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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

日記2ページ 神への道

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「走り抜ける!!奴等を絶対神の世界に行かせてはいけない!」

ラティオスのそんな威勢のいい声で呆然としていた僕はハッとした。
そして、僕等はまた無言で走る。絶対…!止める…!

            ○●○
僕は卵から生まれた。そして、人間を見たのはご主人様が初めてだった。

「生まれた!!」
「…?」

そうはぎゃぐまだ小さなご主人様。
まだコロボーシで生まれたばかりの僕は首をかしげる。

「本当にまだ小さいなぁ!可愛い!」

ご主人様はそう言って僕を抱き上げた。僕を見るご主人様の眼はきらきらと輝いていた。

「俺、瀘斗(ルト)!よろしく!コロボーシのままだと味気ないよな?」
「?」

ご主人差はま自己紹介をした後じっくり考え込んだ。…何だろう?

「決めた!今日からお前の名前は奏音だ!よろしくな!奏音!」
「奏音…?」

僕は首をかしげる。ご主人様は笑顔で頷いた。
『奏音』
僕はこの名前が気に入って、喜んだ。これが、ご主人様との出会いで奏音としての始まりだった。
…ご主人様と会えないまま別れるなんて…そんなのごめんだよ!

             ○●○
どれほど走っただろうか。ようやく光が見えてきた。天井のはぽっかり穴があいていて、そこから光が入ってきているようだ。
その下には祭壇があって、その近くに藾達の姿が見えた。
奴等は僕等に気付いたのか、一斉にポケモン達を繰り出してきた。

「クロバット、怪しい光!」

すみれは走ったままクロバットを繰り出した。クロバットは怪しい光を放った。奴等のポケモンは一気に混乱状態になった。

「…ふぅん。ラティオスかぁ…」
「さっさと諦めろ!」

藾はそう呟いた。安藤さんはそう怒鳴る。

「嫌。だってもうすぐだもの。…邪魔するんなら…ユクシー、アグノム、エムリット!人形にしてあげなさい!」

藾はそう言うと3つのダークボールを投げた。そこからユクシー、アグノム、エムリットが出てきた。
3匹は操られているのか、気持ちが無いように見えた。

「さあ!ユクシー!記憶を消しちゃいなさい!」

藾にそう言われるとユクシーは目をカッと開いた。…とその時だた。
ビリリリ!!

「!?」

突然ユクシーに十万ボルトが襲った。ユクシーだけじゃない。アグノム、エムリットにも十万ボルトが襲った。3匹は少し黒くなり、その場にドサッと倒れた。それに藾は驚いている様子だった。
そう藾が驚いている隙に黄色い稲妻が僕の真横をよぎった。
ピカチュウだ。ピカチュウは藾の持っているダークボール目掛けてアイアンテールを繰り出した。
藾は思わずダークボールを手放した。ピカチュウは問答無用でダークボールにアイアンテールをぶつけ、粉々にしてしまった。と、3匹の様子が変わる。
3匹はムクッと起き、きょろきょろしていた。そして、その場からフッと消え去った。
この時の3匹には感情が戻ったように見えた―

                ○●○
僕の足元には粉々になったダークボールがあった。
何故か苛々していた。見ていると…見て居られなくて…

「何よ!?そのピカチュウ!」
「…させない。」
「…?ピカチュウ…?」

藾が僕に怒鳴った。僕はボソリと呟く。それに奏音さん達は首をかしげた。

「お前の隙にはさせない!」

僕はそう叫んだ。…何故か判らない。自然と声に出たのだ。
…まるで…前から知っていたような…
 
              ○●○

「う、五月蝿い!!それ!!」
「!?」

藾はそう言うと赤き魂を祭壇のくぼみにはめてしまった。僕等は驚く。
すると、ムクッとラティアスは起き上った。ラティアスはまるでただの人形のようだった。

「…俺達が積極的じゃ無ければ…あぁなるんだ。」
「そんな…」

ラティオスの呟きに僕はボソリと言った。
ラティアスは祭壇の前に立つ。すると、そこに扉が現れた。白い光をまとった扉が…
藾は怪しげな笑みをこぼすと、その扉に入って行ってしまった。ラティアスはその場に倒れてしまった。
…突然。

「!ピカチュウ!?」

突然ピカチュウは閉じかけている扉に向かって走り出した。僕も後を追う。
続いてジュカインやすみれも追って行った。同時に三月とゾロアークも追ってきた。
入って、扉が閉じるような音がした。そして暗かった視界が明るくなった。
そこには伝説のポケモンや幻のポケモンがいたるところで幸せそうにいた―

              ○●○
「行っちゃいましたよ!?」

そう安藤という奴が言う。…俺達も行くべきなのか…?

「……俺達は此処で待とう。」

ラティオスはそう呟いた。それに俺達は振り向く。

「何でだよ?!」
「…このような人数で行くなど許されない。…それにあいつ等なら大丈夫だろう。」
「……」

ゴローニャの質問にラティオスは穴の向こうの空を見上げながら言った。
…そうだな…あいつ等は強い…

「…あいつ等は強い。…大丈夫だ。」
「…エルレイドさん…」

俺の呟きにムクホークはボソッと言った。
俺達は暫くそこで待つことにした。…大丈夫。俺は信じている…

               ○●○
私とゾロアークは自然と扉に向かっていた。
…分からない。…けど、あのピカチュウの後を追わないと…って思ったから。
…何故だかは…私にもゾロアークにも分からない…

日記2ページ 神への道

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2011.7.2  13:52:21    公開
2011.7.2  13:57:11    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
ご主人様の名前は瀘斗!ちょww2人ともww
奏音「あ、確かに似てる!!」
納得するな(汗
安藤の二重人格が発動(蹴られ
安藤「そうですか?」
ゴローニャ「あ!バトル!また今度どっちかやろうぜ!」
お前等の言ってる事がかみ合ってねぇ(汗
ちょwww怖いww
ピカチュウ「ひぃ!?す、すみません!?えっと…お菓子いります…?」
お前めっちゃ腰低ぇなぁ!?
藾は恐らくキャラの中で一番人気が無いww(蹴られ
藾「何で?」
何でって…分かるだろ!?
コメありがとうございました!それでは!

11.7.2  19:50  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
奏音の過去だ!!なるほど・・・ご主人様の名前は瀘斗って言うんですね。
慧瑠・ルリ「呼んだ??」
いや、『ル』繋がりでそれはおかしいでしょ。流石にないって。
安藤さんって、結構カッコいい所ありますよね^^私意外と好きです((で?
イーブイ「フフ・・・きっと私達は論外なんだね。そうなんだね・・・」
サンダース「イーブイ、大丈夫だ。ポケモンっていうのは人気よりもバトルの腕が大切だから・・・」
サンダース。てめぇなんて事イーブイに吹きこんでやがる。
ピカチュウナイス!!!凄く素晴らしくナイス!!
ピカチュウ「おめでとう、ピカチュウさん。私みたいな汚い一般人どもは置いて、精一杯英雄並に活躍してくださいよ〜?^^」
その言葉には、どこか怨念が宿ってるように思えるけど((汗ダラダラ
藾行っちゃったァァァァァァァァァァ!!!うぜぇ、ハイパーうぜぇ!!((酷すぎるだろ
大丈夫ですかね・・・
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.7.2  19:44  -  papiko  (papiko)

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