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某有名私立ポケモン高等学校!

著編者 : 

フラ編 番外編二 それぞれの理由

著 : 

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これは番外編となります。
フラ編 第三戦 ぐだぐだ自己紹介祭を読んでから読まれることをお勧めします。


「…で、どうしますか?」
リアスが言う。
「う〜ん…」
「…ところで皆さんはなんで生徒会に入ったんですか?」
皆が考えている中にリアスが質問を持ちかける。
「…え?」
「…いや、それで役割も決めることができるかなって…」
「…なるほど」
「じゃ、ギラ君。お願いします」
フラはこのリアスの言葉を聞きながらギラを見て思った。

君付けはないだろ。君は…。

それでなくても本当に高校生かと言うくらい落ち着き、大人びている性格だ。
精神は老けている。老人並だ(※フラの考えである)
そんな人間に子供に向けて呼ぶような“君”はありえない。
と、いうかその前に気持ちが悪い。

当の本人は全く動じることなく淡々と答えていく。
「この学校には本当に高校生かと思えるような輩が大量にいるのでな。そんな腑抜けた輩に喝を入れる為にもこの生徒会に入った」

…それをアンタが言うか。
その考え、本当に老人だ。どっかのドラマに出てくるような頑固一徹な老人だよ。
高校生の言葉に喝はないよ。喝は。
どこの坊さんですか。

フラは心でツッコミをいれた。
「…しっかりとした信念を持っているんですね」
リアスはそう言いながら紙に何かを書いていた。
かなりキッチリした性格のようだ。
「じゃあ次。フラさん」
「へ…?私っ…?」

理由─────。
戦いたいから。それだけだ。
それはどうかと思うが─────。
んな綺麗ゴトを言って誤魔化すようなことはしたくないな…。
その後が大変だろうし。

「別に───。戦いたかったから」
「…それだけですか?」
リアスは少し驚いたように訊き返す。
「うん、まぁ。でもやるべきことはちゃんとやるつもりだよ?迷惑かけるつもりは無いから」
「わかりました」
そう言ってリアスはまた何かを紙に書いている。
「じゃあ、ボマ君」
それを聞いてフラは思った。

…ピッタリだ。

本当に高校生かとういうくらいよく喋り、元気な性格だ。
ボマは精神年齢がまだ肉体年齢に追いついていない。まだ小学生並だ(※これもフラの考えです)
子供に対しての呼び方である君は綺麗にピッタリだ。
なんか、ギラと対照的。

やはり当の本人は気にすることなく言う。一言。
「同文!」
「「…へ?」」
リアスだけでなくついフラまで声に出して訊いてしまった。
「フラと同文。戦いたいから。だけどやるべきことはやるし迷惑をかける気もない」
「わかりました」
リアスはそう言ってまた紙に書く。
今度はなんて書いたのか綺麗にわかった。
〃だ。
こういうところは無駄を省くようだ。
「じゃあカイ君」
「…………」
カイはボーっとしながら考え込んだ。
そしてその口からは予想外の言葉が出てきた。
「……気付いたら、なっていました…」
「「「へ…?」」」
今度はその口から漏れた疑問が増えた。
ボマも予想外だったらしい。
無理矢理やらされた、とかならわかるのだが。

─────気付いたら?

三人の考えは見事にシンクロした。
「ど、ど…どう、どう…いう、ことですかカイ君…?」
リアスは少し動揺しているようだ。
最初は呂律が回らず何回か同じ言葉を言ったがその後呂律が復活しすぎて句読点を入れることができなくなっている。
「…覚えていません…」

大丈夫かこの人…?

また見事に三人の考えはシンクロした。
「そ、そうですか…」
リアスはこれ以上聞いても無駄だと判断したらしく聞くのをやめた。
「で?リアスは?」
「はい…?」
いきなり訊かれたので何の事かわからない、という顔をするリアス。
フラが言う。
「だから、リアスが生徒会に入った理由。私達だけ答えてリアスだけ答えないのは不公平じゃん!」
「あ、あぁ。そうですね。僕の理由は大したことじゃありませんよ」

「なんとなく人の役に立てたらなって」
リアスは微笑みながら言った。
だがその微笑みはどこか哀しげなものだった。
「ふ〜ん…」
フラはその哀しい笑顔が少し気になったが深く考えるのをやめた。
人には誰だって言いたくないことはあるものだ。
なんとなく、そんな言えないもののような気がしたから。

「じゃあ、この内容から決めてみますね」
そう言ってリアスはまた紙に何かを書き始めた。

「…生徒会委員長。ギラ君。
 生徒会副委員長。カイ君と僕、リアス。
 記録。フラさんとボマ君。
 …これでいいでしょうか?」
「別に構わないけど…なんでそーなったの?」
ボマが訊く。
「ギラ君は委員長が適任と判断したからです。フラさんとボマ君は思考が似ているようですしやる気はちゃんとあるようなので同じがいいかな、と思いまして」
「へぇ…」
「嫌なら変えますよ。僕が勝手に決めたわけですし…。これに嫌悪を感じる方、いますか?」
全員から嫌だという返答は無い。
「…大丈夫のようですね。もし嫌になったら言って下さいね。検討しますんで」
「じゃあ先生に伝えてきますね」
「了解ー」

ここで第三戦に戻る

一応終…。

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2007.5.17  12:06:26    公開
2007.6.9  13:22:29    修正


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