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「これで全員集まりましたよね！」
「はい。」

安藤さんの言葉に私は頷いた。
これで全員そろった…
集めたのはレキとルイと三月、ミキナに風導、想現真に摩瑠さんに莉紗さんに誠さん…
のはずだ。

「いやー、友達も連れて来たのだよ〜。」
「おっ！いいね！」
「いいね…じゃないと思うのは私だけ？」

レキの言葉に私が呟くと皆は頷いた。
それに大都も加わり、レキと２人で口をとがらせている。
風導の後ろに居るのは肩までの茶色い髪の毛の大人しそうな女性だった。

「よっ！うち誠って言って情報屋やってんねん！よろしゅうな！」
「えっと…私は…さ…紗奈って言います…」
「大丈夫なのだよ〜？」

風導がそう言うも紗奈は相変わらず後ろで小さくなっている。
…いわゆる人見知りというものだろうか。

「まぁ…いい奴だから。」
「そんなのいい人じゃなかったら即効追い出してますがねぇ？」

ミキナがそう言うとルイは紅茶を啜りながら言った。
…いつの間に紅茶を持っている。

「はぁ！？お前ふざけてんのか！？」
「まぁまぁ♪ルッちゃんはツンデレだか『ウザったいですねぇ。…ガム馬鹿が。』」

莉紗の言葉を遮り、ルイは眼を細くしながら言った。
莉紗は相変わらず楽しそうにしている。
…呼ぶべきではなかったのだろうか。

「…三月…宜しく…」
「えっと、よ…よろしくお願いします…」

見ると三月と紗奈は少し微笑みながら自己紹介をしていた。
…相性がいいのかも。

「想現真さん〜？怖がらせたら駄目っスッカラネ〜？」
「は？俺の何処に怖がられる要素が『あるじゃないっスカ〜。』」
「そうですよ？想ちゃん？」
「お前はしつこいんだ！！」

摩瑠さんと想現真の会話にルイがそう言った。
想現真はまたもやキレている。

「想ちゃん？想ちゃん？想ちゃ〜ん？」
「絞め殺すぞ！？」

皆がそう言ってからかう。
想現真はいつものようにお怒り状態。
と、私は三月と紗奈の方を見た。

「……」
「……！？」

三月は少し怯えて、いつものようにルイの後ろに隠れた。
紗奈は怯え過ぎて声も出ず、その場で石のように立ちつくし、物凄いガクガクしていた。。
私は紗奈の肩にポンッと肩を乗せた。
…お気の毒に。

「で、そろそろ本題入るから。」

私がそう言うと皆は静まり返った。
…やれやれ…どうなる事やら…
特に紗奈と想現真。
極度の人見知りと極度の短気。
…まぁ…大丈夫かな…？

「じゃあ、これからどうするか作戦立てるから。」

そうして基地で作戦会議が行われた―