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片耳が告げる世界の最後
9 片耳と世界(最終回後編)
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こんにちはマグマスターです。
話がだいぶ長いのでご注意くださいな。(何を)
* * *
2月26日。
この日はみんなで未来を伝えた。
しかし人は無視するばかりだった。
2月27日。
また放送という手を使ってやってみた。
でもやっぱりみんな無視してた。
2月28日。
ついに明日世界は終わる。
でもそんなはずにはいかない――・・・
「では、そろそろいくわよ」
シ「うん。」
メ「ああ。」
実は今日までに計画を立てておいたのだ。
みんなでいっせいに技を出して、みんなの気をひかせる作戦だ。
「せーの!」
3匹「かみなり!!!」
3匹は遠くの山へと雷を落とし、みんなの注目を集めた。
「なんだ?!」
「雷だあああ」
そして・・・
「みんな!今日こそ本当に聞いて!」
シ「明日、本当に世界が終わるんだよ?!」
メ「みんな死にたいのか!?」
「・・・なんだよ」
「こいつら未来人だぁ〜?」
シ「そうだよ」
「?!」
「・・・!」
シ「ぼくは未来からやってきたんだ。あのことも全部知ってるよ」
「まずさ、どうして世界が終わるんだよ?!」
「そーだそーだ」
シ「自らだよ。巨大地震がきて、世界はめちゃくちゃに。だから市は自ら爆弾を落としたんだよ。」
「自らっ・・・?!」
「え・・・」
メ「だからな、みんな私たちの言うことを聞いて、避難するんだ。」
「どこに避難するんだよー?」
「本当に〜」
シ「遠い別の世界へ。」
そう言ったとたん、みんなは次々に走り去っていった。
「あら?みんなどうしたのかしら」
シ「まさか・・・避難しに?!」
メ「いや、それはないさ。まずは様子を見よう」
しばらくすると、みんなが帰ってきた。
それと同時に、他のポケモンもやってきて、
「避難するところへ連れて行ってくれ。」
と頭をさげるのだった。
すると、1匹のポケモンが前に出て、言った。
「私はテレビ局のものです。どうぞみんなでテレビで伝えませんか。まだまだ世界中にはたくさんの人が知らないでいます。」
シ「その考え、すばらしいです!」
こうしてみんなはテレビで未来のことを伝えるのでした。
それが終わると、世界中からポケモンが集まった。
シロップは尻尾に乗って別の世界へ行きました。
シ「もう少しだ。あの星だな。」
シロップはまず、ピカチュウの王様と話し、ワープするアイテムをくれた。
その後、シロップはまたホイップ市に行き、みんなをワープさせた。
シ「やった・・・ついに・・」
メ「みんなを救えた・・・」
「よくやったわね。」
シロップたちは抱き合って喜ぶのでした。
次の日、避難した世界にいたシロップは叫んでいた。
シ「メープルが・・・いない」
「メープルちゃん、どこに行ったのかしらね。」
シ「大丈夫・・・だよね。でもやっぱり心配だから見に行こうよ。」
「・・・だめ。危険よ。」
シ「でも・・・!」
「やめて・・・シロップは片耳のせいで体が弱ってるのよ。」
シ「でもいいんだよ!」
シロップは泣きながら飛び立った。
「そんな・・・そ・・・んな・・」
実はシロップのお母さん、アローラライチュウなのに尻尾がない。
生まれつきだそうだ。
一方シロップはホイップ市に着いてメープルを探した。
静かなホイップ市を飛び回る。
そんなとき、1匹のポケモンが姿を現した。
シ「メープル!!!」
シロップは叫ぶ。
でもメープルは無視する。
シ「メープルでしょ?!」
メ「なんだよっ!」
シ「っ・・・!」
シロップはメープルの手を掴むが、メープルに蹴飛ばされた。
シ「早くしないと・・・死んじゃうよ・・?!」
メ「いい。」
シ「なんで?!」
メ「私はもう死んでしまうんだよ!!!」
シ「えっ・・・」
メ「私は小さいころからずーっと病気で、進行し続けていた。だからもうこの機会に死んでしまおうと・・・」
シ「だめだよ・・・・!メープル!ぼくだって片耳で、体が弱いんだ!」
メ「私とお前とは違う!!!!」
メープルは必死に逃げ回った。
シ「でもさ、爆弾を落とす人がいないから、メープルは死ねないよ!」
メ「だったら崩れてくる建物の下に行く!これで私は死ねる!」
シ「・・・・・」
メ「残念だったな。」
シ「・・・・じゃあ一緒に死のうよ。ぼくも体が弱ってるし、いつ死ぬか分からない。」
メ「シロップ・・・?!」
その時、地面が揺れだした。
シ「これならいいよね?」
「みんな、お願い!あの子を助けて!」
・・・お母さんの声だ
それを思った瞬間、体が浮く感じがした。
* * *
「大丈夫?!」
シ「・・・・?」
メ「なん・・・だ・・・?」
「もう大丈夫。安心して。みんなが助けてくれたわ。」
お母さんの後ろには、鳥ポケモンがたくさんいた。
シ「もしかして・・・」
「そうよ。心配だったから、鳥ポケモンたちが助けてくれたのよ。」
それを聞いてぼくはお母さんに抱きついた。
シ「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
「シロップがうちの子・・・でよかっ・・た・・!」
メープルもぼくに抱きついてきた。
メ「本当にごめん・・・ごめんなさああああいいいい・・・!!」
こうして・・・シロップのたびも終わりました。
その後、シロップは王様になりました。
メープルの病気も治りました。
シロップはこの世界をホイップ市と名づけたのです。
![9 片耳と世界(最終回後編)](http://img.yakkun.com/bbs/novel/u/n6043_9.jpg)
2017.4.4 19:55:36 公開
2017.4.5 06:49:29 修正
■ コメント (2)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
17.4.6 07:13 - さくわふる (boostar) |
シロップちゃん達の活躍により、世界の危機を救い、未来を変えましたね。 シロップちゃん、お疲れさまでした! 17.4.4 20:51 - LOVE★FAIRY (FAIRY) |
最後まで見てくださり、ありがとうございました!!