片耳が告げる世界の最後
3 未来から来た稲妻
著 : さくわふる
ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。
ぼくの片方しかない耳には、爆発音しか聞こえなかった。
1匹のアローラライチュウは煙の中で横渡っている。
ぼくは本当に弱いポケモンだ。
「大丈夫?」
ここは夢か?
聞いたことのない声が響いている。
しかしぼくは体が重くて身動きできない。
でも煙はもう消えてるだろう・・・
「ねえ、聞こえる?」
聞こえる。
しかしその言葉が出せない。
気を失っているだけなのに・・
「反応がまったくない。とりあえずここで休んでね。」
え?
「は〜い!治りましたよ〜」
シ「?!」
突然の声に目を覚ました。その声はさっきの声とは全く違う。
どうやらここはポケモンセンター。
「幸い、生き残ってよかったですね」
シ「・・・?」
「あなたは恵まれてるのかもしれません」
ぼくは意味が分からない。
シ「あのぅ・・生き残ったというのは・・・」
「はい。生き残ったんです。世界が爆発しても。
シ「・・・ってことは、生き残ったのはぼくだけ?!」
「いえ、あなただけではありません。でも、生き残ったのは本当に10匹ぐらいなんですよ・・・」
10匹・・・
世界のポケモンがたったの10匹に?
ありえない。
シ「まず、どうしてポケモンセンターは残ったんですか・・・?全然壊れてないですよ?」
「このポケモンセンターは別の世界にあるのよ。爆発した世界はもう消えた。その世界にいたポケモンたちは別の世界に避難したの。」
シ「ぼくは違う世界に避難しているのか・・・」
「不安だとは思いますが、あそこの施設に食べ物とかたくさんありますよ。」
シ「やった・・!じゃあ向こうに移動するね。」
「おだいじにー!」
ぼくは別の施設へ向かった。
シ「おじゃまします」
そこにはポケモンが5匹ぐらいいた。
シ「あの・・・入ってもいいですよね・・・?」
「うん」
「別にいいんじゃない?私は知らないけど。」
ポケモンたちは寂しそうに話した。
すると、王冠を頭につけた、大きなピカチュウが近づいてきた。
「きみ。」
シ「はい?!」
「きみも生き残ったんだね。私は爆発して消えてしまったあの世界の王様だ。」
シ「王様も生き残ったんですか?」
「いや、私は本当の王様の代わりをしているだけだ。もう王様はいなくなっちゃったんだ」
シ「そうですか・・・」
「1ついいか?」
シ「はい?」
王様はぼくのっほっぺたに手を触れて言った。
「救ってくれ。世界を。」
シ「え・・?」
「きみしかいないんだ。未来を変えれるのは。」
ぼくは頭が真っ白だった。
「過去に戻って、世界の爆発を止めてくれ。」
王様はそう告げると、急にぼくの体が軽くなり、不思議な空間に飛ばされた。
2017.2.4 18:22:32 公開
■ コメント (3)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
ふわふわパンケーキ大好きシロップちゃんの活躍をお楽しみに! 17.2.6 20:15 - さくわふる (boostar) |
世界の危機から救う運命に当たるのは、シロップですか。 大変だけど、未来のために頑張ってください! 17.2.4 21:03 - LOVE★FAIRY (FAIRY) |
シロップちゃんが世界を救う…ファイト!! 丸くてふわふわパンケーキ食べたら大丈夫!(笑) 17.2.4 18:34 - ネコLOVE (ゲスト) |