃなかったら一瞬で崩壊する上にぼくの頭は無意識にゲームと繋げようとしてしまっているはずだから教えるには危うすぎる。さっきアカギに話した神話が繋がってるんじゃないかって話もぼくが最初にプラチナをやってるときに繋がるのかなって躍起になって考えたもの。その時、燐と出会えるなんて考えてもいなかった。
だから安易にアヤちゃんに教えるわけには行かない。
まぁ、でもアヤちゃんが『無関係』とは思いづらいんだけど・・・・・?
「なんでじゃないでしょ!
ギンガ団の連中がシンオウ地方で危険な事をしようとしてるのよ?
あたしはあんな事をするやつは許さないっ!!」
アヤちゃんはぼくに詰め寄ってまくし立てた。
うーん、昨今まれに見る正義感の持ち主だ。利害関係で動いてない。
単純に許せないから、で動いている。
ぼくは両手をホールドアップして笑った。
「かっこいいね。アヤちゃん。・・・いいよ。
ぼくが答えられる事で答えられる範囲なら話すよ。ただし、後でぼくの質問にも答えてね」
sideアヤ
ケイヤの返答であたしはケイヤに詰め寄るのをやめた。
「で、何が聞きたいのさ?
ギンガ団の目的はさっき話したし、大して話す事もないと思うんだけど」
まぁ、それはその通り。でも。
「あんた、さっき神話が繋がってるって言ってたわね。どう繋がってるのか教えてよ」
「アカギ関係ないじゃん。・・・まぁいいけど。ただし確証ないからそれ前提で聞いてね」
あたしが頷くとケイヤは笑って話し始めた。
「さっき始まりの話と『おそろしいしんわ』が繋がってるって話したよね。
それの続き・・・というか湖の3匹の話としてもう一つ。ポケモンを水葬したら肉体をつけて戻ってくるって話も一緒だと思うんだ」
・・・えーっと。話が良く分からない。
あたしはケイヤの続きの言葉を待つ。
「これってほんと、どうでもいい話なんだけどなぁ・・・思いついたの、中3の時だし。
・・・いやね。ほら、湖の3匹は感情とかを与える神で、それプラス奪う神だろうってさっき言ったよね。3匹にとって『湖の底からとってくる大事なもの』がその感情と意志と知識なんじゃないかなって」
「・・・・・・はぁ?だとしたら何なのよ?」
さっぱりわからない。水葬の、『むかしばなしその1』が一体何の関係があるのよ?
「だから、取ってくるんじゃなくて『盗ってくる』んじゃないかな?盗むって意味の『盗ってくる』。
『死んで水に流されたポケモンから感情や意志や知識を盗ってくる』んだ。そして、『肉体をつけて還ってくる』ポケモンにそれを『与える』。感情や意志や知識って言うのは生き残るために不可欠だし、彼らは湖の底にいるんだから水葬しなきゃ帰って来れない」
「・・・・・・それ、今関係ないじゃない」
「・・・・・・関係ないって言ったじゃん。それでもいいのかなぁってぼくだって思ったよ・・・」
どうにも気まずい沈黙が流れた。
こほん、とケイヤが咳払いして照れ隠しのようにフォローを入れる。
「まぁ、まったく関係ないってわけじゃないと思うけどね。
3匹が『奪う』方の力も持っているって言う裏づけになる・・・・ならないか」
フォローし切れてない。
「まぁ、『生の世界と死の世界』とか『グラシデアの花』とか『契約』とかも微妙に他の神話と関係ありそうなところもあるんだけどね。・・・あ、そうだ。『生の世界と死の世界』の神話、知ってる?」
頷く。ほとんどはユウトが話してた情報だけど。
「死の世界があるって話でしょ。死んだらその世界に行くって話」
「正確にはどちらもが生の世界でどちらもが死の世界って話だよ。
まぁいっか。もしアカギが時空の神を引きずり出しちゃったら穴が開くよ、きっと。
2つの世界が繋がってしまう」
「ちょ、あんた何でそんな事断言できるのよっ!?」
「別に断言はしてないよ。でも今、世界は危ういから。引き金になる確率は高いんだ」
あたしは目の前のケイヤを見つめた。
断言できないと言っている割には断言している。
世界が危ういなんてどうしてわかるの・・・?
ふと、あたしはさっきのバトルで気になった事を聞いた。
「ねぇ、あんたさっきどうしてキュウコンをボールに戻さなかったの?」
《アヤ?》
「へ?」
さっき、“なみのり”の指示が出たとき。
“あなをほる”とのタイミングがわずかでもずれていたらキュウコンは大ダメージを受けていた。
無茶とまでは行かなくても決していい判断とは言いがたい。
あそこは引いても良かったはず。
「なんでって・・・燐しかいないし。仕方ないじゃん。
そこまで無茶とは言えないと思うけど?」
「タイミング勝負、わずかな差が命取りの駆け引きが無茶じゃないわけがないじゃない」
「そんなに無茶かなぁ?ぼくあんまりポケモン勝負がわからないんだ」
「はぁ?」
うーんとケイヤは腕組みをして考えるようなポーズを取り、答えでない答えを言う。
「それじゃ、これに答えてよ。
アヤちゃんってさ、
・・・・『ディアルガの契約者』?」
2010.11.16 23:55:20 公開
2010.11.19 21:47:40 修正
■ コメント (2)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
13.3.22 12:27 - 森羅 (tokeisou) |
こんばんは、森羅さん。企画、お疲れ様でした。 そしてお詫びを一つ。すみません見くびってました。コメントにあんなに早く返信があるとは……嬉しい驚き。別の方にですが、数か月放置されたこともあるので、本当にうれしかったです。 さて。 ケイヤ、絶対に敵に回したくない。いやゲームからの情報もかなり大きいんだけどさ。シロナといいアカギといいアヤといい、犠牲者(?)続出。はたで見ている分にはいいのですが、もしこんな人が本当にいたら、と思うと冒頭のあれです。 笑いながらずばずば核心ついてきそうなんだもの、精神的な負担が……! とかいいつつはたで見ている分の一番お気に入りも彼なのですから、おもしろいものです。 読めると思った本はサンド見が基本の私です♪ 気に入った本なら三度見といわず、何度でも。自分で持っている本の幾冊かはそらで暗唱できますよ( ̄ω ̄)フッフッフッ 一度読むときはざっとあらすじを追いながらはらはらと、二度目はじっくり布石を追いながら楽しく、三度目以降は新しい発見や表現などを楽しみつつ想像を広げて。本当にいいものは幾度読んでもいいものです♪ 今度はどれくらいで見つかりますかな。鬼ごっこの気持ちで待ちましょう(笑) それでは、また。 13.3.22 03:25 - リルト (lilt) |
ふふふ、すぐに見つけるに決まってるじゃないですかぁ!!
企画お疲れ様ありがとうございます。ご参加有難うございました!
ああ、どうしてもコメ返は時間かかりますしね。リアルの都合もあるのでしょうし……。僕はできる限り早く返信しようとは心がけております(ただ暇人なだけだろってそんな核心を突くようなことはいってはいけません)。コメント頂けてうれしいのはこちらですよ!!ありがとうございますm(__)m
そうですね、別の方にも同じような感想を頂いたことがあります。「ケイヤは敵に回したくない」って。主人公達の中で彼が一番頭回り、状況判断も、理論立てて考えることも得意です。犠牲者ですか(笑)。多分高校ではユウトも相当犠牲になっているでしょう。確かにはたから見ている分には楽しいんですよねえ。そうそう、リルトさんの仰る通りにこにこしながらとんでもない台詞を吐くんですよ……。僕なら耐えられませんね!
三度見wそれはそれは、すごいですねえ……!二回も(三回も?)目を通してくださって光栄です。有難うございます!!本当に有難うございます!!!!感涙の極みにございます。
そらで暗誦!素晴らしいですね!!!その能力が僕も欲しいです……!伏線や布石を探すのって楽しいですよね。その気持ちは僕にもわかります。あとで読み返して「ここか!」ってなるのがいいんですよねえ!
ふふふ、ここは森羅のホームグラウンドですよ。すぐに見つけますとも!!!この前よりは返信遅くなってしまいましたけどね。リルトさん、午前三時ですもん……。ご容赦願いましょう(笑
それでは、失礼を。