ポケモンノベル

ポケモンノベル >> 小説を読む

dummy

キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

おんぷ21 記憶、真実を求めて

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

「…私の周りには怪我する人ばかりしか居ないんでしょうかね…」
「いや、それは考えすぎだろ。」

ピカチュウの手当てが終わり、ムクホークはボソリと呟いた。
それにジュカインが言う。

「…何処かの誰かさんが一番無茶してるんですけどねー。」
「それ言えてる。」

ムクホークはワザとらしくジュカインに聞こえるようにしていった。
それにジュカインと僕とミズゴロウ以外はそう言った。
ジュカインはため息をつき、頭を軽くかいた。

「あ、そういえばさ、キルリアを見掛けたって言ってたけど…何処で何をしてたの?」
「え?えっと…何処かはあまり分からないですけど…何だか特訓かな…そういう感じの事をやっていて…」

僕はふと思い出し、ピカチュウに尋ねた。
…特訓…?…あぁ…そういえば…
僕はキルリアと依然過ごした夜を思い出した。
…強くならないとって…キルリア言ってたよなぁ…

「だとしたら空から探したらまだ間に合うやもしれん。」
「ケケッ!だったら空飛べるぐ『私も頑張ります!』」

フーディンの言葉にゲンガーは何か言おうとしたが、ムクホークに遮られてしまった。
…うん…早く合流しないと…

「…おい、エンペルト。何してる。」
「いや…」

ジュカインの言葉にエンペルトはそう呟くだけだった。
エンペルトはピカチュウをじーっと細い目で見ていた。

「えっと…?」
「…何だかな…あの白状魔に似てる訳ないよな…?って思ってな…」
「…お前、ネーミングセンスが豊かすぎるんだが。…あのな、何でもピカチュウだからと言って似てるわけがないだろ。…まぁ…このイラつく癖っ毛は似てるけどな…」

ピカチュウが困っている中、エンペルトとジュカインはそう話を進める。
え…イラつくの…?

「いや…案外そうかも…?」
「あ…あの…?」

ゴローニャの言葉にジュカイン達はピカチュウをじーっと見た。
ピカチュウはオロオロとしていた。

「…違うよな…あり得ないし…さすがに…」
「だって、まず性格があの白状魔、腹黒いもんな!ケケッ!」

フーディンの言葉にゲンガーはそう言った。
そんな人とピカチュウを比べたの!?

「で、極度の毒舌ドSだし〜、極度の紅茶好きだし〜、下手したら半殺しにされるしな!ケケッ!」
「そんなに言っちゃって大丈夫ですか…?」

ムクホークの言葉に「へーきへーき♪ばれなきゃ問題なし!ケケッ!」とゲンガーは笑いながら言った。
…何だか怖い人っぽいんだけど…

「お前等もわかんねぇぜぇ?エンペルトが考えたあだ名で皆陰で呼ぶしよ!それに、ジュカインに関してはもうイラつくって言っちゃってるしな!ケケッ!」
「…まぁ、逃げるが勝ちだ。」

ジュカインの言葉に皆は頷いた。
…逃げれなかったら半殺しにされるのかな…?

「…それより・・・早くキルリアさんと合流する事と先に真実の森を探して、行かないといけないんじゃ…」
「あ。」

ミズゴロウの言葉に僕等はハッとした。
…そうだ…そうだった…

「あ、じゃあ私達はキルリアさんを探してきますね!」
「そうだな。」
「んじゃ、お前等はなんか手掛かり探しとけ!ケケッ!」

ムクホーク達はそういって飛んでいってしまった。
…手掛かり探しとけって言われても…探す当てがないよね…
そう皆で考え込んでいると…
ガチャ
そう扉の開く音がした。
!?

「だ…ダゲキ!?」

それはダゲキが扉を開けた音だった。
僕等はとっさに身構えた。

「……」
「…?」

ダゲキは目線をジュカインの方にやった。
…何だろう…?

「…お手合わせ願いたい。」
「は?」

ダゲキの一言にジュカインは口をポカンとさせた。
お…お手合わせ…?

「何か卑怯な事を考えてるんじゃねぇだろうな?」
「…私は強くなるために様々な組織を転々として来た。…ハッキリ言って、組織の目的はどうでもいいのだ。」
「えぇ…どうでもよくてやってきたのかよ…」

ゴローニャの質問にダゲキは表情を変えずに答えた。
それにエンペルトは呆れるようにしていった。
…その顔で言われても…全然説得力が…

「…なぁ、お前…真実の森や…情報は知っているのか…?」
「…知っている。」

ジュカインの質問にダゲキは答えた。
…もしかして…

「…なら、手合わせの代わりにその情報を教えてくれ。」
「……分かった。」
「あの…そんなに簡単に承知しちゃうもんなんですか…?」

ジュカインの頼みにダゲキは頷いた。
それにミズゴロウが尋ねた。
…そうだよね…

「…言ったであろう。私はあくまで強くなるために様々な組織に入っただけであって、目的などどうでもいいのだ。十分だと思えばその組織から風の様に立ち去る。…こうして今も風の様に去って来たのだ。…私は強い者との勝負を願っている。」
「そ、そうなんだ…」

ダゲキの説明に僕はそう呟いた。
…というか…よくばれなかったね…

「ま、まぁ…とりあえず外に出たほうが…」

ピカチュウの意見に僕等は頷いた。
そして外に出て、ジュカインとダゲキはお互い距離を測り、向かい合って立った。
…どうなるんだろう…

「では…始めっ!」

エンペルトの威勢のいい声と共にバトルは始まった―

おんぷ21 記憶、真実を求めて

⇒ 書き表示にする

2011.6.27  20:08:29    公開
2011.6.27  20:12:53    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
確かに怪我するやつが多すぎるwwそうか!厄払いをすればいいのか!!…wwwちょwwエーフィにホークルww
ムクホーク「では、エーフィさんの言うとおり神社に行こうかと♪…いえ、自分で払います。なんせ、今が幸せなんですから^^(払ってもらうのヤダし)」
おい、お前なんか酷いこと考えてただろ(汗
確かに癖っ毛は似てるけど…性格は反対だし…似てるわけがないww
エンペルト「…そーだよな。」
ジュカイン「というかおいwwwピカチュウwwドSなこと考えるな(汗」
ピカチュウ「え・・・?」
いや、お前じゃないから(汗
ジュカイン「…まぁ、素早さはもともと自信があったからな。」
ゲンガー「ケケッ!それは逃げるためのモノなのですか?ww」
ジュカイン「…切り刻むぞ。おい。」
コラァァァ!!?辞めろよ!?
ダゲキ「…お手合わせが楽しみだ。」
お前はそれしか頭に入って無いのかよ(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.6.28  19:05  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜
ムクホークw怪我する人達ばかりだ、確かにwww
エーフィ「一度、神社などでお祓いをされた方が良いかと・・・金はかかりますけどね」
ホークル「今月分のお小遣いっと・・・♪・・・ん?」
エーフィ「ホークルさんに、そのお祓い代を支払ってもらった方が、より幸運になりますよ」
ホークル「ムクホークさァァァ〜〜ン!!!ぜひ嫁n『いい加減にしろてめぇ。by未威也』
すっかり意気投合してるn((殴られ
確かに、癖っ毛はほぼソックリなんですよね、あの人に。いやいや、だけども、まさかピカチュウで弱気で敬語で・・・いやいや、性格がまるっきり反対じゃないですか。反対ですよ。
ピカチュウ「まぁ、そういう時もあるんじゃないですかね〜(同じピカチュウでそんなに弱気とか、マジ無理だは〜)」
今心の中で、とんでもなく失礼なことを思ったよな、お前。(ごめんなさいw)
ジュカイン(笑)いつかのび太君みたいに、逃げ足だけ早くなっちゃうよwww((そんな事はない
交換条件ですね^^いや、これはもう勝負は決まっているはず★((確信の目
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.6.28  18:31  -  papiko  (papiko)

コメントの投稿

現在、コメントは受け付けていません。


<< 前へ戻るもくじに戻る 次へ進む >>