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俺は最強じゃなかった

著編者 : まさる

第2章 『最強の力』 File.12 交差

著 : まさる

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第15話 変わる

俺は、地下19階のX×5号室に向かった。
彼女ならきっとそこに行くはずだ。



私は扉を開いた。
ついに、見つけた。
彼女が振り向いた。

『あら、ホムラ。』

『何をしている?カガリ。』

『この子の寝顔見てたの。』

『そうか…
勝ってなことをしてくれたものだ。
そいつをつれ出すのはまだ早い。』

『何で?
今から始めてもいいでしょ。
“あの計画“。』

『あれは、慎重におこなはなければならない。
この子を関わらせるのは危険だ。』

『そうね。
でも、この子が居ないと始まらないわ。
それに、これは彼の情報よ。
彼が間違ってたことあった?
彼は天才よ。
それを評価して、あの方に何度もしつこく報告したのはあなたでしょ。』

『確かにな…
だが、やつはまだ若い。
経験が足らんのだ。
全く、あいつと出会ってお前は随分変わっちまったな。』

『変わったのは、お互い様でしょ。』

『そうだな。
…でも、お前は………』

ホムラは内ポケットから銃を取り出した。

『悪い方に変わっちまったみたいだな。』



ド!キューン!!
銃声がした。
間に合わなかったか…!!










第16話 変える

『起きて………起きて………』

誰だ?

『あなたの力が必要なの…』

『ん、ん……』

俺は目を開いた。
すると、女が1人、目の前に立っていた。
赤い服を着ている。
マグマ団のやつだろうか…

『やっと、目を覚ましたのね。』

俺は問う。

『誰ですか?』

『私はカガリ。』

『ここはどこですか?』

その時、俺は自分が壁に拘束されていることに気がついた。

『どういうつもりですか?』

『あなたの力が必要なの。』

『俺の力?』

『そうよ。
あなたには、ポケモンを育てる才能があるわ。
その力で、私達のポケモンを強くしてほしいの。』

『嫌です。』

『そう。何で?』

『確かに、ポケモンを強くするのは楽しいですしやりがいもあります。
でも、それだけじゃポケモンは強くなりません。
重要なのはポケモンとトレーナーの信頼です。
あなた達みたいなことをしているトレーナーを信頼したりするポケモンはいません。
例え、いたとしても、それは完璧じゃない。』

『そこまで強くする必要はないのよ。』

『ポケモンで軍隊でも造るつもりですか?
なぜ、そこまでして陸を広めたいんです?』

『地球温暖化で南極の氷が溶ければ小さな島はほとんど沈んでしまうわ。
ホウエンだって…
だから、陸を広めるの。
沈まないように。』

『他にも解決策はたくさんあるはずだ。』

『私達はあなたの力を必要としているの。
あなたの力を活かせるの。
手を組みましょう。』

『嫌だ。
俺は悪の組織は大嫌いだ。』

『あら、そうなの。
その言い方じゃそういう怒りは感じられないけど。』

『俺は別にお前達を倒したいわけでも、
消したいわけでもない。
ただ、“変えたい“。』

『変える?』

『そうだ。
悪いものは良くしたい。』

『誰のために?』

『自分のためさ。』

『ふ〜ん。』

『あんた達に思い知らしてやりたい。』

『そう。せいぜい頑張りなさい。』

『待て、何をする気だ!』

カガリは何かのボタンを押した。
その瞬間、俺は意識が遠くなった。










第17話 2人の決意

銃声が聞こえた。
この時…
全てが終わって…
全てが……始まった。



『あの子をお願い……』

気のせいだろうか?
そう、聞こえた気がした。
何のことだろう?
分からない…
だが、覚えておくことにした…

…でも、それを思い出したのは随分あとだった。
だからといって手遅れになったわけではない。
ちゃんと俺はやるべきことをした。
後悔はしていない。
たとえ、それで俺が消えることになっても………

その事を今やっと思いだし、きずいた。
もう、俺は忘れたりしない。



始めるのは俺の役目だった。
いや、俺達の役目だった。



俺達は、あの子を守る。



そう彼らは決意した。
全く違う2人だけど…
想いは一緒だった。
彼らはこれから小さなものを守り、
大きなものを守る。





あとがき

すいません。
今回の話ややこしくて短かったですよね。
この2人は随分あとから絡んできます。
よく考えてみたらこの物語の中心となる人物はシノブではなく“あの子“かもしれません。
“あの子“はそれだけ重要な人物のような違うような…

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2017.2.9  23:45:47    公開
2017.7.26  08:57:40    修正


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