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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

おんぷ25 そこに居た者

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「何とか…つけたね…」

僕はそう一言口にする。僕等の前には光星の洞窟がただずんでいた。
何事もなく進めて良かった…

「…奴等に会わなかったという事はまだ来ていないか…もうすでに来ているか…だな。」

そうエルレイドは呟いた。…まだ来てない事を祈るけど…
僕等はお互い顔を合わせるとコクリと頷き、洞窟の中に入った。


…中は静かで…滴がポトリ…ポトリと落ちていく音と、僕等の足音だけが洞窟に響いていた。
…何だか…緊張するなぁ…

「あんた達、来てたんだ?」
「…水蛇…」

突然そんな静かな空間に声が聞こえてきた。見ると、前にミロカロスが居た。
エンペルトが少し低いトーンで呟く。

「アタイを水蛇って呼ぶんじゃないよ!ペンギン!」
「…これは先を越されたという事か…」

ミロカロスが言い返す中、ジュカインはそう静かに言った。うぅ…でも、追いつかないと!!

「じゃ、ここは俺やる。皆は先行っててくれ。」
「あぁ、エンペルトも終わり次第来てくれ。」

エンペルトの言葉にジュカインや僕等は頷いて奥へと駆けて行った。

「何とか止めなければいけない…」
「当たり前だっての!」

フーディンの呟きにゴローニャは転がりながら言った。
暫くして…

「ケッ!騒がしいと思ったらお前ら来てたのか!」
「ふん…しつこい奴らだな。」
「ケケッ!来て何が悪いんだぁ?」
「…しつこいのは貴方方です!」

ゲンガーとマニューラが前に居る。2匹の言葉にゲンガーとムクホークが言った。
…うーん…ゲンガー…ややこしいよ…ってそんな場合じゃないよね!

「ケケッ!此処は俺達に任せなぁ。」
「皆さんは先に行ってください!終わり次第すぐ急ピッチで行きます!」
「分かった。」

2匹の言葉にエルレイドが頷く。僕等は4匹を背に奥へと走った。
まだ…ミュウツー達が見えない…!

「恐らくもうすぐのはずだが…」
「…僕もそう思います。もうすぐかと…」

エルレイドの呟きにミズゴロウは頭のヒレをピクピクさせながら頷いた。
…そういえば…ミズゴロウの頭のヒレってセンサーみたいな役割だったよね。

「…あ!あの影…」
「お!やっとか!?」

ピカチュウが叫び、ゴローニャは本当にやっとかというぐらいの声で言った。
見ると向こうにゴルバットの影と…ミュウツーの影が見えた。更に傷ついて動けないラティオスの姿があった。
僕等はさらにスピードを上げ、駆けた。

「待て!好き勝手にはさせないぞ!」
「…貴様等か…案外早かったのだな…今から青き魂を掲げるところだ…った…?」
「…?」

僕が怒鳴るとミュウツーはこちらを振り向いた。しかし、最後らへんで言葉がとぎれとぎれになった。
ミュウツーの視線はピカチュウにあった。ピカチュウは首をかしげている。

「貴様…まさか…」
「え…?」

ミュウツーはギロリとピカチュウを睨みつけながら呟いた。ピカチュウは茫然としている。
すると突然青い塊が僕の真横を通り過ぎた。
ドゴォン!!

「!?ピカチュウ!!」

それは波動弾だった。波動弾がピカチュウを襲い、ピカチュウは壁に叩きつけられた。パラパラと小さな石が落ちる。僕はピカチュウのもとに駆け寄とうとした。ミズゴロウも後をつくように駆けた。…が。
目の前にサイコカッターが地面に直撃した。僕はミズゴロウの手を握って後ろに引き下がる。

「おい、突然何なんだ。…こいつに何があるというんだ。」
「どけ。…そいつは…人間は…我が始末する。」

え…?
ジュカインが前に出て、尋ねる。ミュウツーの言葉を僕は理解できなかった。
人間…?でも、何処からどう見てもピカチュウだし…

「何言ってんだ?どっから見てもピカチュウだろ!」
「…貴様等が何を思おうと我の知った所ではない。…邪魔だ。」

ゴローニャの言葉にミュウツーはそう答えると波動弾を数発撃ってきた。
僕等はかわしきれず、波動弾に直撃してしまった。かなりの威力で僕等は動けない状態だった。

「うっ…」
「…ゴルバット、貴様等は暫し待っていろ。…先に人間を片づける。」

ミュウツーはゴルバット達にそういい、ピカチュウに近づいた。
すると―

「そうはさせねぇぜ。」
「どういう事かは分からんが…とにかく、させる訳にはいかない。」
「ミュウツー、俺達はお前を止める。」

ミュウツーの前から少し離れた所に耐えきったゴローニャ、フーディン、ジュカインが立ちはだかった。
凄い…

「…我の波動弾を耐えるとはな……よし。まずは…お前達を片づける!」

ミュウツーはそう言い、宙に浮き上がり、波動弾を放った―

            ○●○

「うぅ…」

僕はうつ伏せになった状態で見ていた。
に…人間…?僕が…?
…あ…フーディンさんにゴローニャさんに…ジュカインさん…
皆…僕を……
…どうしてこんなにも守られてばかり何だろう…

「うっ…意識が…」

僕は突然意識がフッと遠ざかった。
…僕も…誰かを…守り…たい…

おんぷ25 そこに居た者

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2011.6.30  23:13:21    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
こんにちは^^暇だったのでw(勉強しろ
水蛇VSペンギンww
ミロカロス「軽々しく水蛇って呼ばないでよ。」
エンペルト「お前こそ。」
こらこらこら。辞めい(汗 確かに和むかもしれないww情景ww
ムクホーク「あぁ〜、その手がありましたね…じゃ、やっちゃってください^^」
フーディン「それもそうだな。」
ちょい待てい!?勝手に話進めるな!?
ミズゴロウのヒレ、アニメで言っていたので^^波動弾wwルリ覚えてたねww
ミュウツー「…ふん。いいだろう。…ルカリオの分際で…」
だから毎回聞くけどどんな分際だよ!?ってか、辞めてぇ!?爆発するから!?
期末…今日始まりました(涙目  …もう燃え尽きたZE…(おい
ユランさんも頑張ってください!
コメありがとうございました!それでは!

11.7.1  12:28  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜!読みにきたら、凄い話が進んでいてビックリした私ですw
水蛇出たァァァァァァァァァァァ!!wそしてエンペルトとの口論がwww
オド「和むね〜(お茶啜り」
マリ「見ていて和む情景じゃのぉ^^」
いや、どう考えても見ていて和まないだろ、ってか情景ってなんだよ!?
急ピッチwムクホーク、頑張って((ヒシッ
エーフィ「1つ良い案が浮かびました。フーディン様が敵を一箇所にテレポートで寄せ集めて、いっきにそいつ等をテレポートで何処かへやっちゃえばいいんじゃないでしょうか?テレポートで、テレポー『怨念こもってる語調だね!?byユラン』
ミズゴロウのあの、頭のヒレってそういう意味だったんですね!なるほどなるほど((なるなw
波動弾・・・厄介な技覚えてますね、マジでミュウツーうぜぇ。(ぉぃ
ルリ「それなら、俺の波動弾だって負けてないし。今度1回勝負してみるか^^♪」
おい待て。勝手に話を進めるな。
それでは、もう時間が遅いので・・・頑張ってください!!!期末も!!b

11.7.1  01:12  -  papiko  (papiko)

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