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「へぇー…そうなんですね…」
「はい。ポケモン達も賑やかで。」

僕は屋敷に帰ってきて、サイトさんと話していた。
逸れた…か…

「勇騎様、どうかされましたか？…何か、嫌な事でも考えられていたのですか？？」
「え？まぁ…そうですね…」

…気のせいだろう。僕の考え過ぎだ。
僕は嫌な考えを頭から振り払った。

「それにしても、すみれ様方も元気そうでしたし、大都様方も安心されたようでよかったです。」
「そうですね。」

話によるとサイトさんは大都達とすみれ達に連絡したらしい。
ジュカイン帰って来たから大丈夫だって。

　　　　　　　　　　　　○●○

「あぁ！そうだったんですか！よかったです…」
「安心していただけたようで私も嬉しい限りでございます。」

俺はサイトさんからジュカインが無事戻ったという連絡を訊いて一息ついた。
皆もホッとしている。
…マジでヤバかったからな…
俺は携帯を切った。

「よかったですね！」
「おう！」

ありかは微笑んでいってきた。
俺はガッツポーズをとる。

「お前、マジで焦ってたな。馬ホが。」
「はぁ！？お前だってマジ焦ってたじゃねぇか！？」

俺は玲に言い返す。
こいつ、昔っから嫌味ばっか言ってきやがって…！

「うるせぇな！？」
「五月蝿いです。僕の作業の邪魔です。」

直人が眼鏡をカチャリと上にあげながら言った。
そんなにパソコンと向き合ってるから眼鏡ガリベン野郎になるんだよ！！

　　　　　　　　　　　○●○

「あぁ、そうですか。それはよかった…ですね。」
「うっわ！？うちの不意打ちを受け止めたやと！？」

うちは露茄たちと別れた後、すみれはんと安藤はんと合流した。
すみれはんのライブキャスターにサイトはんから電話があった。
すみれはんはうちの爪楊枝にささったたこ焼きを箸で挟み、爪楊枝から抜いた。
そしてフーフーとたこ焼きを冷ましてから口にする。
何処から箸出てきてん…
すみれはんはライブキャスターを切る。

「とにかく帰って来たみたいでよかったじゃないですか！」
「そうですね。」

そう笑顔で言うのは安藤はん。
すみれはんはライブキャスターをポケットに直しながら言った。

「…そう言えば、全然関係ない話ですけど…安藤さんって氷タイプ使いの人に対して何で冷たいんですか？」
「そうなん？」

うちの質問にすみれはんは頷いた。
へぇ…

「その時、思いっきりタメ語になりますから。」
「いやぁ…何故か氷タイプ使いの人は好きになれないんですよね…」
「なんでなん？安藤はんの出身ってリンキョウシティやろ？アリエス地方の最北端の。しかも氷タイプのジムリーダーおるとこ。」

安藤はんはリンキョウシティの出身。
氷タイプが多いはずやのに…何でや？

「…どうでしょうね。俺がこうなったのはリンキョウのジムリーダーのせいでしょうね？」
「安藤さん、まだ言ってるんですか？」
「へ？へ？」

うちは全くわけが分からない状態だった。
何故に？
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作者「説明しよう。ちょっと説明が居るから。えっと、そのジムリーダーはゲームキャラです。しかも敵キャラという現状ｗまぁ、詳しくは『思い出リターンズ！』の登場人物で探してみてくださいｗ」
誠「はいはい。風は引っ込んどいてな。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「まぁ…安藤さん、その人と仲悪いというか、嫌いなんですよね。安藤さん。」
「嫌いです。すみれさんだって犬猿の仲じゃないですか。」

言い合いをするような眼で安藤はんは言った。すみれはんは平然としている。
…安藤はん、意外と喧嘩腰やねんなぁ…

　　　　　　　　　　　○●○

「じゃあ、おやすみ！」
「あぁ。」

夜。
僕は木の上で寝ることにした。
ジュカインも木の上。やはり草タイプだから木の上は落ち着くのだろう。
僕も虫タイプ。虫タイプのみんなは木の上が好きだからね。
明日…ご主人様が見つかると良いなぁ…
僕はそう願いながら眠りについた―