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「ケケッ！説明は後回しだぁ。んじゃ、俺とムクホークとフーディンの空飛べる組は行ってくるわなぁ。」
「…私もその組に入るのか？」
「ま、まぁ。行きましょう！」

おいコラ。何勝手に話し進めてんだ。
ゲンガーとムクホーク、フーディンはそう話すと２匹が向かった方へと飛んで行った。
…まぁ、話は後か…

「え〜！！アタイ、敵が多いの凄いメンドイんだけど〜！」
「黙れ水蛇が。」

ミロカロスの発言にエンペルトは真顔でそう言った。
…こいつ、何気に毒舌になって無いか…？

「そっちこそ黙らっしゃい。ペンギン。」

ミロカロスも負けじとそう言い返す。
…毒舌合戦じゃないからな…

「あ！そっか！あの屋敷に居たポケモン達だ！今思い出したよ！今！」
「思い出したって…なんか、俺等が影薄いみたいな言い方だよな…」
「…というより、そんな事言ってる場合じゃないと思うが。」

奏音は本当に思いだしたかのような表情を見せて言った。
ゴローニャは少し傷ついたような言い方だった。
それにキルリアが向こうを見ながら言う。
…いつの間にはじめてるんだ。お前等は。

「ハイドロポンプ！」
「こっちだって！」

エンペルトとミロカロスはいつの間にかもうすでに戦闘を始めていた。
ふとダゲキの方を見る。
ダゲキはただ静かにこちらを見ている。

「…誰か、お手合わせ願い申す。」
「あ、じゃ俺やる。」
「軽っ！？」

ダゲキの言葉にゴローニャはまるで学校で学級委員をすると手を上げるようにしていった。
それに奏音が驚く。
と、ゴローニャはとっくに戦闘モードに入っていた。

「…あの…相性が悪いのでは…？」
「ん？あぁ。まぁ、あいつは防御力が半端なく高いからな。」

ミズゴロウがそう呟き、俺はそう答えた。
…ラプラスの波乗りやハイドロポンプだって、固定された岩石の様にびくともしないからな…
…さて、俺達はミズゴロウを…青き魂を守らないといけないな…

　　　　　　　　○●○
な、何だかややこしい事に…
突然の参戦に僕は驚いていた。
僕だけじゃない。キルリアだって。ミズゴロウも唖然としている。
…それにしても…

「皆…強いね…」
「…まぁ、それなりに鍛えてきたからな。」

僕の呟きにジュカインはそう答えた。
見ると、ミロカロスとエンペルトではエンペルトが押していて、ダゲキとゴローニャではゴローニャが押していた。
…というか、ゴローニャの体に傷一つついていない様に見える…本当に丈夫なんだなぁ…

「！」

え！？
突然ジュカインが後ろに向かってリーフブレードを繰り出した。
ミズゴロウの後ろにはジュペッタがいた。
ジュペッタにリーフブレードがヒットする。

「クッ…気ヅカレタカ。」
「人形、何シテル。」

そこにキュウコンが現れた。
キュウコンはミズゴロウを見ている。
ミズゴロウは少しびくりとした。

「コイツ等、強イ。ドウスル。」
「強イ。…ダケド、上ハ大丈夫。」

キュウコンとジュペッタは空を見上げた。
すると突然、爆発が起きた。
え！？
戦闘していたエンペルト達４匹も空を見上げた。

「う…」
「！？ミズゴロウ！？」

見るとミズゴロウは青き魂を握っている。
青き魂はミズゴロウの手から離れ、空中に浮かんだ。
これは…サイコキネシス…？

「…他界から来た者たちか。」
「お前は…もしかしてミュ「ゴルアァァ！！」」

そこにフッと薄いピンク色の大きなポケモンが現れた。
ジュカインが何かを言おうとした時、ゲンガーの怒鳴り声が聞こえてくる。

「あのポケモンを…ラティオスを何処にやったのです！！マニューラもゲンガーも帰っていってしまいましたし？！」
「とっとと教えないと、俺のシャドーボールが襲うからなぁ？ケケッ！？」
「……」
「…お前はミュウツーか？」

ムクホークとゲンガーがイラつきながら言う中、フーディンはそう尋ねた。
ラティオス…？ミュウツー…？

「…そうだ。…我の名はミュウツー。…人間への…逆襲を約束されたものだ。」
「逆襲…？」

ミュウツーの言葉に僕は首をかしげた。
逆襲って…どういう事だろう…