古代の地下迷宮
B16F 白黒の悪魔
著 : スーパーミラクルゼリーさん
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B16F
「ほんと頭にくるよ。サガの野郎。一発殴ってやりたいよ。」
「ほんとほんと。せっかくの穴抜けの球を使っちゃって。それにしても、あいつはどこにいったんだろう?」
「あ、こんなところに強そうな装備があるよ。」
僕たちは、強そうな装備を身に着けて、満身創痍でB16Fに向かった。
「おー。何もない。」
「僕からしたら、前々階のあのホラーがあるからあんぜんでなによ・・・あれ?まえにだれかいるみたいだけど・・・。」
僕たちは怪しがってるけど、キッサは
「すいましぇええええええんんんん!!!」
と、とんでもない大声であいさつした。
「おや?きみたちは・・・訪問者かい?それとも探索者かい?」
と、落ち着いた声ではなした。
「僕たちは探索者です。」
「なら・・・。命はない。」
そういって、僕たちに襲い掛かってきた。
「わーい、バトルd。」
キッサは、そこまで言うと敵の出した黒魔術で切り付けられ、意識をなくした。
「ちょっと、キッサ!起きて!」
そんなことを言っていたら、ウルルも・・・。
「これはだめだ!逃げた方がいいかも!」
「つぎの階への階段は?」
「見つからないよ!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
そのとき、シヤも倒れた。
僕は、今自分が何をすればいいのかわからなかった。とりあえず、気を失ったみんなを安全な場所に移そうとした。でも、そこで僕は気づいた。ここ、なんにもない。柱一本さえない。
「階段、階段があれば、そこにみんなでにげこむのに・・・。」
「階段はないよ。僕が壊したんだから。」
そこで、初めて相手を見た。白黒で、昭和のテレビみたいな見た目だがぐにょんぐにょんで形を常に変えていた。黒魔術を常に手に維持していた。その黒魔術は、剣、吸盤、弓、いろんなものに変化する。
「(小声)でも、変化するのが武器だけなら何とか僕の殻が守ってくれる。」
「とどめといきますかね。」
そう、相手が言うと、黒い玉を上に掲げた。その黒い玉は見る見るうちに大きくなり、形も整って・・・
「りゅ、龍!?」
そこに現れたのは、確かにドラゴンだった。
「喰らえ!ドラゴンロード!」
龍の咆哮とともに、僕の記憶はそこで途絶えた・・・。
「君は探索者かい?それとも訪問者かい?」
「・・・。」
「黙りこくるのは嫌いだよ。」
俺は、横を見て気づいた。探索者と思われる人が倒れている。こんなところで倒れていられたら俺が創ったいや、考えるのをやめよう・・・。奴らを救出することだけを考えろ。これくらいの仕掛けなら簡単だ。
「どこへ行こうと言うのだね。」
「・・・。」
俺は、本能がこいつとだけは戦っても絶対に勝てないと語りかけてくる。俺は、階段を探した。つぎの階につながる階段にこいつらを置いていけばいいかと思った。
しばらく探して、攻撃を食らいながらも瀕死で階段にこいつらを置いておいた。そして、俺は階段の入り口に空間を作りそこに入って身を潜めた。
「う、うーん。」
僕は目を覚ました。気づけば、あいつも、あのドラゴンもいない。ここは…階段?B16Fにいたあいつはいったいなんだったのだろう。そして、僕はどうして階段に?もしかして、だれか僕たちの他にいるんじゃないか?
「「「う、うーん。」」」
みんなも次々と目を覚ました。
「あれ、階段?」
「さっきまでB16Fにいたはずじゃ・・・。」
「もしかして、イズが?」
「それが、僕もあの後あいつに倒されて・・・。」
「「「え?じゃあいったい誰が…。」
「サガはそんなことする奴じゃないし、あいつが使う技はサガのタイプとか関係なく即死だろうね。」
みんな、口々に話し出した。とりあえず、無事そうでよかった。謎は残ったけど。
「あれ、こんなところに紙があるよ。」
「ほんとだ。ずいぶん古そうな紙だ…ってえ?こいつ、さっきの敵じゃない?」
「指名手配の紙だ。しかも、7兆円の懸賞金がかけられてるよ!殺ディグ、警視庁一軒丸々破壊、店舗一軒破壊・・・。」
「とんでもないね。恐ろしい。」
「そんなやつがどうして・・・。あ、でも、こいつはピンクだけど、さっきのは白黒だったよ。」
その時だ。
「あああああああ!」
キッサが叫んだ。
「ど、どうしたの?」
「金塊を置いてきた!」
「ズコー。とりにいっちゃだめだよ。さっきあんな目にあったんだから。」
「うう、金塊・・・。」
珍しくキッサがしょげている。
いろいろ謎は残ったけど、つぎの階に行こうかな!心機一転!つぎの階も頑張ろう。
2023.12.20 18:44:48 公開
2023.12.20 21:44:38 修正
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