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刃物さんと嫌いな執事さん
8=落し物
著 : 窮爽
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「あれは確かに落し物だった」
「うわぁ…これぞ幽霊屋敷!って感じだねー…」
「まぁ、ここではお皿が突然割れたりフォークが襲いかかってきたりするって聞きますしね!」
「ジュンジュンってお化けとか無理な方じゃなかったっけ〜?」
「いやいや」
ハクタイの森の屋敷の前。
そこに数人のテレビクルーが集まっていた。そこにケラノ、亜里抄、隼野は居た。
3人はグループで『hope』という名前で活動している。ソロ活動もしばしば行う事もあった。
そんな彼らはハクタイの森のハクタイの屋敷でドキュメンタリーで心霊スポットとして館内を探索する事となった。
スタッフ数人が後ろから映像を取り、その数人の前を3人が歩いてレポートするという企画だった。
3人のニャース、ピチュー、エネコは外のスタッフが面倒を見ることになっている。
撮影開始3秒前には全員スタンバイし、撮影が開始される。
「こんばんはー!hopeの亜里抄です!そして隼野にケラノでーす!」
「ども〜。今日はこのハクタイの森で心霊レポートをしていきたいと思います〜」
「ジュンジュン、鼓動がヤバいんじゃないのー?」
雰囲気に合わないお茶らけたやり取りも数秒で終わり、3人は屋敷の中へと入って行った。
亜里抄を先頭に屋敷の中を探索する。
「何で私が先頭な訳ー?普通ここは男子でしょ」
「え、性別で決めて貰ったら俺ら困りますよー。だって、一番勇ましいの発狂さんじゃないですか?」
「なにそれ、まるで私が男みたいじゃない」
「え?男じゃなかったの?」
ケラノの発言に亜里抄はグーで殴りかかったが、ケラノはすっとかわして鉄拳を逃れた。
亜里抄は勢い余って転びそうになった時、純野が亜里抄の腕をつかんで引き寄せる。
「危ないですよー」
「うぅ…ありがと…」
亜里抄は小さくお礼を言う。そしてまた再び屋敷を探索し始めた。
ギシギシ…と床の軋む音が無気味に聞こえる。
階を探索している時だった。歩いていると突然ゴロっと言う音が聞こえた。それに一番始めに驚いたのは亜里抄だった。
「ひゃぁっ!!い、今のラップ音!?」
「あ…いや、違う違う。石ころ踏んじゃったみたいでさ〜」
「なんだぁ。ただのケラノさんの起こした音でしたかー」
「そっかー…」
そう3人は話して探索し続けるが、特に変わった事も起こらず、面白味もなく仕事は終了してしまった。だが、需要は少しばかりはあった。その殆どが3人の和む(?)会話なのだが。
特に収穫もなく、テレビクルーは解散していった。
○●○
〜ロールスロイス車内にて〜
「……」
車内でケラノはポケットから何かを取り出した。
それは淡い水色の宝石が下げられたペンダントだった。
それを眺めて再びポケットの中へとしまい込んだ。ケラノはただ一言、言葉を紡ぎ出す。
「…やっぱり」
ニャーとわざと言葉ではなく、鳴き声で鳴いて膝の上で伸びをするニャースの背中を優しく、ケラノは微笑みながら撫でた。
○●○
〜屋敷にて〜
「…お前、何か連れてきてないだろうな」
「えー?何ぃ?もしかして幽霊が付いてきてないか心配?」
「心配というより、不幸なことが起きる事が心配なんだ」
「ふぅん…結構幽霊とか信じてるタイプ?」
「俺の主人が信じてたからな」
屋敷の廊下でばったり、キリキザンはケラノと会った。
ケラノに咲哉と同じようにからかわれている自分が他人からどのように見られているのかキリキザンは少し考えていた。
ふと視線を落とすと、ケラノのズボンのポケットが小さな石一つ分盛り上がっているのに気付き、キリキザンは尋ねた。
「おい、そこに入っているのは何だ?」
「ん?…あぁ、これ?」
そう言ってケラノはポケットの中に入っているものを取り出す。
それは淡い水色の宝石が付けられたペンダントだった。その美しさにキリキザンは少しばかり見とれていた。
「…買ったのか?それとも貰ったのか?」
「いやいや、屋敷で落ちててさー。拾ってきちゃった☆」
ケラノはそう答えて、ペンダントをポケットに入れた。
すると、咲哉が出迎える。
「おかえりなさいませ、主君」
「ただいまぁ〜」
「お食事の用意はできておりますので、お部屋にお荷物を置かれた後食堂へとお足をお運びくださいませ」
「OK、OK〜」
そう言ってケラノは階段を上って行った。
咲哉はそんなケラノの背中を暫く見てから食堂へと入って行った。
キリキザンはもうすでに食事を終えたのでそのまま自分の部屋へと戻る。
「…俺が屋敷に言った時は落ちてなかった気が……あ」
ふとキリキザンは思い出す。
それはハクタイの森の屋敷を調べた時のこと―
○●○
〜数時間前、ハクタイの屋敷にて〜
「…ん?」
廊下を歩いていると壁に穴が開いており、そこに何やら光っているものが見えた。
キリキザンは何かと思い、その穴に手を入れようとするが穴が小さくて入らない。
キリキザンは諦めて廊下を歩きだす、すると―
コトッ
そんな物音が聞こえ、振り返ると廊下の向こう側で何かを観察するゴーストが居た。
あぁ、恐らくさっき穴に入っていた物か
と予想する。その物を目を凝らして見ると何かの石だった。
何だ、とキリキザンはそのまま放っておいてその場を歩きだした。
○●○
〜屋敷にて〜
…あぁ、あの石か
キリキザンはそう考えた。
…ゴーストは俺が何かを見つけて、それが何か気になったんだろうな…
自分で勝手に推測し、そのままベットに入って眠りについた。
2012.4.2 20:38:15 公開
■ コメント (4)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
12.4.3 13:38 - 窮爽 (monoraru) |
こんばんは〜!((キラッ/寝ろp^ お皿が突然割れる・・・だと・・・!?tkフォーク飛んでくるのはお前のせいだrブゴハッ((殴られ 岬「全く物騒だよね〜^^((イライラ」 スバル「心霊スポットかぁ・・・っていうかhopeの人達って、よく行けるよね〜・・・((ガタガタ」 裏夷「スバルは、霊なんかに襲われないよ。でも・・・主人公なのにだらしないね」 スバル「うわ何そのグサッて刺さる言葉(゜д゜;)」 お前がよっぽど駄目な主人公だってことだr((蹴られ 宝石・・・なんか、フラグが立ってるような気が・・・p^ 貝「それってもしかして私に埋め込まれてる呪いの宝石と同じじゃない?そうだとしたら、持ってるだけで火炎放射とか放てるよ♪」 践花「そうだとしたら危険です!今すぐその宝石を私が検査のために持ち帰っt『何しようとしてんだお前wbyユラン』 それでは、続き頑張ってください!!!応援して・・・ま・・・s・・ZZZ((こら 12.4.3 01:57 - papiko (papiko) |
commanderさんへ ゴーストって便利そうだなって思って取り出させましたww 何だか、壁の中にも入れそうだなーとか考えたりw …wwwwそういうの前に考えてた事があって、かわいそうだなーとか考えてましたww …ん?じゃあ、人の手に手を乗せたりする奴はどうやって物体に触れているんだ?(;一_一) ポケモンフーズもよく食べれるよな…アニメで…(オイ アニメだから出来るのか!!← コメ&応援ありがとうございます!それでは!ノシ 12.4.2 23:22 - 窮爽 (monoraru) |
とても小さい穴に入っている石を取り出すなんてさすがはゴースト! 物体をすり抜けられるゴーストタイプだからこその芸当ですね。 しかし、気になるのですがこんなことはないのでしょうか。 とあるトレーナーの物語↓ トレーナー「あー腹が減ったなー。なんか食おうぜ。」 ゴースト(ゴーストタイプならだれでも良し)「そうだな。」 しばらくして・・・ 「お。このハンバーガーうまいぞ!ゴースト、お前も食うか?」 「もちろんだ、」 「ほら」 ポトリ(ゴーストの口をすり抜けハンバーガー落下) 「・・・・・・」(トレーナー唖然) 「・・・・・・」(ゴースト涙目) 「ゴ・・・ゴースト、気にするな。・・・なんかごめんな。マジで。」 結論[食事(=物体)を食べられない。] end なんかありそうじゃないですか? くだらないこと長々とすいませんでした。 では、続き待ってますね。 12.4.2 22:42 - 不明(削除済) (gunship) |
私もそれぐらいの時間に起きている時がw(オイ
フォークは岬wwwスバスがww
キリキザン「窮爽の歴代主人公ではヘタれな奴が何人もいる。だからスバル。心配するな。大丈夫だ問題ない」
ケラノ「一回ヘタれな人たちでヘタれ座談会開くべきだと思うよw」
うん、それはいい考えだ。次の回で開くk(辞めろ
はい、この小説では至る所にフラグが立っておりまs(ry
ケラノ「え、なにそれ怖い。じゃあー…相川にあげるよ☆」
咲哉「どうも、では早速主君に向けて放ちましょうか」
キリキザン「お前ら辞めろ。ここが燃えて家事になるだろ」
一番安心なのは践花に預けるのがベストだな、うん
コメ&応援ありがとうございます!!それでは!!ノシ