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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

おんぷ1 草原を越えて

著 : 窮爽

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「…ご主人様…何処まで行っちゃったんだろう…」

僕はただ広い草原を歩いてご主人様を探していた。
うーん…これじゃあ、ご主人様の持ってる仲間達でも探すの大変そうだなぁ…

「おい、どうしたんだ?」
「え?」

突然不意に声を掛けられて僕は振り返った。
そこには淡い青色のペンダントをつけたジュカインが居た。

「俺はジュカイン。そのままだが。」
「えっと、僕はコロトックの奏音(ソウネ)。」

…あ、ジュカインならご主人様のこと知ってるかも…

「僕、ご主人様と逸れちゃったんだ。見かけなかった?」
「そのご主人様とやらはどんな姿だ?」
「えっとね…首に『ポケモン発見だ!』」

僕の言葉を遮って他の声が聞こえてきた。
へ?何?

「奏音…と言ったな。恐らくだが、こいつ等…敵だ。」
「えぇ!?」

嘘ぉ!?
僕はビクッと驚いた。
と、思っているうちにその声の主ともう1人の女の人はグラエナとアーボックを繰り出した。

「一気に片付ける。下がってろ。」
「え?あ、うん。」

僕も参戦したかったけど、ジュカインの言うとおりにした方がいいなと大人しく下がった。

「何?妙に生意気なポケモンね。」
「まあ、いいさ。2匹相手には無理だろ。」

2人はそう言って2匹に指示を出した。
大丈夫かな…?
ジュカインは黙って腕の葉っぱを鋭く光らせ、リーフブレードを繰り出した。
素早くて見えないほどだった。2匹ともあっけなく戦闘不能になった。
凄い…

「ゲッ!?こいつめっちゃ強いぞ!?」
「なら、全部出すわよ!!」

2人はさらにそれぞれ5体のポケモンを繰り出した。
多い…滅びの唄はジュカインにまで戦闘不能にしちゃうから…歌うで…

「僕も手伝『ニャホッ♪テレポートだよ〜ん♪』」

またもや誰かが僕の言葉を遮った。
というかえぇ!?テレポート!?
突然あたりの景色は白くなった。

                 ○      ●      ○

「おい!?コロトックとジュカインが居なくなったぞ!?」
「キー!!これじゃあ、リーダーに怒られちゃうじゃない!!」
「…これは…」
「「無かった事にしよう!」」

…あれ、馬鹿か…

「まぁ、大都。お前よりは馬鹿じゃないだろう。」
「は!?何でだ!?てか玲、何で分かったんだ!?」
「顔で分かる。」

俺は玲と一緒に怪しい奴等を茂みから見ていた。
というか…ジュカインとコロトック消えたよな!?
しかもさ、ジュカインはすみれのだよな!?

「どうする?俺は今からもうとっ捕まえたくてウズウズしてる。」
「はぁ…まぁ、俺は別にいいけどな。」
「じゃ、行こう!」

俺達は茂みから飛び出た。
2人は驚くが、俺達はそんなこと気にしない。
俺はラムパルド、玲はボスゴドラを繰り出した。
ラムパルドは地震、ボスゴドラは破壊光線を繰り出して2人のポケモンは一気に全滅させた。

「さあ、話聞かせてもらえるか?」
「お前さ…こういう時怖いな…」

玲の顔は恐ろしい微笑みだった。
それには2人組は青ざめた。
…俺、お前と昔からの付き合いだけど…いつになっても慣れねぇ…

                  ○    ●    ○

光が収まって、僕は眼を開けた。
すでにジュカインを目を開けていた様子。
それに驚いていた。
僕もあたりを見渡す。
あれ!?
そこは森の木々が広がっていた。

「…ここ…何処?」
「…恐らくだが…此処はシンオウ地方のハクタイの森だと思うが…」
「ニョホッ♪そだよ〜。」

僕とジュカインをその声のした方を振り向いた。
そこには一匹のオーベムが居た。

「此処は、森の洋館前〜、森の洋館前〜。」
「…お前、テレポートか。」

オーベムは駅員さんの様にして言った。
ジュカインは眼を細めて尋ねた。

「そだよ〜。君達、囲まれてたでしょ〜?」
「…別にリーフストームで吹き飛ばせたんだが…」
「うわー、助けたのに何!?その口ぶりはぁ〜。」
「まぁ、礼を言っておく。」

ジュカインとオーべムのやり取りを見て僕はとっさにお礼を言った。
「良いって事よ〜!」と、オーベムは言った。

「とにかくさ、此処じゃ何だしぃー、森の洋館で話そう的な〜?」
「…お前、ふざけてるだろ。」
「あり?不陰気和ませようとしたつもりだったんだけどなぁ。逆効果?怒った?苛だった?…キャハっ☆」
「ま、まぁ…堅苦しいよりはマシ…だよね?」
「何で俺に訊くんだ…?」

ジュカインはため息交じりで言った。
何かごめん…
僕等はオーベムに連れられ、森の洋館の中に入った。
…森の洋館…ご主人様とハクタイの森に入った時に前を通ったなぁ…
僕はそう頭に思い浮かべながらオーベムの後をついて行った―

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2011.6.6  00:12:02    公開


■  コメント (4)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

そよかぜさんへ
感動してくださったのですか!?ありがとうございます!!><
オーベム、疲れそうです(汗
オーベム「ニョホッ♪これからが楽しみだな〜♪」
…ホント疲れそうだ!?
ジュカイン、こいつのだったのですw
ジュカイン「マジでヤバいからな(汗」
知らねぇよ!!(リーフブレード喰らい
訳ありなのです(キラッ
コメありがとうございました!それでは!

11.6.6  18:42  -  窮爽  (monoraru)

ユランさんへ
そうだったのですか!!うらやましい^^(おい
ジュカイン、こいつのだったのですw
すみれ「どうした「いやいや!?何でも無い!!」大都
お前、凄いあわてっぷりだな(汗
オドw凄く高いw
オーベム「ニョホッ♪ニョホホッ♪」
なんだ!?突然!?てか何故に駅員!?
オーベム「良いではないですか〜?」
…また駅員だ(汗
無かった事には出来ないんだ!!過ちだ!!(蹴られ
怪し奴「ちょ…マジで」
大都「てかどうすんだよ!?マジで怒られるぞ!?」
…どっちも大変だな(汗
めっちゃ柄悪いイメージがw(蹴られ
大都「はぁ!?ラムパルドって凄いんだぜ!?」
玲「ボスゴドラだって鋼で防御が高く、攻撃も高い。」
何言い争っている!?
森の洋館、私トラウマです…(ガクガク
コメありがとうございました!それでは!

11.6.6  18:40  -  窮爽  (monoraru)

こんにちはw
新作の表紙に感動中のそよかぜですッ
オーベム…なかなかいいキャラしてますね^^;結構好きですよあの手のテンションガッ!!
ジュカイン…予想通り、すみれさん宅のでしたか^^;
何かいろいろ事情がありそうですね((キリッ
これからも楽しみにしてますよッ
翠「応援してます!」
碧「じゃっ」
それではノシ

11.6.6  17:08  -  harumi  (34sykm)

こんにちは〜、今日は3時間目まででしたユランです!
ジュカインかぁ・・・あれ、まさかのまぁさか。まさか!?あの人のだったりしてwww((絶対違う
♪マークがww凄いテンションが高そうな台詞があるのですが(笑)
オド「ニャッホー・・・ゴホゴホッッ、トーン高すぎて無理だったァ」
いや、それほどは高くないと思うけど!?
無かった事じゃ済まされないと思うよ、大都達wしかも、やっぱりすみれのだったんだ!?・・・淡い青のペンダントって((悩
ラムパルドとボスゴドラ・・・何だか気迫が凄そう!?
キュー「あぁあ?((凄い気迫」
ブラッキー「...ムムッ((たぶん凄い気迫」
あの、何やってるの!?意味無いし、ってか別に気迫出してないからあの2匹は;
本当に駅員だww電車、出発しま〜す♪的なw
慧瑠「僕こう見えても、電車おたくなんだ〜★」
それ自慢するまでの事実じゃないけどね。うん。
森の洋館って・・・怖い!?
それでは、続き頑張ってください!!!

11.6.6  13:18  -  papiko  (papiko)

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