空の見えない街中で!
Deux pages du roman d'un premier livre*Allons
著 : 李亜
ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。
幼なじみは、近所の女の子のブルーが好きだ。
誰がどこからどうやって頭を捻ったとしても、幼なじみのレッドは、ブルーを目でいつも追いかけているって分かる。あの無口なレッドが可愛いなー!
こうなりゃ幼なじみの俺は応援するしかないだろ! うおお燃えてきた。
この話をするたびレッドは顔を真っ赤にして火山のようになるものだから、ますます応援してやりたい。ブルーは美人だし、優しいし、とても良い人だ。一時期俺も惚れてたし(笑)
レッドは毎度俺に何を話すべきか聞いてくる。わたわたしながら頑張る姿は、見ていて微笑ましい。
そんなレッドが、いつにない表情で俺を訪ねてきた。
その日はブルーのいなくなった日だった。
「僕は馬鹿だ。大馬鹿者だ。ブルーさんが落ちたのも僕のせいだ。ブルーさんが、ブルーさんが・・・!!」
彼の頑張りは空回ってしまったのだ。
彼の言葉で彼女は往ってしまったのだ。
あんなにレッドは頭を捻って、ようやっと出した言葉で。
それ以来レッドは塞ぎこみがちになってしまった。
ときおり『空』を眺めては息を漏らす。彼はあんなに君を想っていたのに・・・。
レッドの横に静かに立つ。俺にはこれしか出来ないから、ただ静かに彼の横にいる位しか。
ねえ、神様。もう少し俺らに優しくしてくれたっていいだろう。
ねえ、神様。俺だってな、俺だってな・・・・・・・・・。
レッドと一緒にいるブルーが好きだったんだよ。
頭上で淡い『星』が、きらり、輝いた。
2014.8.16 12:34:55 公開
2015.2.18 17:52:26 修正
■ コメント (3)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
14.8.17 16:40 - 李亜 (1783) |
レッドさん…君は悪くない… ブルーさんも悪くない… この視点はグリーンであってるのかな? …まさか? まさかとは思うけど…? では! 14.8.16 12:38 - 不明(削除済) (sksc) |
ちなみにここまでの題名はフランス語です。文字化けしなくてお洒落なのと言えばこれしか浮かびませんでした。 14.8.16 12:36 - 李亜 (1783) |
グリーン視点で合ってます♪
多分この先もちょくちょくシリアスだったり、恋愛だったり、とにかく救えない話を出すはずです。
この三人の幸せな姿を見たいな、とこんな展開にした私が思った(おい