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ボクとキミの物語

著編者 : えびフライ

25.僕は精霊

著 : えびフライ

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「いててて...いくぞ、デルタ」

「ミール、大丈夫なの?」

ミールは体に残る力を振り絞って立つ。
悪には屈しない。彼の意志の表れだった。

「ふん!無駄な抵抗をするな!パルシェン、行け!」

「デルタ、ストーンエッジ」

パルシェンに突き刺さる。効果は抜群だ!
しかしギリギリで耐えるパルシェン。

「パルシェン、からをやぶる。」

パルシェンの攻撃特攻素早さが一気に上がり、防御特防が低くなる。
しかし、ミールの想定内だ。

「デルタ、フェイント。」

「何っ!くそっ!行け!マルマイン。」

ピンチだな、とミールは考える。
「デルタ、精霊展開だ!」

精霊展開とは、僕とデルタで考えた戦闘方法だ。
空を飛び、体の力を抜く。そして敵の動きを観察するため自分は動かず、敵の動きを読む。敵の攻撃を避けた後、一気に敵に接近し、攻撃できるように考えた戦闘方法だ。
「マルマイン、めざめるパワーだ。」

デルタと目が合った。引っ掛かったな。
「展開解除。じしん!」

デルタは大きく左に旋回して攻撃を避け、そのままじしんを当てる。
「なっ!行け!バクー...」

そのときだ。
「ラグラージ、いくわよ!」

「ハルカ!?」

「後は私に任せて!あなたはカイナのポケモンセンターで治療してもらいなさい!」

そういえばかなりの出血量だ。後はハルカに任せることにした。
デルタに手伝ってもらい、カイナに戻る...



ーーボクは精霊。キミのパートナーさ。ーー
デルタ

次回更新予定:11月8日

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2016.11.6  11:21:37    公開
2016.11.6  17:46:03    修正


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