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  扉  

著編者 : kkt

第三の扉  真実に迷う者  = 選 =

著 : kkt

イラスト : kkt

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  永久(とわ)に続く星空に

  貴方の言の葉 風乗せて

  深く深く目を瞑る

  暗い暗い黒の中

  一つの光(こう)が見えたなら

  光(こう)は永久(とわ)の星となる

  
  永久(とわ)に続く星空へ

  強く強く手を合わし  深く深く光(こう)を見る

  一つの光(こう)が落ちてきて

  手に取り優しく包む

  優しい優しい手の中で

  光(こう)は貴方の求む言の葉に

  貴方の望む言の葉に

  ゆっくりゆっくり変わるだろう










  私は家・・・・と言うより洞窟の外で月を見ながら詩を歌う

  この詩は母上がよく私に子守唄として歌ってくれた

  詩の名前は『真実』

  心の中で自分の求める真実を祈り続けるといつかはきっと分かる、そのことを母上が詩に私に子守唄として言ってくれたの

  でも私は..........私は.......

「懐かしいな、その詩」

「父上........」

  その時父上が洞窟から出てきて私の隣に座り話し出す

「永久に消えることのない心の中、諦めず強く願い続けることでいつかは叶う........だったかな?」

  私は父上の顔を見ながら話しを聞いた

  父上は上を向いてクスリと笑った、そして私の方を見た

「ルキ、お前の気持はよく分かるが無茶だけはしないでほしい」

「え? 私無茶なんてしてはいませんよ父上」

「そうか、それならいいのだが......」

  父上はそう言って目を伏せる

「父上?」

  私はその時父上が悲しく辛い顔をしていたように見えた

  すると、父上が立ち上がり

「もう、そろそろ冷えだすから早く家に入るんだぞ」

  そして、洞窟に入っていった

  残された私はまた月を眺めた

  時々、雲が通りうっすらぼやけたり灰色になったり

  しばらくして私は手に持っていた茶色い革で出来た小さめの手帳に目を移した

  パチンッとボタンをはずし手帳を開く

  そこに書かれていたのは今まで起こった事件の内容

  びっしりと書かれ色の違うペンの文字など端っこに付けたしなど全部私の文字で埋め尽くされている

  ニ、三ページ捲ると昼間の事件の内容が姿を現した

  私はそれを見て溜息をつく

  そして、手帳を開いたまま目を閉じた

「.......は...は......うえ......」

  ポタポタッと私の涙が零れ落ちる

  そう、、、、、私の母上は、、、この、、、、リーフィアを殺した同じ奴に、、、、、、、、殺された、、、、、

  一番最初に・・・・・・・

  あれは、一ヶ月程前、母上と私は野イチゴを摘みに苔の岩の庭に来ていたときのこと、

「ルキ、母さんあっちのほう見てくるね」

「母上、あっちは実が少ないですよ?」

「いいの、少なくてもあっちのほうが甘くて美味しいのよ」

「分かりました、私はここで摘んでますね」

  そして母上は手を振って森の中に入った

  それが私の見た母上の最後の姿、、、母上は三日後原型を止めてないほど切り刻まれ首を切り取られていた姿で私の目に映った

  私はその時、泣き叫んだ、、、、声が切れそうなほど叫び涙が枯れるほど泣いた

  それから、同じような体の一部が切り取られた死体が次々と見つかった

  それは数を段々と増やし私の前に現れる

  それなのに、、、、、それなのに、犯人はまだ捕まえられない、

  捕まえたいのに、、、、、母上の殺した奴を捕まえたいのに、、、、それが出来ない

  どうして? 私の中に拒否すのものがあるから?

  真実を知ったら私は犯人を殺してしまいそうだから・・・・・なの?

  だったら私はどうすれば良いの・・・・・・・



{いらっしゃい、真実に迷う者よ}

「え!?」

  私はその声が聞こえたと同時に、目を開いた

「あ、あれ? 森じゃない........」

  そこは、四方八方すべて白い場所

  永遠に続くようにすべて純白だった

{ここは、全ての人、ポケモンの心が集まる場所.......そして、選ぶ者が必ず訪れる場所}

  すると、今度は綺麗な声と共にポケモンと赤と黒の扉が私の前に現れた

  私はそのポケモンに驚いた、、、だって、飛行タイプでもないのに銀色の翼がついていたから

「誰ですか・・・?」

  私は恐る恐る口を開き聞いてみた

{私は、この扉を守護する者です}

  そのポケモンは目を閉じて口を開かずテレパシーのようなもので私に話した

「守護.......番人みたいなものかしら?」

{好きなように感じ好きなようにおよびください}

「......そう...」

  私はようやく落ち着いて立ち上がる

  そして少しポケモンに近づきまた聞く

「もう一度詳しくここのこと説明してください」

  私がそう言うとポケモンは{いいでしょう}っと言って話し出す

{ここは全ての人、ポケモンの心で忘れ去られたものの居場所のような場所です}

「じゃあ、貴方はさっき選ぶ者とか言ったけどそれはどう言うこと?」

{選ぶ者、それは迷える心を持った者、それは決意する強い心を持った者その者達だけがこの場所に来ることが出来る}

  それを言った後、目を開き私を見つめた

  綺麗で透き通った赤い色をしていたのに私はそうは思わなかった

  何故かどこが見られている感じがなかっから、その目には光が見えなかったから

{そして、心に出来た二択を選ぶ者、、、あなたも........あなたは母を殺した奴をみつけたい、でも、みつけたら自分が奴を殺してしまいそうで出来ない}

「やっぱり、分かってたのね......」

  そんな目でずっとずっとポケモンは私を見つめ、話す

  私は少し目を伏せて考える

  確かにポケモンの言ったとおり私は母を殺した奴を捕まえて、、、、、でも、捕まえたら私は、、、

  母上、私は........私は....

{決めましたか?}

「はい......」

{では、あなたに聞きます、あなたはどちらを選びますか?}

  私は伏せていた目をポケモンに向けた

  ポケモンは二つの扉の真中に銀の翼と両手を広げ私を見つめる

「私は...母上を殺した奴を捕まえたい.....それが、私の答えです」

{いいのですね}

  私が言った後、ポケモンは少し悲しそうに聞く

  でも私は頷いた、それを見て

{分かりました、ならばこちらの扉を進みなさい}

  そう言って赤い扉に手を差し伸べた、扉はゆっくりと音を立てて開き、奥に続く闇を見せた

  そして私はそれに向かって歩き出す

{気おつけてくださいね.....}

  私が扉に入ると同時にポケモンは目を閉じ私に言った

「え....」

  私はその言葉に驚いて振り向いたが、もう私は闇の中にいた










第三の扉  真実に迷う者  = 選 =

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2008.10.13  14:29:29    公開
2008.10.29  12:06:24    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

カールさん初めまして^^
そしてコメありがとうございます!!
面白い!?
そ、そうですか!ありがとうございます(><!
確かに人生の選択は大切ですよね。
変なのを選んでしまったらそれが思わない所で凄いことに!!
なんてことがありますからね;
はい、期待していてください!!
私はとても嬉しいです><;


ポケモン総合案内スレですね!
今度、顔出しにいきます^^
ではではありがとうございます!!

08.10.20  11:10  -  kkt  (kikuti)

初めまして、カールといいます^^
とっても面白いですね!なんか人生と言うものがどれほど大切なのか、改めて分かります!
自分の決断が吉と出るか、凶と出るか、それが人生のやりとりでもあるんですよね。
続きに期待します^^

それと、ノベルを書いてる人達が集まっている、「ノベル総合案内スレ」を知っていますか?
ノベルを書いてるみなさんが集まって、より良い作品を作るために日夜がんばっているスレです。
ハルさんも来てみませんか?さらに良い作品が書けると思います。
行きかたは、「みんなでトーク」→「ポケモンノベル総合案内スレ」です。ぜひ来てください^^
それでは!

08.10.18  22:08  -  不明(削除済)  (hikaru)

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