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某有名私立ポケモン高等学校!

著編者 : 

リフィ編 第四戦 ありがとう

著 : 

イラスト : 

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今回は流血表現があります。
イラストにも流血表現があるのでお気をつけ下さい。
それを踏まえた上でご覧下さい。

「すまん……アブ……」




















  第四戦  ありがとう




















「すまん!!レイ坊!!」


それは一瞬でした。
リフィがバットをいきなり振ったのです。
そのくらいアブは簡単に避けることができます。
なのに、アブは避けることができませんでした。
別にリフィに背を向けていたわけではありません。
別にアブの目が悪かったわけではありません。
別に油断をしていたわけではありません。
でも、アブは避けることができませんでした。
アブはビックリしたのです。
そのバットが普通でないことに。
一ヶ月前のリフィのバットは普通でした。
なのに今のバットは普通じゃありません。
アブはびっくりしました。

バットと刃物が一緒になっている─────

と。
その一瞬の隙がアブの人生の終止符を打ちました。



「すまん……アブ……」
そこには血まみれのアブと返り血を浴び真っ赤に染まった制服を着たリフィがいた。
「…………いいん…だ…リフィ…」
「アブ………?」
「これで…いいんだ……リフィが気にすることは無い……」

「ごめん…つらい思いをさせて……」
「…………」
「自分の好きなように生きればいい……」

「リフィと会えて良かった」

それがアブの最後の言葉だった。
「……っ」

「……すまん……本当にすまん…」
リフィは泣いた。声をあげずに大泣きした。
これまでに無いくらい。そしてこれからも無いくらいに。

自分はなんて弱いんだろう。昨日殺すと決めたのに。泣かぬと決心したのに。
どうしてこんなに女々しいのだろう。何故泣くことしかできぬのだろう。

リフィはそんな気持ちに襲われながらもただ声を荒げず静かに泣くことしかできなかった。


レイはその様子を見ていた。
友達が裏切らないでいてくれた感動と、リフィのことを思う気持ちが混ざり合った。

嬉しいけど、哀しい。

ただ、それだけだった。
涙を流すリフィをただ、見つめていることしかできなかった。
自分の無力さに腹が立った。
だけど決心がついた。

今までと変わらず、ずっとリフィといよう

と。



一応この話はここで終わりです。。

リフィ編 第四戦 ありがとう

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2007.4.6  16:20:55    公開
2007.7.11  20:30:01    修正


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