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「メタモン、ヌケニンに変身！」
「メタモン、ラグラージに変身だ！」
「メタモン、ギガイアスに変身です。」

それぞれ３人はメタモンを違うポケモンに変身させた。
ヌケニン…効果抜群だけ…

「シャンデラ。」
「ジャローダ。」

私はシャンデラ、ルイはジャローダを繰り出す。
…２匹で倒せそうだとは思うけど…
…ヌケニンを先に倒したいところ…

「ヌケニン、シャンデラにシャドーボール！」
「ラグラージもシャンデラにハイドロポンプ！」
「ギガイアス、ジャローダにストーンエッジ。」
「シャンデラ、かわしてヌケニンに煉獄。」
「ジャローダ、ハードプラント。」

それぞれポケモンに指示を出す。
シャンデラは２つの技を軽々とかわし、ヌケニンに煉獄を繰り出す。
ヌケニンはやけど状態になった。
ジャローダはハードプラントを繰り出し、ストーンエッジも撥ね退け、ラグラージとギガイアスを襲った。
ラグラージはあっけなく戦闘不能になるが、ギガイアスは特性の頑丈で耐えて見せた。

「シャンデラ、ヌケニンに祟り目。その後すぐにギガイアスにシャドーボール。」
「ヌケニン、守る！」
「ギガイアス、ラスターカノン。」

シャンデラはヌケニンに祟り目を放つが、ヌケニンは守で祟り目を防いだ。
シャンデラはすぐにシャドーボールへと行動を移した。
ギガイアスはラスターカノンで迎え撃つ。そして爆発が起こった。
ジャローダは反動から逃れる。

「ヌケニン、怪しい光！」
「ギガイアス、シャンデラにストーンエッジ！」
「シャンデラ、隙を与えずにオーバーヒート。」
「ジャローダ、ギガイアスにリーフブレード。」

ヌケニンは怪しい光を放とうとするが、シャンデラのオーバーヒートがヒットし、倒れてしまう。
ギガイアスはストーンエッジをシャンデラに放った。しかし、それをジャローダはリーフブレードでふさぎ、そのままギガイアスに喰らわせ、戦闘不能にさせた。

「あー！腹立つ！！」
「…一度戻りますか。」
「あぁ、その前に色々と訊きたい事があるんですがね？」

今度は訊きださないといけない。
羅竜は首を横に振り、ゾロアークを繰り出し、フーディンに化けさせようとした。
ゾロアークを攻撃すれば…

「シャンデラ、オーバーヒ『１つだけ教えてあげるけど？』」

指示の声を遮り、羅竜は指差してきて言った。
…訊いてみる価値はある…

「孤界門の呼び出し方…前とは違うから。」

羅竜がそう言うと、ゾロアークはテレポートを繰り出した。
そこにはただ夜風が吹くだけだった。
…前とは違う…？
私達はそのまま戻って行った―

　　　　　　　　　　　　○●○

「はー…なんか、上手くいかねぇなぁ。」
「それより姉さん。ヒントを与えてもよかったのですか？」
「えぇ。知った所で勝てるわけがないじゃない☆」

鬼柳に尋ねられ、私はそう答えた。
そう。…勝てるはずがない。…今回のボスは…

「あら？帰って来たの。何か収穫は？ワクワクして待ってたのよ？」
「それが…」

私達はボスの部屋に入り、今日の事を報告しなければならない。
私達は言葉を詰まらせながらも今日の事を話した。

「ふぅ〜ん。ま、誰にでも失敗はあるから♪ドンマイ！」
「はぁ…あの…」
「ん？何？」

鬼柳がボスに尋ねた。

「失敗したというのに…何故いつもそんなに微笑ましいのですか？」
「何故？だって、そんな小さな失敗、痛くもかゆくもないもの？」

ボスはそう言う。
ボスの考えている事が分からない。
幻影が解散してから、私達はさ迷っていた。
そんな中、ボスがスカウトをして来たのだ。
『仲間にならないか』と…
その時からボスの事が全く持って分からない。

「その邪魔してくる人達も私に協力してくれたらいいのに〜。いけずよね？」
「え…？あ…はい…」

臥竜が渋々頷く。
…いけずって…

「うーん、じゃ、誘っちゃお♪」
「誘っちゃお…ってどうするんですか？奴等…そう簡単にはこちら側には来ないかと…」

私はそう言った。
…奴等はしつこいしね…

「そんなの、話し合い話し合い♪」
「……」

私達は思わず黙り込んでしまった。
…話し合いで分かりあえる相手じゃ…

「耳貸して！」

ボスがそう言うので私達は近寄って、耳を傾けた。
…え…
私達は思わず声が出ず、後ろに退けた。
ボスは２つの方法を教えてくれた。
…その方法が…残酷で…
いつも子供のように無邪気に笑っているボスがそんな事を言うなんて思いもしなくて…
楽しげに言う事によって、更に不気味さが増した。

「じゃ、またいつかやろうね♪」

ボスの言葉に私達は静かに頷き、部屋を出た。
…やっぱり、ボスは分からない…
…もしかしたら…奴等を本当に仲間にしてしまうのでは…？
そう考えると背筋がゾクリとした―