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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

データ11 主を無くしたポケモン達

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「…等々強制的になったんだ?」
「ん?悪い?だって貴方が頑固なんだもの。…あのシンオウの3匹は3つ子に任せてるしね……あーぁ、貴方がもっと素直だったらこんな事するつもりは無かったのに?」
「グルル・・・」
「そのゾロアーク、凄い威嚇してくるわね?」
「…本当の人形になってたまるか…」

          ○●○

『ごめんだけど、そういう資料とか全然なかったんだよな〜。悪い!!』
「いや別に。ま、どーも。じゃ。」

私は屋敷で兄さんに電話を掛けていた。
兄さんによると資料館とかそういう所を全部回ったらしいけど、全然それらしい資料は無かったそうだ。
…ふぅ…次はシンオウ組…

『…俺はユクシーの居るエイチコを担当してるが…特に今のところ動きない。…だが、まだ居る事にする。』
『俺はエムリットが居るシンジコに居るぜ。でも、まだ誰も来ねぇな。ま、もうちょい待ってみるけど。』
『うち、アグノムのおるリッシコにおんねんけどまだこうへんわ。もうちょい気長に待ってみるわ。』

…と、玲、大都、誠さんに連絡をとった結果、特に何も変化は無かった。
…確か…

『ユクシーと目が合ったものは一瞬にして記憶が消え…エムリットに触れたものは3日後には感情が消え…アグノムの触れたものは自分の意思で動けなくなる…』

…そんな言い伝えがある…
…奴等は何を目的で…

「…そーいえばもうすぐ世界大会だったなぁ…」
「え?あぁ、そういえばそうでしたね。」

私のふとした呟きに安藤さんがそう言った。

「まぁ、すみれさんに敵う人がいるはずもありませんがね!」
「……」

安藤さんはそう自信ありげにそう言った。
……

「…居ないのかなぁ…」
「え?」

私の呟きに安藤さんは首をかしげた。
……

「…ちょっと外に出てきますね。」
「え?…あ、はい。」

私はそう言って、外に出た。

            ○●○

「…どうしちゃったんだろう…」
「どうしたんですか?」
「あ、勇騎さんに堪楙さん。」

俺が立っていると勇騎さんと堪楙さんがやって来た。

「実は、すみれさんが何だかおかしくて…」
「すみれが?」

俺は勇騎さんと堪楙さんに事情を話した。
…何処に元気の無くなる要素があったというのか…

「…あぁ〜。すみれは本気で戦える相手がほしいんですよ。」
「本気で?」

勇騎さんの言葉に俺は首をかしげた。

「…全力を出して楽しみたい…という事ですね。」
「はい。…何だか、つまんないみたいで。本気でバトルを楽しみたいって思ってるんだと思うんですよね。」
「本気で…ですか…」

…確かに…すみれさんが本気でバトルしてる所なんて見た事無かったなぁ…
…そんなに本気で戦いたいものなのだろうか…

                ○●○

「……」

…誰か…居ないかなぁ…
私はボーっと外を歩いていた。
…今回は…どうかなぁ…

「……あれ…?」

私はふと気付いた。
……
向こうに居ないはずのルイの姿があった。
……私は分かった…

「なーにやってんだか?化け狐さんが。」
「!」

私が声を掛けると相手は驚いた様子だった。
…まぁ、こういうのは慣れてるからね…
相手はクルッと一回転してゾロアークの姿になった。
手には5個のモンスターボールがあった。

「何故ばれたし。」
「そういうの慣れてるし。」

そんな短い言葉を私は短い言葉で返した。
…というか…

「ゾロアークの主人は?」
「……」

私の質問にゾロアークはシュン…と顔を暗くした。
…どうしたんだろうか…

「…俺達ポケモンの役目。トレーナー守ること。」
「…何かあったとか…?」

ゾロアークの言葉に嫌な予感がした私は尋ねた。
ゾロアークが『一回お前の屋敷で話す』と言ったので一旦、屋敷に戻ることになった。
屋敷では安藤さんと勇騎と堪楙さん、サイトが居て、私の部屋で集まった。
ゾロアークはお茶を口にして、話した。

「…あいつが…藾が…」
「…藾…?」

…藾って…誰の事…?

「…ルイ、藾が大嫌い。」
「それってどういう事だ?」

ゾロアークに安藤さんがそう尋ねた。
そして、事情を話してくれた。
…藾…ルイの姉で…あの3つ子が協力している組織のボス……

「…昨日、そんな藾に出くわした。…そして…」

『俺達は守れなかったんだ。』

データ11 主を無くしたポケモン達

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2011.6.26  22:00:48    公開
2011.6.26  22:29:31    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
おい、お前は何をしている(汗
ゾロアーク「いや、単に好きなだけ。あ、ゲームやる^^ブラッキー、またゲームを教えてやる。」
お前上から目線だな(汗
すみれ「……(お茶すすり」
…お前、ゾロアークトと気合うんじゃね?
ドS心wwそんな事教わったら大変な事になっちゃうよww
ゾロアーク「あいつ、マイペースだからそういうプレッシャーは全然気にしない。」
ある意味羨ましいな(汗
そうだ!!全部一からやり直せ!!
すみれ「いや、それじゃ意味無いから(汗」
嫌な予感がぷんぷんとしています(汗
ゾロアーク「あ、来て。」
軽っ!?ってか駄目だからな!?
コメありがとうございました!それでは!

11.6.28  18:44  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜
ゾロアーク・・・茶教室に習ってるのかな!?^^;
ブラッキー「またゲームの依頼があったら、頼む!!」
グレイシア「この汚染物は本当に、ゲーム下手だからね〜」
ブラッキー「お前、それ俺をなめてるって事かゴルァ!!」
お前等いい加減喧嘩止めて、茶教室にでも行け!!和の心学んどけ((箸用意/パクリじゃねぇかw

・・・人形?あれ?・・・まさか通称ピカチュウ君達じゃ―
イーブイ「まさか!!これからドS心について教わりたいって思ってたのに!ルイさんに限ってそんな事はないよ><」
それってある意味、相手にプレッシャーかけてるとしか思えないんだけど(汗)
すみれ・・・そういう理由で暗かったんですね・・・
慧瑠「あ、じゃあ手持ちを全部1からやり直したらいいんじゃない!?」
歩孤「馬鹿か・・・・・・慧瑠は」
慧瑠(さり気に馬鹿って言われると、意外と傷つくゥゥゥ!)
どういう関係なのかを教えてくれ。
守れなかった!?めっちゃくちゃの、はっちゃめちゃ嫌な予感しますね・・・
イーブイ「本当にヤバイのなら、私達お助けやが・・・」
そのパターン何十回やってんだオイ!!
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.6.28  17:45  -  papiko  (papiko)

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