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生あるものの生きる世界

著編者 : 森羅

110.sideケイヤ 蒼空[アオイソラ]

著 : 森羅

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ぼくは燐の毛並みに顔をうずめて燐の毛を両手で掴む。

それは、救いを求めるように。

「燐、・・・りん。燐!」
《・・・・はい・・・》

顔を上げると、燐の表情は優しくて悲しそうだった。
燐を見上げるぼくに優しい声がかかる。

《泣いてもいいんですよ》

燐の言葉にぼくは首を横に振った。
泣いても何も変わらないと、ぼくは良く知っていたから。
代わりにぼくは燐に言う。

「燐、もう大丈夫だよ・・・・。行こう」
《・・・はい》

燐は同意の意だけを示してくれた。
ぼくはふらふらと立ち上がって、彼のほうへと歩き出す。
がさり、とぼくが草を踏みしめる音に彼ははっとした様子で刀を構えた。
けど、

「・・・・なんだ、お前か」

ぼくを見て彼は安堵したように刀を鞘にしまう。
ぼくは何も答えず、真っ赤に染まった広場に佇む真っ赤な彼を見ていた。
そんな様子を見て彼は吐き捨てるように、自嘲するようにぼくに語りかける。

「見てたんだろう?そこの男が獣に食われるのを。
俺が裁いたわけじゃねぇぜ。俺が裁けと言ったわけでもない。
・・・だが、そんなことを聞きたいわけでも言ってほしいわけでもねーんだろう?」

ぼくは彼の言葉にかろうじて頷く。
ピチャピチャと残った血を舐め取っていたポケモンがそれに飽きたように森の奥に消えた。
十円玉のような鉄くさい匂いがあたりに充満している。
この景色は、一体いつまで維持されるんだろう?でもそれはぼくが気にする所じゃない、か。

「言う事なんざ何もない。言うべき事もない。正しさなんざどこにも存在しないさ。
正義も悪もどこにもない・・・・・それだけだ」
「・・・・・・・・そっか・・・」

彼の言葉にぼくはうっすら笑う。
隣に居る燐が目を細めて顔を手に摺り寄せてきた。
その燐に大丈夫だよ、と言ってからぼくは彼に目を移す。

「何なんだろうな?見ろよ。こいつらが一体何をしたんだ?
何もしてない。ただ・・・ただ生きていた、それだけなのにな。これも俺のせいだ。
俺がここにいるから。俺が生きているから。・・・・だからこれも俺の罪だ」

ぼくにと言うより自分に言い聞かせるようにつぶやく彼。
ぼくはその様子を不思議に思った。
だって、それは。

「泣いてるの?」

英雄の、泣いているような笑顔の逆。
笑っているようなのに、雫が頬を伝っている。
彼はきょとんとしてから初めて自分の様子に気が付いたように目をぱちぱちさせた。
そして、言う。

「・・・さぁな・・・」
「悲しいなら、泣けばいいのに」
《貴方は泣かなかったくせに》

燐の突っ込みにぼくは痛いところを突かれた、と言わんばかりに胸を押さえてみせる。
その様子を見て彼は何やってんだ、と眉をひそめた。
そんな彼を見てぼくは安心する。

「泣いても何も変わらないってことかな?」
「そりゃな」
「そうだね」

ぼくの肯定に涙をぬぐう彼は意外そうな顔をした。
ぼくはその様子に肩をすくめて見せる。

「だって、泣いてるくらいなら、笑ってる方が断然ましだよ。
全てに悲観するくらいなら、ぼくは馬鹿みたいに笑ってる方がいい」
「・・・・変な奴・・・」

彼のあきれたような言葉にぼくはそれは君だよ、とむくれた。
燐がそれに優しく笑って、彼が強い笑みを取り戻す。

「さてと、俺は帰るか。獣の方の死体はまたすぐに食われるだろーしな」
「ぼくらはいらない?」

笑顔で聞いたこの質問は彼にとって完全に予想外だったらしい。
その証拠に彼はその場で3秒は固まった。

「・・・・・町に下れよ・・・・?」
「えー、せっかく仲良くなれたのに?」

ニコニコ笑ってぼくは彼に聞き返す。
そういうことですか・・としみじみとつぶやく燐の声が聞こえた。

「仲良く?誰と、誰が?」
「君と、ぼくと、燐が」
《・・・わたしも頭数に入ってるんですね・・・》

わざわざ力を込めて誰を強調する彼にぼくも丁寧に文節を切る。
さらにたっぷり4秒半、彼が固まった。

「なぜ・・・?」

ぼくが彼といたがる理由か、彼とぼくが仲良くなった理由か区別が付かないぼくはどちらもに答えることにする。

「君が面白そうだから。君と一晩話したから。燐を治してくれたから。探し物があるから」

指を折って数えていくぼくをあっけに取られて見ているのは一人と一匹。
微妙な沈黙がその場に下りた。
ぼく、そんな変なこと言ってるかなぁ・・?

《・・・・あの、ですね・・それを『仲良し』と言うのですか?》

最初に口を開いたのは燐。頬が引きつってなんとか笑っているみたいな顔をしてる。
ぼくはそれに笑顔で大きく頷いた。

「言うよー。燐とだって一日だったじゃん」
《いえ、あ・・・それはそうなのですが・・・・》

いまいち釈然としてない様子の燐に代わって今度は彼が口を開く。

「妙な事を言うな!そいつを治したのは俺のきまぐれだと言ったはずだ!
何なんだよ・・・お前ら・・・」
《あぁ、やはりわたしも数に入っているのですね・・》

しみじみとつぶやく燐はとりあえず置いておいて、ぼくはさっさと彼にジョーカーを切った。

「逆らうより、招いてくれる方が楽だよ?昨日もそうだったじゃん」
「・・・・・くっ・・・」

顔を上気させる彼は同世代の少年以外の何者でもない。
さっきまで“剣を振るっていた(人を殺していた)”とは思えないほどに。
さてと、こんな雰囲気になってしまった彼の攻略なんかあっという間だ。
ちなみに昨日もこんな感じであれやこれやと無理やりにでも話させた。
さすがに彼の過去に突っ込んだ事まで聞かなかったけど。

ぎろっと恨めしそうな顔でにらんでくる彼にぼくは始終笑顔。
妙なにらめっこに燐はため息をつき結果を待つだけ。
さぁ、後何分持つかな?

「・・・・勝手にしろ」

半ばやけくそで諦めたように折れたのは彼だった。
ぼくはそれに歓声を上げ燐はやはりですか、と何度も頷く。
結果、ぼくは夕暮れ時彼の後について燐と歩いた。


「・・・ぷはっ!」

水しぶきが夕日に煌く。
川岸に座るぼくに隣に座る燐がそっと耳打ちしてきた。

《犬か何かの動物ですか、『あれ』は・・・》
「あ、燐もそう思う?」

ぼくは燐が同じ感覚を得た事に素直に喜んでへにゃりと笑う。
当然話題は彼のこと。
自然に目が行ったらしく彼と僕の目が合った。

「・・・・なんだよ?」

ぽたぽたと頭から水を垂れさせて、不機嫌そうに言う彼にぼくは笑顔で答える。

「うーうん、何にもないよ」
《貴方の話なのですが、聞こえてませんね》

ぼくと燐の答えに訝しそうな目をむけてからはっ、と笑う彼。
川の水が、少しだけ血(あか)と混ざってにごっていた。
ぼくはさっそく彼に突っ込む。

「服のままってどうかと思うよ?」
「知るか。血を頭から被ったんだ。これも汚れた」
「・・・まぁ、そうなんだろうけどさ・・・」

犬の水浴びとどう違うんだろうね?それって・・・。
口に出すのは怖いから言わないけど。
夕日を浴びて朱色に染まる川。ビー玉に透かしたような歪んだ空が映っていた。
けど、ぼくの気なんか多分まったく知らないで彼は衣服を絞っている。

「燐、きれーだねー」
《はい、そうですね》

ぼくはこの情緒がわかりそうな燐に話をふった。
燐はすぐさま答えてくれる。
ぼくはそれに対して笑い、燐も笑った。
そして、ふと、

いい事を思いついた。

「ねー!!」
「・・・な、何だ・・・・?」

いきなり話を振られてびっくりした様に視線をさまよわせてからぼくを見る彼。
ぼくはそんな彼に構わず話を続ける。

「さっきの死んじゃったポ・・獣さ、川に流そう。そうしたら、生き返ってきてくれるよ」
「はぁ!?」

本気で驚いたような彼の声。
ぼくはいつの間にか手にグーを作って彼に話している。

「神話であるじゃん!川に流したら肉体をつけて還って来るって話が。だから、流そう」
「・・・・・・・流さない」

興奮するぼくに対して彼の答えは冷めていてシンプルだった。
ぼくはすぐにそれに噛み付く。

「なんで!?」
「骨は土に返るだろ、そっちが正しい。流すのは、水に住むやつだけだ」
「・・・あ・・・」

そういえば、そうだ。
骨を流すのは『釣った』ポケモン。
陸地のポケモンを流していたのは、英雄だけ。
ううん、でも!ぼくはひるまない。

「いいじゃん。流そうよ。還って来るかも知れないよ。そうしたら、君の罪は減る」
「やだね。そんな偽善的なことしない」

どこまでも偽悪的な彼は、英雄のような行動を取らない。
もっともどっちが正しいかなんて、絶対に分かるはずがないんだけど。
けど、けど、けど、ぼくは絶対に今回だけでも川に流して欲しい。
風葬よりはよっぽどいいはずだ。
ぼくはしつこいと言われようといい続けた。

「する」
「しない」
「お願いだよ」
「しない」
「するってばするんだって」
「しない!」
「す」
「しない」

燐があくびを噛み締める。
それでもぼくは引き下がるわけには行かなかった。

「風葬よりはよっぽどいいって!だからやろう!」
「やらないったらやらないんだ!
・・・・俺は何も手を出さない。虐殺もしない、治療もしない。ただあるがままの姿に手を出さない。わかってるだろ?たった一匹でも必要以上、余分に殺す者は制裁を受ける。あの男のようにな。たった一匹でも救えば、他の全てを救わなきゃならなくなる。何も手を出す事は許されないんだよ!」

彼の言い分はよく分かる。
救えるものだけ、と言うのは都合が良すぎると。
燐の耳が彼に同意するようにピクリと動いた。

「けど、けどさ・・・。ぼくには出来ないよ。
目の前で・・・助けてあげれるのに助けないなんて出来ないよ。
偽善でも良いよ。理屈なんかいい。罪だというならそれでもいい。
だって、君には十分な力があるじゃんか。目の前の誰かを守れるほどの」

彼はぼくの言葉に苦渋の表情を作る。
今にも泣き出しそうな、迷子の子供のような顔。
ぼくは彼の意外な顔に言葉が出なかった。
そんな彼は立ち上がってぼくに背を向ける。

「・・・・俺には力なんかない。・・・・守るだと・・・・そんなこと・・・・」
「弔いしよう。お願いだよ。ぼくの我侭でいい。
何もしないなら、ぼくが勝手にする。それならいいよね?」
「・・・・・・・・」

彼の声は、あえいでいる様で。
ぼくは燐と顔を見合わせた。

翌日。

綺麗に骨だけになったポケモンの遺骸をぼくと燐と・・・彼が運ぶ。
ぼくは先頭に立って笑顔満開だ。

「手伝ってくれてありがとー」
《はいはい。前を見てくださいね》
「・・・・・・・」

結局的に手伝うことになった彼はどこか生気がない。
彼自身も多分弔ってやりたい気持ちはどこかにあったんだろう。
それじゃなきゃ手伝ってなんかくれるはずがない。
けど、
彼が昨日言った言葉。それも真実なんだ。
だから彼は戸惑っている、本当にこれで良いのかと。

・・・・人間って難しいなぁ・・・。
英雄は優しいから傷ついていた。これはただの偽善で欺瞞だと。
彼は悲しいから戸惑っているんだ。こんなことをして良いのかと。

ぼく自身も人間なのに、英雄と彼を見比べるとその複雑さを思い知る。
エゴと思いやりの違いは一体どこなんだろう?

そんな哲学者を気取るぼくはいつの間にか川にたどり着く。昨日より少し上流だ。
ソノオの花畑がうっすら対岸に見えるからきっと未来、タタラ製鉄所が立つ場所の近く。

「じゃ、流そっか」
《はい》

ぼくらの会話を聞いていない様子の彼はぼーとして突っ立っていた。それはもう石像のように。
心配になったぼくは彼に話しかける。

「何してるのさ?」
「・・・・止めろ・・。流すな」
「へ?」

ぼくは彼の突然の言葉に戸惑うしかなかった。

「流すな!駄目なんだ・・・。そんな勝手なことは許されない」
「・・・・自然の摂理に反するんだね?」

彼が頷くのにぼくは燐と顔を見合わせる。
頭でっかちですね、と燐がつぶやいたのはしっかりぼくにも聞こえた。
ぼくは、落ち着いてからたった一言彼を救う言葉を紡ぐ。言い訳だけど。

「彼らが死んだのは、自然の摂理じゃないよ」

その言葉に彼は目を見開いてから、体中の力を失ったようにその場にへたりこんでしまう。

「俺は、・・・俺は何もすることが出来ない。何もすることを赦されないんだ・・・・・・・」

年齢相応以下に幼い彼と年齢相応以上に大人びた彼、その両方が今は同居しているよう。
そんな彼の様子を見た燐が僕にささやいてくる。

《哀れですね、剣など捨ててしまえばよかったのに》
「燐、彼には彼の理由があるんだ。ぼくらにそれをほじくりかえす権利はないよ」
《それは、そうなのですが・・・》

顔をしかめる燐をぼくは笑って頭を撫でた。
それから、一組の骨を出来るだけ丁寧に川に流す。

「・・・・ぁ・・・」
《どうかしましたか?》

ぼくはあることに気が付いた。
昨日は夕日を映していた川。今日は青空を映し出す。
流れていく雲も、太陽の光も。
ぼくは息を呑んだ。

「燐・・・・」
《綺麗ですね》

ぼくはそれに頷く。へたりこんでいた彼も、魅せられたようにそれを見続けていた。
そっか。

「川に流すんじゃない。空に返すんだよ」

ぼくはそう言って燐と彼に向かって笑う。

空の映った川の水。それは深く青い。
地面に開いた、空の穴。
死んだものたちは川の底に沈むのではなく、空へ空へと落ちていく。

「昔、一度だけ・・・」
「え?」

誰に言うようでもなく彼がつぶやいた言葉。
その言葉は憂いと懐かしさを含んでいて。
けど、
それ以上彼は語ることなく、ぼくらも何も言わなかった。

ただただ、青い空にぼくらは骨を送っていく。



















































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2010.3.25  15:27:26    公開
2010.3.27  22:41:08    修正


■  コメント (3)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

すみません、KaZuKiさん。
2000字超えたのを無理やり縮小したせいでことばたらずになりましたので補足です。

最後の方ですが、つまり巨大ヒーローを思い浮かべればいいわけですよね。敵キャラぶったたおすために家々をなぎ倒す。そんななぎ倒された家の人にとっては地球を守ろうが何しようが『悪』なわけであり、『正義』などではない。敵目線で見れば自分らこそが正義であり彼が悪になるわけですし。大部分の人には正しく見えるが、一部の人から見れば悪である。とこれを入れればで話が通るはずです!本当に申し訳ありませんm(−−)m
それでは。

10.4.1  01:14  -  森羅  (tokeisou)

コメントありがとうございます!!KaZuKiさん!
お久しぶりです。お忙しいようで、無理なさらないで下さい。

ケイヤですよ。多分今までで一番長く取ると思います。ユウトサイドが進みすぎたわけではなく、予定通りですね。どちらかと言うとユウト側がケイヤ側に追いついた感じですので。

ユウトはゲーム通り進んでます。ゲームをやっていれば気が付いたのでしょうが、やってない彼は気が付いてません(笑)確かにゲームではカンナギの次はミオですが、ゆーとはどうなることやら。ゲーム通りじゃつまらないですので。

えっとですね、一応僕の解釈としてはトバリで隕鉄→ソノオの風が一次期生産過程で、その後鋼鉄島と移行です。理由は単純に鋼鉄島は遠いですので。“なみのり”でもいけない場所ですから、そこまでの航海術を持っていたかどうか怪しいと思いまして。その頃からもちろん丸木舟もあり、それなりの航海術があったはずですが、やはり数日はかかるでしょうし食料もって行って鉄を船に乗せて一体いくつの船が無事に陸地に帰ってくるのかと考えたら無理が出る気がしました。そういう理由でよろしいでしょうか。矛盾している箇所があれば是非教えてくださいm(−−)m
隕鉄のことを納得してくださりましたか!有難うございます!
宗教による戦争は確かに多いですね。とりあえずこの小説においては、例えば英雄の戦は縄張り争いとなりますが武器は道具でしかありませんからやはり人間の使い方よるのだろうと思います。いえいえ、考察でも嬉しいです!ありがとうございます!

真実をどこまで彼らは見つけることが出来るのか、それは彼ら次第ですね。
なるほど、主観ですか。確かにそうだと思います。僕は正しき事はこれだなんて断言するつもりはまったくないですが、いわゆる『正しさ』と言われる物は一般論であったり大多数であって、それを普遍化しすぎる為に少数派を切り捨てようとしたりするのですよね。少数派が間違ってるなんて言い切れるはずがないのに。1+1だって多くの人が3だと言い始めたらいつしか3になってしまう可能性があるのと同じ・・って事で解釈あってますか?間違っていたら申し訳ありません。

それでは、長くなってしまいました。すみません。
有難うございます、頑張りますm(−−)m
失礼を。




10.4.1  00:44  -  森羅  (tokeisou)

どうも、お久しぶりです。
ようやくまともに読む時間獲得。
小説更新の方で一杯一杯だったことと、参照レビューの膨大な量に怯んで、中々小説読めなかった。

とりあえず、簡単に感想残していきますね!

今回もケイヤ君のサイドですね。
ケイヤ君サイドが続いていますけど、これはユウト君サイドが先に進みすぎたんでしょうか?

なんにせよ、不思議とユウト君はゲーム通りの道のりを進んじゃってますね。
多少省略しつつも次はカンナギ、順当ならその次はミオなんでしょうね。

ところで、ゲーム的に見ると鉄の産出はこうてつやまだと思われるんですけど、そこはどの様に考えますかね。
隕石のところは本当になるほどなぁ、と感心しました。
後、鉄の精錬によるという悲劇というのは当にそうですね。
人間はかつて同種の争いはせず、普通の動物と同じように生活していたようです、いわゆる原始人ですね。
それがある種の知恵を得て、縄張り争いから発展して、武器というものは発達したそうです。
それとは別にもうひとつとしての説に、宗教が人を戦わせたというのもあります。
実際に古代の戦争を調べると宗教が原因で起きた戦争は多いですし、ポケモン的に解釈したら、個の意思ではなく、他の意思が悲劇を生んでいるのでしょうか?

はてさて、難しい話しになってきました、感想っていうか……これじゃあ考察だよ、申し訳ない。

さて、それではケイヤ君たちは、ここからどこまで真実に近づけるのか?
最後に個人的な感想、偽善も偽悪も意思無くては在りえない。
意思を持つことも、感情を持つことも、知識を持つことも、それは喜びであり哀しみであり怒り。
人の世は等価ではないが、そこに善を感じるのも、そこに利を感じるもの、その人間が育んだ意思であり感情、それは主観。

何を持って悪、何を持って善……殺した少年も、殺された男、殺されたポケモンも、裁いたポケモンも、燐もケイヤもそれは個々の主観。
彼ら誰ひとりとして正しいとも言えないし、正しくないとも言えない。
そしてそれに正をつけられるのは、ひとりひとりの主観だけ。
主観無くして裁ける者があるとすれば神のみだろう。


では……、次もケイヤサイドのようですが、がんばってくださいませ!

10.3.30  17:48  -  不明(削除済)  (KaZuKiNa)

 
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