古代の地下迷宮
BF13 何という幸運!!
著 : キノコ13
ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。
俺は階段を降りようとした。しかし何かあっていない気がする。「アイツ」がそんなにあっさりやられる筈がない。俺はきっと何かを忘れている。思い出せ。
そうだった。気づかなかった俺が馬鹿だ。「アイツ」には「化けの皮」がある。今まで来た道を戻り、「アイツ」がいる部屋へと戻った。
「…!」
後ろから気配を感じ、すぐさま「守る」を発動した。
カンッ!
ミミッキュの「シャドークロー」がシールドに当たる音が部屋中に響いた。
ー遅いな、俺が生きていることに気づくのが
ーそしていつも通り無言か
俺は「不意打ち」の構えをとった。
しかしミミッキュの頭上に現れたのは幻影の剣。いつまでもグダグダしてはいられない。ミミッキュは「化けの皮」が剥がれている。今回は勝ち目があるかもしれない。
ー俺に不意打ちするなんて100年早い
ミミッキュは今度は「ポルターガイスト」をしようと集中力を高め始めた。ここで「ポルターガイスト」を決められたら人生の終わりと言っても過言ではない。
俺は渾身の攻撃をした。
ーそんなので俺を倒そうなんてそんなのは出来な
しかしミミッキュの集中力はかなり削れていたらしい。二回目の攻撃はミミッキュに当たった。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
言葉にはならない程の断末魔の叫びをあげた。
彼は「封印」から解かれた。しかし彼の運命はもう、決まっていた。
そこに残っていたのは一切れの、何回も縫われた。 原型がわからない程。
布だった。
一方イズ達は…
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うわぁ!?」
「今のは何?!」
僕らは13階へ移動中、変な叫び声を聞いた。
「き、きっと、13の呪いだよ…」
シヤが言った。
「んなわけないじゃーん、呪いなんて無いよ!!」
「そ、そっか…」
「ま、13階でも頑張ろう!」
今度はウルルが励ました。これで励ましてないの僕だけじゃん。それでもいっか。
ところがあ13階であったのは呪いとは正反対だった。
まず敵を全く見かけなかった。二つ目は宝物のような物がたくさんあった。あのキッサが無駄遣いした一撃の玉、それにわざマシンも数個見つかった。
でも、一番の宝物は穴抜けの玉らしい。
穴抜けの玉は使った瞬間、みんなと脱出できるすごいモノらしい。
その他にも、金のリボンとか、幸せの種のかイロイロあった。
あと、今までほとんど落ちてなかったお金がゴロゴロ置いてある。壁には金塊が埋め込まれてあり、途中までは取っていたけど、多すぎてやめた。
でもキッサときたら大したもんだ、まだ金塊取ってる。
しかしバッグがパンパンになるほど物を拾って次の階へ行こうと思ったとき、気ずいてしまった。
「あれ?階段は?」
僕の一言でみんなはパニックになった。しかしウルルだけは冷静にバッグの中をあさり、なにか使えるものがないかを探した。
「あ!これなら!」
ウルルはみんなに変な杖を配って振ってみて的なことを言った。
するとあら不思議、階段がある密室ではないか。そりゃ階段が見つからないのも当然だ!
でももう見つかった。これでやっと14階へ行けるけど、キッサはまだ、キラキラ(金)を欲しがっている。
まぁいっか。
2023.12.8 15:14:01 公開
■ コメント (0)
コメントは、まだありません。