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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

おんぷ22 バトルと思いと

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「なーなー、暇だ。俺さ、地面からすり抜けて乱入したらどうなるだろうな?ケケッ!」
「それ…辞めた方が…?」
「冗談ですよね…?」

僕等はバトルを見届ける。
両者とも動きを見ているのか、まだ動かない。
そんな中でゲンガーはそんな事を言った。
ミズゴロウとピカチュウはそう言った。
そ、そうだよね…

「俺だったら地震だな!」
「俺だったら冷凍ビームで地面を凍らせるが。奏音だったらどうする?」
「え…?僕だったら…やっぱり歌うか滅びの唄か…虫のさざめきかな…」

ゴローニャが言った後、エンペルトは僕に尋ねてきた。
僕はそう答える。
…まぁ…やらないけどね…

「ケケッ!やりたくてやりたくてしょうが『黙れ。』」

ゲンガーの言葉を遮り、ジュカインは視線や向きを変えずにそう言った。
あ…ごめん…
皆は一気にシーンと静まり返った。

「…先行を譲る。」
「ならば、遠慮なく。」

ジュカインがそういい、ダゲキは顔をうつむかせた。
そして、ローキックをジュカイン目掛けて繰り出した―

              ○●○

「リーフブレード!」

俺はローキックに対し、リーフブレードで迎え撃った。
ローキックとリーフブレードはぶつかり、ギリギリと言わせた。
俺は腕に力を入れて、ローキックを跳ね返した。

「…やはり強い。…ならば…気合球!」
「リーフストーム!」

ダゲキは気合球を繰り出し、俺はリーフストームを繰り出した。
気合球とリーフストームがぶつかり、一瞬にして爆発してしまった。

「…インファイトっ!」

煙の向こうからダゲキはインファイトを繰り出してきた。
俺は後ろへ跳ねるようにしてかわしていく。

「ストーンエッジ!」

ダゲキはストーンエッジを繰り出そうとする。
…よし、これで決める。
俺は太陽の光を溜め切り、ソーラービームを発射した。
ソーラービームはストーンエッジを砕き、そのままダゲキにヒットした。
そして、その場で爆発が起き、煙が舞い上がった。
…どうだ…?
俺は生唾をごくりと飲んだ。
煙が晴れ、そこにあったのは倒れているダゲキだった。
ダゲキはムクリと立ち上がると、姿勢を正した。

「…お手合わせ、感謝する。」
「…あぁ。」

ダゲキに対し、俺はそう答えるだけだった。
…そういえば…もうすぐ大会だったな…

「…私はこの地域から旅立つつもりだ。…また、会った時はよろしく頼む。」
「…あぁ。」

ダゲキは少し微笑み、そういってきた。俺は頷く。
…いや、今はそれじゃなくて…情報を聞かなければ…

          ○●○

「…真実の森に行くには光星の洞窟の奥地で青き魂を掲げなければならない。」
「光星の洞窟?」

2匹のバトルが終わった後、僕等はツリーハウスの中に入った。
光星の洞窟…?

「此処から森の中を北西へまっすぐ行き、その途中にある洞窟が光星の洞窟…奴等はラティオスを連れて、光星の洞窟で青き魂を掲げて…真実の森に行くつもりだ。…もう奴等は動き出している。」
「…そういう事か…」

ダゲキの説明にジュカインはそう呟いた。
…だったら急がないと…
僕等が考え込んでいたその時。
バン!

「皆さん!キルリアさんが見つかりました!」

そうムクホークは突然中に入ってきて言った。
…凄い勢いだね…

「ゲンガーさんとフーディンさんはキルリアさんの所に居ます!私が案内しますね!」
「あ、あぁ…」

ムクホークの勢いにジュカイン達は少し押されながらも頷いた。
ムクホークは早速外に出て向こうの方を飛ぶ。
あ、僕等も行かないとね!

「皆!行こう!」
「…私はもう行こうと思う。…じゃあな。」

ダゲキはそういってそこから下に飛び降り、何処かへと去っていってしまった。
え?一緒に行かないの?…行動が速いというか…
僕はそう思いながらも皆とムクホークの後を追って、駆けて行った―

おんぷ22 バトルと思いと

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2011.6.27  23:19:46    公開


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