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某有名私立ポケモン高等学校!

著編者 : 

ハク編 第五戦 ブキ帰国

著 : 

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「む。お前は誰だ?」
「…アナタこそ誰ですか?」
ハクと黒い服を着、黒い髪をした女が何やら睨み合っている。
そんなシュールな空気を破ったのは
「あ、ブキ!帰って来たんだ!」
「ブイ…?」
だった。
「久々だなブイ。ところでこの青いのは誰だ?」
「あ、この人はね、新しい住人のハクちゃんだよー!」
「ほぅ。新住人か」
「ハクちゃん。この人は前言ったブキだよ!」
「あぁ、あのイラクに行ってきた…」
「先程はいきなりすまなかったな」
ブキと呼ばれた女は少し頭を下げながら謝る。
「いえ、別に構いません」
ハクも軽く頭を下げて言う。
「ねーブキー。イラクはどうだった?」
ブイが唐突に質問する。
だがブキはもうブイのペースに慣れているらしく眉一つ動かさずに答える。
「うむ。充実した時間だったぞ。私の戦場にいた頃の記憶が甦る。思わず参戦してしまったよ」
「相変わらずだねぇ、ブキは!で?今回は何人殺したの?」
「今回はそこまで殺さなかったよ。…三人くらいだな」
ブイとブキは次元を超えた話を真顔で話している。
「…ちょっと、それって捕まらないの…?」
ハクがつっこんだ。
「え?大丈夫だよー?ブキが殺すのは悪い人だけだもん!無差別じゃないんだよ!だから安心だね!」
「…いやそういう問題じゃ…」
ハクはこんなコトを言っても通用しないだろうと思って言うのを止めた。
「…む。ハク、お前も戦うことができるな?」
「え?そうなの?ハクちゃん」
ブキが怪訝そうに尋ねる。
それを聞いてブイも呆けたような顔をして訊く。
「まぁ。それよりどうして気付いたんですか?」
ハクは少し驚いたような顔をして訊く。
「お前からはそんな匂いがする。だがそれは冷徹な匂いではない。誰かを守ろうという、柔らかく、そして温かい匂いだ」
ブキは柔らかな表情を浮かべそう言った。
「そうですか…。そこまで意識したことは無いですね」
「ふ…。まだ気付かないでいるだけだ。いずれその気持ちに気付くだろう」
「…………。…私は何を守ってきたかはわかりません」
ハクは何かを考え、そう言った。
「無意識に守ってきただけだ。その守られた者も本望だろうな」
「…………」
「まだ気付く時ではないというだけのこと。さっきも言ったようにいずれ気付くさ」
「へー。ハクちゃん凄いねー!」
ブイはお気楽に言う。
その時。
何かが中庭に落ちてきた。

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2007.5.2  12:56:55    公開


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