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キミの名を嘆く〜失った”モノ”は〜

著編者 : 窮爽

データ3 息を合わせ

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「まとめると、いつ来るか分からないし、テレポートがあればどこにでもこれるという事。」

皆で状況確認をしていた。
私がそうまとめると皆は納得した様子。
…重要なのはあの3つ子だから三人で一組作ってそれぞれ別の場所で調べれば…

「じゃ、それぞれ別の場所で調べるという事で。」

私はまず、簡単に言った。
全員納得する。

「…それだったら集まる必要無かったんじゃないか?」

そう言ったのは想現真だった。
…うん。電話でも良かったとは思う。

「!?」
「な、なんだ。」

皆「え゛。」と言わんばかりの表情で想現真に目を向けた。
……

「気にしちゃいけない。」
「そうですよ!」

私が言うと、後に続いて安藤さん、皆が言う。
…それを気にしちゃいけない。
まぁ、それはすぐ終わり、3人1組に分かれてそれぞれの場所に向かった。
ちなみに、私は安藤さんと誠さんと一緒にリンキョウシティへ向かった。

        ○●○

「…なんか腹立つ。」

俺はボソッとつぶやいた。
訳わかんねぇことをベッラベラと…
聞いてるこっちが苛々して来る。
ちなみに、俺は摩瑠と大都ち一緒にリッタンタウンに来ている。

「それにしてもいつ見てもこの町落ちつかねぇなぁ。」
「そうっスネ〜。セレブばかりっスヨ。」

確かにその通りだ。
2人の言葉に俺は密かに同感していた。
宝石ばかり打っているし、リムジンや高級車などが走っていて…
……

「…そういえば、あいつはどうなんだ?」
「ん?あぁ、すみれ?あいつ、金持ちとかそういうの嫌いだから。」

…自分が金持ちなのにか。

「まぁ、たまにあるじゃないっスカ。」
「あ、ちなみにフルコースとかの話になるとめちゃめちゃ長い。」

大都がそう付け加える。
…金持ち嫌いでフルコース好きってどんなんだよ!?

       ○●○

俺はすみれさんと誠さんとリンキョウシティを担当していた。
リンキョウシティは俺の地元である。
この夏の季節だというのに雪がうっすらと地面に積っている。
…まぁ、アリエス地方は北の方にあるからなぁ…

「そっち側何か怪しい奴おった〜?」
「…いや。見当たりませんけど。安藤さんは。」
「こっちも見当たりませんね…」

俺はそう答える。
まぁ、簡単には見つからないだろう。

「ん?探し物か?」

ウザったい声が後ろから聞こえてきた。
振り返るとそこには模葡(モブ)が居た。
藻葡という男性はリンキョウシティのジムリーダーだ。
…俺の近所にそいつの家があって、昔っからちょっかいを出してくる。
俺はこいつが嫌いだ。言ってしまうと、こいつを見ているせいか、自然と氷タイプ使いの人を好まなくなった。

「あ、どーも。うち、情報屋の誠って言うねん!よろしゅうな!実はな、怪しい奴等が最近ウロチョロしてんねんけど、見かけへんかった?」
「自己紹介から。俺はジムリーダーの藻部。氷タイプ使い。…特に怪しい奴は見かけなかったな。」

誠さんはいつもの明るい笑顔で自己紹介をする。
藻部は白銀の中に水色の混じった少し長い髪の毛をいじくりながら言った。
…ナルシストめが。病気になって三途の川行って、渡ってしまえ。

「安藤さん、気持ちは分かりますけど、ちょっといい加減敵対心バリバリ向けるのはよした方がいいと思うんですが。」
「いや、すみれさんに言われたくないですよ。」

俺はそう眼を細くして言い返した。
すみれさんはため息をつく。
すみれさんは藻葡とハッキリ言って、滅茶苦茶仲が悪い。
犬猿の中…と言ったものだろう。
…だけど、仕事やタッグバトルになるとそれが嘘のようだ。
まるで普段から仲が良い様子で作業をこなすのだ。

「お?猫舌なせっかちさんか。」
「あぁ、そっちはナルシスト馬鹿ですか。」

藻葡とすみれさんはお互い、笑顔で一言ずつ。
…だが、その笑顔は全然微笑ましくなく、寧ろ恐ろしかった。

「ちょ!!!私のフリージオぉぉ!!!」
「!?」

そんな女性の悲鳴が聞こえてきた。
その声がするほうへと俺達は駆けて行った。
…何故か藻葡まで。

「どうした?」
「あ、藻葡さん!実は、通りすがりの人に私のフリージオのモンスターボールが掏られてしまって…」

女性は藻葡に悲しげな表情を見せながら言った。
…もしかしたら、あの3つ子かもしれない。

「どっちの方向へ行きましたか?」
「あっちです。」

すみれさんが尋ねると女性は反対側を指指した。

「じゃあ、行きましょう。今ならまだ間に合うはずですから。」
「おっしゃ!行ったるで!」
「はい!…お前は来なくていいからな。」

すみれさんの声に返事した後、俺は藻葡を睨みつけながら言った。

「酷いなぁ。俺の扱い酷いなぁ。せっかく手伝ってやろうと思ったのにさぁ。」
「だからそう言う所が『安藤さん。』」

すみれさんは少し低い声で呆れたように俺の言葉を遮り、前を向いた。

「じゃ、行きますよ。」

すみれさんはそう言って走り出した。
次に誠さんが後を追う。

「お前も素直になれよな?」
「な―!」

藻葡はいつもと変わらない、嫌味ったらしい表情で走って行った。
俺も走る。
…こいつと協力なんてあり得ない。
…失礼だけど、こいつと息ぴったりで仕事できるすみれさんはどうなんだろうか―

データ3 息を合わせ

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2011.6.17  23:09:37    公開


■  コメント (4)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
久々に漫画形式で書いてみましたw
こいつの言う事が正論だという件w
誠「数分で事片付いたってある意味すごいやんなぁ。」
分かるぞwそれ(汗
想現真「…なんか腹立t「失礼だから!?」風鈴
ちょwイーブイwと言うかこいつの思考が訳分からん(汗
すみれ「だってなんかヤダ。というか、別にあげていいし。」
あげるのか?!私もゲームや何やらでお金がw
こいつの天敵登場ww
藻葡「ツンデレの近所のジムリーd「お前はがんにかかって死んでしm」安藤『それ以上言うな!?』風鈴
ちょwグレイシアww
フリージオがひったくりに(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.6.18  17:57  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!挿絵が漫画式(?)ですね!!それでは読みますw
想現真の言う通りだったwwってか、すみれと安藤さんの2人が数分で事を片付けてしまうとは、驚き―!
未威也「もう終わったもんはしょうがないし、今度は早く気づくようにもっと努力すればいいアルヨ★((決め台詞」
慧瑠「想現真さん・・・どんまい。」
君等ね、たぶん想現真に『なんか腹たつ』って2度目の台詞を言われるかもしれないよ;(笑)
自分が金持ちなのに金持ちが嫌いだってぇ!?
イーブイ「すみれさん!!実は・・・私の家計、今大ピンチだから、お金全額貸してくれませんか!?」
シャワーズ「そこまでイーブイが金に縋っていたとは・・・シクシク」
イーブイ「シャワーズも言えないじゃん(ムスッ」
まぁね、お金の話は止めよう。私も今お金が大ピンチなんですねww色々漫画とか本とか((ry
模葡!ジムリーダーの新伽羅ですね!!
安藤さんwww何考えてるの、敵意むき出しすぐるwww
グレイシア「病気にかかるのかな〜少なくともこっちのブラッキーは風邪をひかせる疫病神だから。」
ブラッキー「違ぇし!?」
・・・ふぅ((www
フリージオが奪われただってぇ!?はたまた嫌な予感ですね
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.6.18  17:49  -  papiko  (papiko)

ペレネントさんへ
おぉ!飛行機の中ですか!フランス、頑張ってください!
確かに言ってる張本人の方がかなり酷い件についてw
藻葡「いやいや、俺はコイツよりは酷かな「刺すぞ。」安藤(ナイフもち
辞めろ!?殺人事件を犯すな!?そう言うお前も酷いからな!?
安藤「はぁ?!俺は正論を述べただけだろうが?!」
ヒィ!?お前、タメ語になってるし!?しかも、何処かの誰かに似て来たぞ!?
想現真「?」
いや、何でもないよ。
藻葡「俺、良い事言ったよな。」
安藤「何処かだ!どっからどう見ても嫌味だろうが!」
落ち着け(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.6.18  12:11  -  窮爽  (monoraru)

はい、飛行機の中でのコメント。
 こんにちは、ペレネントです。
 
 「ひどいなぁ。俺の扱い肩ひどいなぁ」
 いやでもね、あんたのほうg(氏ね
 あ、でも確かにひどいかもしれませんね…。
 可哀そうに ご愁傷さまでs(氏ね&黙
 素直になれよな
 確かに、それは言えてるぞ。
 いいこと言ったな!
 
 それでは

11.6.18  12:01  -  不明(削除済)  (1232)

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