古代の地下迷宮
BF42、43、44 過去の裏切り感動の再会
著 : スーパーミラクルゼリーさん
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(ウルルが物語る)
たった今起きたことをまとめよう
1、BF42へと向かう階段を降り始める
2、イズとキッサに先を越される
3、横から矢が飛んでくる
4、イズとキッサが突然消えた
2から3も意味がわからないけど、3から4はもはや消滅。イズたちからしたら僕らが消滅したように見えた・・・?僕たちは不信感を抱きながらも下の階へ続く階段を下った。
目の前には、ぼろっちい家があった。くたびれた雑巾っていうのがお似合いだろう。ほこりにまみれた家には特に何もなかった。強いていうならば、床にあるほこりが少しうすい部分が見られた。後、一応整っていたタンスが一つだけ荒らされたような跡があり、腐敗していない生ゴミがゴミ箱にあった。
マメツブは、
「ヘーックション!あー。ほこりが多すぎるよ。これじゃあ僕のアレルギーが悪化しちゃうよ。なんだか気味も悪いし。」
気味が悪い。そう言い終わった途端、キィキィと何かが揺れるような音がした。普段のシヤなら気絶して魂が抜けるところだけど、どういうわけか平然と突っ立っていた。苦手克服にはどうも見えなかった。え?僕は怖がりなんかじゃないんだけど?と唱えているような、そんな感じがしたからだ。その時、マメツブは
「ねぇ、この家に誰か他の人がいるんじゃない?生ゴミからしても、足跡のような痕跡にしても。」
と言った。いやいやさすがにないでしょとシヤは言った。でも、僕は一理あると思った。実際、証拠も根拠もあるわけだし、こんな不気味な家に何もないわけがない。僕らは2回へ・・・。と、その時だった。
「あいたたた、やっと出れた。」
「「シヤ!?」」
上からシヤが降ってきた。なんで?
「このシヤは偽物だよ!僕を監禁したんだ!」
降ってきたシヤはそういった。何が何だかわからないけど、シヤはそう言うがままに十万ボルト!当たったシヤは変装が解け、ドーブルが現れた。それで僕らは偽物だと思った。僕は大急ぎで糸を使ってドーブルを巻きつけた。そして天井に張り付けた。その糸の上からシヤがエレキネット。そしてマメツブのハイドロポンプ。ドーブルは目を回していたが、シヤはよっぽど頭に来ていたのか、覚えていないはずのストーンエッジをドーブルに当てて完全に封印した。しかも、このストーンエッジは時間が経っても消えない。ドーブル死んだね。間違いなく。
それにしても、シヤときたら大したもんだ。あの吊るされた檻の鎖を壊して落ちてきた。いくら古いといえど、強化された鎖を自分一人の力で崩すとは。僕だったら無理だね。っていうかそもそも変装されないし、檻の間をすり抜けられるけど。
無事にシヤを取り戻した僕たちは、次の階へと向かった。早く二人と合流したいなー。
BF43(イズが物語る)
僕とキッサは、この広い花畑でみんなを待っていた。初めについた時はリングマで溢れかえっていたけど、僕とキッサの脳筋というなのゴリ押しでリングマをこの階とこの世からご卒業させた。
僕らがみんなを待っていると、とある一匹の小さなヒトデマンがいた。ひどく傷ついていた。多分リングマにしてやられたに違いない。他に怪我する理由がないもんね。(もしかして僕らがやった?)
「あのー、僕はヒトデマンのンナァ。この遺跡にある探し物があるんだけど、BF444まで一緒についていっていい?」
僕らは迷わず首を縦に振った。この子は裏切らない。この子も僕らは裏切らない。そういう心の中での信頼があった。
「ただ、他にも三人くるんだけどいいかな?」
「うん。」
僕はンナァに許可を取って三人がくるのを待った。 そして数秒後に三人がきた。僕らは次の階へ向かった。
BF44
この階には中央に何か落ちている以外何もなかった。その中央に落ちているものは・・・。スターミーだった。何かに貫通されたような穴もあった。すごく小さい。僕が片手に取れるような大きさだった。ンナァは涙を一筋流した。そして、自分の過去について話し始めた。
「彼は僕の友達だったんだ。僕らとあと一人。これよりも前。BF40でもまた、一人死んだ。その時に彼が言った助けてが今でも忘れられない。慌てて逃げた僕たちは、緊急脱出ように持っていた穴抜けの玉のことをも忘れて地下に進む階段に入ってしまった。そこから、僕たちは頑張って逃げた。それが地下深くになっているとも知らずに。そしてここBF44には、ナニカがいたんだ。そこで、彼は殺された。少し吹っ飛んで動かなくなった。穴が空いた。僕は怖くなってその場から逃げた。あまりに恐ろしくて、涙も出なかった。彼のカバンから何かないか探し、穴抜けの玉を見つけた。嬉しさも、恐ろしさも混じりつつ彼を忘れて僕は使った。一瞬で命を消された彼の緊急脱出を。自分のカバンにもあった穴抜けの玉を。穴抜けの玉を使おうとする時、僕は見えた。かすかに動き、こちらに向かおうとする彼の姿が。僕は手を止めた。でも、僕はそのナニカがこちらを向き、目が合った時勢いで使ってしまったのだ。その転送される一瞬だ。彼がそのナニカにトドメを刺され、息たえた瞬間を捉えた。それ以来、僕は森に入れなくなった。でも、きちんと二人にお別れがしたかった。僕には恐怖心なんて感じず、せめて二人の亡骸のあるもとへ行きたい、その想いだけを抱いた。途中で死にかけることもあったけど、どういうわけか二人に応援されている気持ちがしたよ。それに、限界が近付いた時に突然敵が倒されたりした。君たちのおかげでもあった。本当にありがとう。僕はついに二人の元へ来れたんだ。あの時は本当に申し訳なかった。」
ンナァは涙声を交えて話してくれた。僕たちもつられて涙が出そうになった。
「あ、ここまでついてきてくれたお礼に、僕が使わなかったキズぐすり。結構たくさんあるよ。BF40の友達はすでにこのカバンの中にいるから、あとは彼を連れるだけ。本当にありがとう。」
ンナァは、僕たちに大量のキズぐすりを渡して、穴抜けの玉を使った。
「さようならー!」
彼の叫びがこだまする。それは、僕たちだけではなく、ここで命尽きた二人の友へのメッセージだったのかもしれないね。
「あ、僕たちもついて行けばよかったね。」
キッサが咄嗟に言い出した!
「ああああ!本当だあ!!」
今更遅い。彼はすでに地上にいるはずだ。僕たちは、残念さとしんみりした気持ちを抱え、次の階へ向かった。
2024.5.24 20:43:57 公開
2024.5.25 15:26:51 修正
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