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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

データ12 果たせぬ思い〜後編〜

著 : 窮爽

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「…そして…あの後、皆とどうしようか相談して…俺はモンスターボールが無くなったから…俺が人間に化けて、皆を持ち歩いて…自分たちで何とかして助けようと考えたんだ。」
「……そういう事…」

ゾロアークの話を聞き、私はそう呟いた。

「…藾…初めは2匹だけで言ってたのに…急に3匹って言いだした……あいつ、アグノムも狙うつもりだ。…そして、3匹を使って俺達の様には向かう奴等を味方にするつもりだ。」
「…念のために誠さんにも行ってもらって正解でしたね…」

ゾロアークの言葉に安藤さんはそう呟いた。
私達は頷く。
プルルル!
此処で私のライブキャスターがなった。
私はライブキャスターの電源を入れた。

『俺だ、玲だ!』
「…何か問題があったの?」

電話を掛けて来たのは玲だった。
私は嫌な予感を頭によぎらせながらも尋ねた。

『それが…』

玲が言いかけようとした時、一気に誠さんと大都から電話がかかってきた。
ライブキャスターの昨日…4人まで話せる機能があってよかったと痛感した。
私は通信を受け入れた。

『大変やねん!!』
『俺もだよ!!』

誠さんも大都も同じように慌てた様子だった。
そして、3人から事情を聴く。

「…!?」

その話を聞いた途端、その場の空気は重くなった。
内容は…

『ユクシー、エムリット、アグノムの3匹が連れ去られた。』

3人とも、突然眠気に襲われ眠ってしまったよう。
そして、目が覚めたときには湖には荒らされた傷跡が残っていたという。
そして、その時まで感じていた気配は消えていた―

「…分かった。とにかく、私が貸したサーナイトのテレポートで帰ってきてください。」

私がそういうと3人は頷いた。
そして電源を切る。
…まずい…

「とにかく、皆で集まって―」

ガタッ
勇騎が言いかけた時、そんなもの音で遮られた。
振り向くと、扉の後ろでこちらを見ている三月が居た。

「……三月、ゴメン。…絶対助けるから。…って言っても…許してくれないよな…」
「………」

ゾロアークは三月に寄り添い、そう呟くように言った。
三月は顔を打つ向かせて黙り込んでいた。

「………私も…頑張る…」
「……でも、それは危ないのでは。」

三月の発言に堪楙さんはそう言った。
三月はまた黙りこんだ。

「…いつも…守ってくれてたから……」
「…………なら、俺が代わりにお前を守る。…これ、暫くお前が持っておけ。…別に大丈夫だろうし…」

ゾロアークは5個のモンスターボールを三月に手渡した。
三月は静かに頷き、モンスターボールを受け取った。
…その後、3人が帰ってきて、基地で話し合った。
話を聞いた皆は驚いていた。…そして、何としても藾の手下から基地を聞きださなければならない。
…だけど、それだけはだれも口を開いていない。…とにかく、無理矢理でも聞きだす…

              ○●○
「ホント頑固よねぇ…」
「…五月蝿いよ。」

俺は今、牢屋の中で両手を後ろで縛られている。そして壁にもたれていた。
藾は牢屋の外から呆れたように言ってきた。
…ゾロアーク達が去って行ったあと俺はナイフを取り出した。…だけど、ラフレシアの眠り粉で眠ってしまっていた。

「まさかあそこでポケモン達を逃がすとは思わなかったわよ?」
「…お前が知った所で何もないだろ。」

俺はそう言い返した。
…ゾロアーク達…ただ…三月を守るという事をして欲しい…

「…ま、いいわ。この子たちに任せるから。」

藾はそういって3つのダークボールを投げた。
そこからアグノム、エムリット、ユクシーを繰り出した。
3匹は心が無いようで、ただ操られているようだった。

「じゃ、まずはユクシー♪その次にエムリット。…その次にアグノムよ。」

藾がそういうと3匹は前に並んだ。
…まぁ…いざという時には…覚悟はできていた…けど…
…こいつの思い通りで…ただ…糸で操られる人形には…

「じゃ、ユクシー!」

ユクシーは檻をすり抜け、目の前にやってきた。
…そして、目が合ってしまった。
頭から皆との…思い出が…忌々しい記憶…全てが消えていくようだった。
…その時。
突然あたりが光に包まれた。
…そして、そのまま意識が遠のいた―

              ○●○

「!?居な…い…?」

私が目を開けた時にはルイはそこには居なかった。
…なに…?

「チッ…記憶だけねぇ……まぁ…探し出して…元々は私の仲間だって信じ込ませればいい話だものね…」

私はそう呟き、3匹をボールに戻した。
…あの子を味方にしてしまえば…色々と…都合がいいしね…?

「さあて…皆に捜索命令しないとね…?」

私はその場からニヤリと笑みをこぼしながら去って行った―

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2011.6.27  00:15:50    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
お前、何しようとしてるんだよ(汗
藾「え〜?でもなぁ〜?え?玉の輿?いやいやww」
お前は何故笑っているんだ(汗
誠「ホンマウザいわ!!」
玲「…チッ。」
大都「あぁぁぁぁぁ!!!『お前は黙れ。』風鈴
フーディン「っ!?(びくり」
いや、お前じゃないから(汗 ちょwwシャワーズww
三月「…皆と…」
ゾロアーク「俺達がついてるから。一緒に。」
未威也が泣いてる…お前等の会話って見てたら切ねぇな(汗
ちょいwwwイーブイ達ww
デンチュラ「お助け屋じゃない。そんな人に素直に優しくしないし。」
ジャローダ「いや、あいつは自分から友達って言わない。」
ゾロアーク「…まぁ…まずは今の状態で言ったら信じるだろうけど…もし仮に戻ったとしたら下僕なんかは…殺される。」
うわぁぁ!!!?怖い事言うなよ?!
うむ…早く合流できれば教える事が出来るんですけどね…
コメありがとうございました!それでは!

11.6.28  18:58  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜
くそっ・・・いったい、何で3匹を狙っているのでしょうかね・・・
サンダース「何を企んでやがる!!」
シャワーズ「まさか・・・玉の輿目当てか!?」
シャワーズ、日本語を1から学べ!!;
3匹が連れ去られたァァァァァァァァ!?え、いつの間にィ!?
エーフィ「まさか・・・テレポート!?その技、私に教えなさいよォ・・・((メラメラ」
シャワーズ「いや、前からエーフィがテレポート使いたくて、必死に練習したけど糞なほど下手n((サイケ光線くらい」
お前、絶対将来嫁つくれないな。うん。
三月・・・そりゃあ助けたい気持ちは分かるけど・・・
未威也「俺・・・色んな意味で泣きそう・・・」
ちょ、泣くなw
光!?その正体って・・・ってか記憶が!?嘘!?ええ慧エェェェエェェェエェェェええぇえぇえでgふあえgふぁrgf((落ち着こう!
イーブイ「アワワワ!?真実を教えないと・・・ルイさんは、お助けやの1人だったんだよ♪ってさ^^」
オド「元は僕の友達だったんだよって♪」
ルリ「いや、俺の両親の下僕であって・・・『真実を教えろ。byユラン』
ルイが早くすみれ達と合流できれば・・・!
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.6.28  18:17  -  papiko  (papiko)

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