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  扉  

著編者 : kkt

第二の扉  記憶無き者  = 答 =

著 : kkt

イラスト : kkt

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「まだ続いてる、、、、、、いつまで続くんだ?」


  俺は黒い空間を歩いている

  何処までも、何処までも続く黒い世界

  時間さへも忘れてしまっていた

  でも、俺は歩き続けた

  この先に俺の知りたいものがあるがら

  すると、前に青い光が現れた

「なんだ、あの光、、、、妙な形だな?」

  その光はまるで子供ようだった

  俺は立ち止まり青い光をじっと見つめた

  よく見ると細く長い尻尾がついている

  更によく見ると青い光はチョイチョイと手招きをしていた

「付いて来いってか」

  俺がそう言うと、光は頭と思われる部分を上下に振る

  それを見て俺は歩きだす

  青い光も同時に歩くと言うより飛び進みだした









  しばらくして、青い光の先に出口らしきものが見えてきた

  俺は歩く速度を早める

  青い光も速度を上げた

  俺の足はいつしか走っていた

  だんだんと、出口が近づき大きくなる

  気がついたら、青い光は消え俺一人になっていた

  それでも俺は走り続けた

  あそこに俺の知りたいものがある、蘇らせたいものがある

  すると突然、俺は眩し過ぎる白い光に包まれた

  両腕で顔を覆い堅く目を瞑った










「あ、、、あれ?」

  ようやく目を開けれた俺は呆気に取られた

  俺は森の中一人立っていたのだ

  戸惑い周りを見渡しても木と茂みだけ

「ここは、、、、」



  キ−ン コーン カーン コーン  〜



  その時だった、金の音が森中に響く

  それと同時に鳥ポケモンが空を舞う

「うそ.....だろ....?」

  俺は後ろを向く

  木の上から少しだが建物の一部が見える

  古い木造の建物

  それは、まさしく俺の知っている"PBS"だった

「なん...で、ここに...」

  俺は何故ここにいるのか分からない

  戻ってきたのか? 

  いや、そんな筈は、、、、でも、どうして

  そんな事を考えたていると、声が聞こえた

『ひ....っく......ひっく......』

  俺は前に向きなおす

  そこには、どの木よりも大きな木が在った

  その木の根元に目を下ろすと、そこには一匹、蹲り泣いているポケモンが居た

  濃い藍色の毛をもち頭とお尻には赤い飾りの毛が目立つ、そして手は鋭い爪をしている

「ニューラ? 何故こんなとこに」

  このポケモンの名前はニューラ、一度授業に出たとき先生から聞いた

  でも、ニューラは普通寒い場所に住む筈だ、ここは、ニューラが住むには暑すぎる

「ん? こいつ、もしかして」

  よく見るとここに居る理由が分かった

  普通のニューラは額と胸元に黄色く丸い模様があるだが、このニューラは黄色ではなく水色をしていた

  つまり、一部だけだが色違いと言うことだ

  恐らく仲間や他のポケモンに追われここまで着たのだろう

  色違いのポケモンは不幸の塊と言われてると学校で聞いた

『どうして......どうして僕が.......』

  ニューラは大粒の涙を流しながらずっと泣いている

  ニューラの声は何処かで聞いた時のある

  何処だったっけ? 忘れた

  すると、いきなりニューラが俺を睨み付ける

『誰!?』

  睨み付けられたと同時に殺気が襲う

  俺はそのせいで硬直した

  その時、俺の後ろから声が聞こえた

「君、どうしたの?」

  俺は目線を後ろに向ける

  そこには、橙色の髪と碧色の目の少女、柚李がいた

「なんで、お前が!!」

  俺は驚き大声で言った

  しかし、柚李はスタスタと歩き俺をすり抜けた

「!?」

  俺はそこでようやく気づいた、自分の体を見ると少し透けている

  どうやら今の俺は幽霊みたいな存在でいるらしい

  そんなことは気にせず柚李とニューラの方を見る

『人間・・・・また僕を捕まえに!!』

  ニューラは全身の毛を逆立て威嚇する

「どうして、君、泣いてるの?」

  柚李は少し距離を置きニューラに話しかける

『ど、どうしてって、、、お前ら人間のせいだ!!』

  ニューラは更に威嚇する

「はは、何言ってるかわかんないよ」

  だが、柚李は笑顔で話す

  その顔を不思議そうに威嚇しながらニューラは見る

「君、ニューラでしょ? なんでこんなに暑いとこにいるの?」

  今度は、距離を保ったまましゃがみニューラの目線に合わせ聞く

  その顔はまだニコニコしていた

『.........』

  ニューラは目を背け黙ったままでいる

  それでも、柚李は話しかける

「あれ? 君、額の模様の色、黄色じゃなくて水色なんだ! 綺麗だね」

「もしかして、そのせいでここに居るの?」

「綺麗なのに・・・・・・あっ!! まだ、私の名前言ってなかったね、柚李って言うの宜しく」

  それからずっと柚李は話し続けた

  ニューラはだんだんと目線を柚李に向ける

  いつしか、威嚇も押さえられ殺気も消えていた

  そして、柚李はニューラの頭を撫でれる程まで近づいていた

『変な......人間.......でも、何だか暖かい癒される人間だなぁ.....』

  そんな柚李を見てニューラは呟く

  その日から柚李は学校が終わったら必ずニューラのとこに来るようになった

  俺はそれをずっと見ていた

  柚李とニューラはいつの間にか掛替えの無い友達と言う絆で結ばれた

  学校以外、何処に行くにも二人一緒にいた

  そんなある日、星空の見える小さな丘で柚李はニューラに聞いた

「ねぇ?」

『ん? 何柚李さん』

「私達、ずっと一緒だよね?」

『あたり前だよ!! ずっとずっと一緒だよ!!』

「ははっ、何言ってるわかんないよニュ−ラ」

「でも、、、、気持伝わったよ、、、」

「ありがとう、、、」

『柚李....さん?』

  柚李の瞳には、薄く涙が見えた

  だが俺は二人の姿より、会話が気になった

  そう、この会話は俺の夢で聞いたものだったのだ

  俺は唖然とし、星空を眺めた

  すると、突然、ここに来たときと同じように眩しい光に包まれた

「くッ・・・・・!!」

  そして、同じように目を開けるとそこは白い空間

  俺の前にはニューラとあのポケモンが居た

  二匹は向き合い話していた

{いらっしゃい、人型に迷う者よ}

『あなた、誰ですか?』

{私はここを守護する者です}

『名前は?』

{ありません、好きにお呼びください}

『ずっと、ここに居るの?』

{はい}

『どうして?』

{それは言えません}

  しばらく、ニューラの質問が続く『どうして』、『なんで』の繰り返し

  すると、あのポケモンが止めた

{すいません、そろそろ本題に入りたいのですが}

『ほぇ!! ごめんなさい』

{いいえ、かまいません}

『あ、ありがとうございます、、、』

  ようやく、質問の繰り返しが終わった

「全く知りたがり屋だなニューラは、、、」

  俺はニューラを見て呟きそして、ニ匹を眺める

  二匹は黙ったまま向き合っている

  ニューラの赤い瞳はあのポケモンが映り、あのポケモンの瞳にはニューラが映っている、そこまで見えると思う程、俺は二匹を見ていた

  いや、見る事しか出来ないとでも言えるかな

  そんな、沈黙した中、あのポケモンが先に口を動かした

{人型に迷う者よ、ここは、あなたの二択を選ぶ場所}

『二択?』

{そう、あなたの二択、人になりたいが記憶に残る人への恐怖心が嫌だと言うこと}

『なんで、分かるの!?』

{それは言えません}

『あ、ああ、そ、そうですか・・・・・・えっと、じゃぁ僕がここに来た理由は人になるかならないかです・・か?』

{頭の良い子ですね、、、そうですよ、あなたはどちらを選びますか?}

  人になる? なぜニューラがそんなことを・・・・・

  俺は全く分からず呆然と見ていた

  すると、俺の頭の中に声が流れてきた

[どうしよう.......僕、柚李さんの為に人になりたい、でも.........嫌だ!! 人間は怖い!! 恐い 怖い コワイ..........]

  その声は、とても怯えていた、しかし次に聞こえた声は違った

[でも、あの人の言ったとうり僕はここに来た限り決めなきゃいけない...........だったら!!]

  何かを決心した強い声に変わっていた

  そして、聞き覚えのある会話で二匹のやり取りが始まる

  俺はそれを黙って見ていた

『僕、決めたよ!!』

{そうですか、ならばどったにしますか?}

『僕は人間になりたい!!』

{いいのですか? もしかしたらあなたの記憶が}

『いいんだ!! もう決めたんだ!!』

{分かりました、ならばこちらの扉へ進みなさい}

『赤い扉だ...........ありがとう天使さん、、、、僕、願いが叶って嬉しいよ』

{そうですか、それは良かった、でも、これは願いではありませんよ、これは、あなたの選んだ扉です}

『あはは、、、そうだったね! でも、本当にありがとう』

{いいえ、私はすべきことをしただけです、それより、早く進みなさい扉が閉まってしまいますよ?}

『あっ!! ごめんなさい、また、会いましょうね天使さん』

{また、会えるかは、あなた次第ですよ、、それでは光に記憶を取られないようにお気をつけて}

『うん!! 分かった気をつけるとよ! じゃあね!』

  会話はすべて俺の夢できいたの同じだった

「あっ.......」

  俺の頭に映像が高速で流れていく



  柚李との思い出、小さい時の追われた記憶、母に捨てられた悲しみ



  すべて、映像化してまるで、ビデオの早送りでも押しているように次ぎから次ぎへと流れる

  俺は目を大きく開き頭を抱えた

  何度も何度も同じ映像が繰り返し流される

  い、痛い、頭が割れそうに痛く俺は叫んだ

  そして最後にあの青い光の映像で止まる

  次の瞬間、青い光がピンと音を鳴らすと俺は光に包まれた








{お帰りなさい、記憶無き者、、いや、記憶在り者と言うべきですね}

  あの声だ、、、、、清らかなあのポケモンの声

  俺は目を開けると前にはあのポケモンが居た

{記憶が戻ったようですね}

「ああ、戻ったよ.....全部」

  そう、俺は全ての記憶を取り戻した

  本当の俺は・・・・・・ポケモンだったんだ・・・・

  あいつ、柚李のために俺は・・・・・・扉を選んだんだ

「なんで、言わなかったんだ、俺はお前に会ったときあるって?」

{記憶は自分のもの、自分だけしか知らないもの、だから、自分で取り戻すもの}

「言われて見ればそうだな」

  俺は自分の手を眺める

  手は、鋭く尖った爪、全身は藍色毛、頭とお尻に赤い目立つ飾りの毛

  それを俺は悲しい眼で見る

  そんな、俺にあのポケモンが話しかけてきた

{あなたは、記憶在り者そして人型に迷う者に戻った、、、}

「それで、扉をまた選べと?」
  
  俺がそう言うと眼を瞑り頷く

  俺は、溜息をついた後、赤い瞳をあのポケモンに向け力強く言った

「俺は、もう迷わない、、、そして、あいつから柚李から離れないよ」

  すると、ポケモンはまるで分かっていたように優しく微笑みまた、黒い扉に手を差し伸べた

  そして、黒い扉は音を立てて勝手に開く

  その扉に足を進める前は人の大きな足だったが今はポケモンの小さな足

  だが、その足はしっかりとした確かな足

 



















  ありがとう............銀色の天使さん..............



















第二の扉  記憶無き者  = 答 =

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2008.10.4  15:28:44    公開
2008.10.6  14:46:51    修正


■  コメント (1)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

やっと書けました^^;
すいません;

しかもごたごたしてる・・・・・・・
本当に申し訳無いです!!!!!
失礼しました!!

08.10.6  14:48  -  kkt  (kikuti)

 
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