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ナマコブシ達は呑気に歩いて(ナマコブシはカイリキーに運ばれて)いるとナマコブシの目に控えめに言っても歪な形の炎のシャンデラっぽいポケモンかなんかが映った。
カイリキーの異常なほどの足の速さのおかげであっという間にシャンデラはナマコブシたちの目の前まで来ていた。
キュワワーは「こんにちは〜」と礼儀正しく言ったが、一方カイリキーは…
「すんげぇ変な形の炎だなぁ!　前世はひん曲がった性格だったんかなぁ！？」
カイリキーのマシンガントークは止まることを知らず、シャンデラは明らかに何かを言いたそうにしてたがカイリキーが話し続けるので中々言えず、口を開いては何も言わずにすぐに閉じるのを繰り返していた。
しかしさすがのシャンデラも怒りのフタが外れた。
「オマエはデリカシーもクソも何もねぇノカァ！」
シャンデラはすべてを怒りに任せ、オーバーヒートを下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦であちこちに連発したが、運良く一回もナマコブシ達に当たることはなかった。それにオーバーヒートは無限に撃ち続けられる技ではない。オーバーヒートの勢いは徐々に弱まり、それと比例するようにシャンデラの疲れも増していった。
「また攻撃される前に逃げよう!」
我らがナマコブシは小声でカイリキーに言った。
「いや、ここからがこっちのターンだぁ!」
しかし格闘脳筋のカイリキーの技がゴーストタイプに通用するわけがない。
「そっちはゴーストタイプだよ!　カイリキーはどうやっても勝てないよ。残念ながら。」
キュワワーも小声で遠回しに「逃げよう」と言った。カイリキーは仕方なくナマコブシ達とその場を去った。

しばらくして、ナマコブシ一行は大きな谷まで到着した。前は家をぶん投げて向こう側まで到着したが今回はどうするのか。ナマコブシ達は話し合っていると
「回って行けば?」
後ろから聞き慣れない声がし、ナマコブシ達は振り向くと知り合いの知り合いぐらいのオタチ、マルーンがいた。
「お、やあぁ！」
この中で唯一マルーンと面識があったカイリキーが早速言った。
「やあ!　向こう側へ行きたいの?」
ナマコブシ達は「うん」と言うとマルーンは得意げに
「ここから北に行って、しばらく進むと小さな洞窟があって、洞窟に入って少しすればすぐに内定が取れるらしいよ!」

マルーンはナマコブシ達がまだ内定していないのとこの谷のずっと向こうに内定を取りに行くための建物があることから彼らが内定を取りに行っていることを察した。
「そうなの!?」
ナマコブシは驚いた。まさか、そんなに早く行けるとは夢にも思っていなかったからだ。
「そうだよ!　まぁとにかくボクについてきてよ!」
ナマコブシ一行はマルーンの後をついて行った。
「本当に行けるかな…?」
キュワワーが心配そうに言った。
「大丈夫でしょ（テキトー）」
ナマコブシはキュワワーに言った。
正直ナマコブシにもちゃんとたどり着けるかなんてわからなかったが、一つだけ確実なことはあった。
きっとこの冒険も楽しいということを


ーあとがき的なにかー
お察しの通り、じゃすみんさんのマルーンが選ばれました!　おめでとうございます!
もちろん、これからラメントもたまにたまに出てくるので、今回の出落ちで終わりということはないです。